| ＧＭ | 「さてフライ、月影を倒した後、街に戻ってきて休んでいるとき、君は落し物を拾った。銅でできた骸骨で、ラーダの紋章が刻まれている。それで持ち主を捜してさまよっていると、ふとしたはずみにごろつきたちに捕らわれてしまった。そして廃屋の中で持ち物を彼らにあさられているとき、いきなり壁を突き破って現れた一人の男。４０代半ばで、重装備。彼は月光衆の一人だと名乗ると、君は連れ去られてしまった。それで目かくしされてどこかの牢屋に投げ込まれたというわけです。」
|
| フライ | 「おおう！」
|
| ＧＭ | 「さて、アイシャさん。山奥に怪しい屋敷があり、奇妙なことをやっていると聞いて、『これは退治せねば！』と思って駆けつけました。」
|
| アイシャ | 「そんなに熱血だったのか（笑）。」
|
| ＧＭ | 「しかし逆に捕らわれてしまって、今その屋敷の牢屋にいるわけです。二日ほどぼーっとしていると、布で目かくしをされた人間（男）が投げ込まれてきました。」
|
| アイシャ | 「誰だい？」
|
| フライ | 「目かくしはとれないの？」
|
| ＧＭ | 「うん。で、牢屋の中に誰かいるみたいだね。」
|
| フライ | 「すいませんが、この目かくしを取っていただけませんか？」
|
| アイシャ | 「どうしよう………。あなたが誰かわからないし…………。（しばらく考えて）目かくしをとってあげよう。」
|
| ＧＭ | 「じゃあ取れた。」
|
| フライ | 「やあ、ありがとう。ここには二人だけでしょ？」
|
| ＧＭ | 「うん。牢屋の大きさは５ｍ四方で、となりにも牢屋があるらしい。それで正面の牢屋には、何か骨が散乱してある。」
|
| アイシャ | 「きゃあ。」
|
| フライ | 「おや、骨が………。」
|
| ＧＭ | 「さて、ハイドさん。」
|
| ハイド | 「はい。」
|
| ＧＭ | 「あなたは怪しい屋敷を見つけ、何か情報を得られないかと忍び込みました。それで、忍び込むことは出来たのですが、二階を探索しているとき、つい１ゾロを出してしまって、罠にひっかかってしまいます。その罠は落とし穴で、落ちてしまいます。着地の時にダメージはないのですが、どうやら牢屋のようです。」
|
| ハイド | 「はっはっは。」
|
| ＧＭ | 「となりから話し声が聞こえてくる。」
|
| ハイド | 「牢屋の中か。とりあえず聞き耳してみよう。」
|
| ＧＭ | （フライとアイシャを指して）「こういう会話が聞こえて来る。さて、アイシャとフライ。隣の牢屋にスタッと何かが降りてきた音がした。」
|
| アイシャ | 「誰だ！？」
|
| ハイド | 「……………。」
|
| フライ | 「できればこのロープを（笑）。」
|
| アイシャ | 「私はまだあなたを信用したわけではないのよ。」
|
| フライ | 「そういえば名前がまだでしたね。私の名前はフライ＝ソング。実はこれこれこういうわけで捕まったようです。私の仲間を知りませんか？」
|
| アイシャ | 「まったくちんぷんかんぷん。わかんない。」
|
| ハイド | 「はっ！その声はアイシャじゃないか。」
|
| アイシャ | 「その声はハイド！」
|
| フライ | 「お仲間ですか？」
|
| ハイド | 「どうしてここにいるんだ？」
|
| アイシャ | 「とりあえずここから出してちょうだい。」
|
| ハイド | 「ちょっと待っていろ。」
|
| フライ | 「ところでロープは…………（笑）。」
|
| ハイド | 「１３。」
|
| ＧＭ | 「１３は開いた。たいした鍵ではないよ。」
|
| ハイド | 「今だしてやる。………開いた。」
|
| アイシャ | 「さあ、とりあえずこの場所から逃げましょう。」
|
| フライ | 「私はどうすれば…………。」
|
| 一同 | 笑
|
| アイシャ | 「勝手に逃げな。」
|
| ハイド | 「こちらの方は？」
|
| アイシャ | 「よくわからないんだけど。」
|
| フライ | 「じゃあもう一度自己紹介。私はフライ＝ソング…………。」
|
| アイシャ | 「こんな怪しい男はほっといて逃げましょう。」
|
| ハイド | 「長居は無用だ。」
|
| ＧＭ | 「さて、他の牢屋をのぞくと、ジークフリードもいた。」
|
| ハイド | 「お前までか（笑）。開ける………１１。」
|
| ＧＭ | 「開いた。たいした鍵じゃない。」
|
|
| ジーク | 「すまんな。」
|
| ＧＭ | 「さて、突き当たりには牢屋番の部屋があって、反対側の方には『特別牢』というのがある。」
|
| ハイド | 「特別牢…………怪しい（笑）。」
|
| ＧＭ | 「頑丈な金属性の扉でできている。」
|
| フライ | 「そんなことより私もだしてくれ〜。」
|
| 一同 | 笑
|
| ハイド | 「まだ縛られてるのか（笑）。」
|
| フライ | 「まだ縛られている（笑）。」
|
| ハイド | 「ほどいてやれよ、かわいそうだ。」
|
| アイシャ | 「うん。ほら、とっとと逃げな。」
|
| フライ | 「ありがとうございます。で、どちらにいこう？」
|
| ハイド | 「特別牢と普通の通路………。逃げるか。」
|
| フライ | 「そうですね、逃げましょう。」
|
| ＧＭ | 「さて、君は特別牢に閉じ込められているんだけども、外で何か話し声がする。逃げよう、とか話している。」
|
| ？？？ | 「あの、私も出してもらえませんか？」
|
| ＧＭ | 「と、中からか細い声が聞こえて来る。ジークフリードには聞き覚えがあるね。昔の仕事仲間で、サターンという。」
|
| ジーク | 「一応私の仲間なんだが、助けてやってくれんか？」
|
| ハイド | 「鍵開け。………１３。」
|
| ＧＭ | 「何とか開いた。中には色白で、細身の青年がいる。」
|
| ハイド | 「どうしたい？にいちゃん。」
|
| サターン | 「ありがとう。助かりました。」
|
| アイシャ | 「人間？男？」
|
| サターン | 「人間、男。生命力が５くらいしかないので、よろしくお願いします。筋力も９くらいしかないし、不器用で、足も速くない。」
|
| ジーク | 「なんとなく予想はつく。」
|
| アイシャ | 「まあとりあえず………。ところでハイド、一体どこからでてきたんだい？」
|
| ハイド | 「ちょっと罠にひっかかってな（笑）。とにかくこの扉を開けて逃げようや。」
|
| フライ | 「協力してここを脱出しましょう、みなさん。道具とかはあるの？」
|
| ＧＭ | 「ハイド以外は服だけ。」
|
| ハイド | 「ガチャッと開けると？」
|
| ＧＭ | 「ガチャっと開けると、ちょっとした部屋で、机、登る階段があって、看守が机によしかかって寝ている。ただしその看守というのは、鷲の羽根が生えてて、ブロードソードを持っている。脇には君達の道具があるね。」
|
| アイシャ | 「やばそう………。取って隣の部屋で装備を整える（笑）。」
|
| ＧＭ | 「熟睡しているようだ。」
|
| ハイド | 「しかし何だこいつは…………。ところでお前（サターン）は何で閉じ込められていたんだい？」
|
| サターン | 「さあ……。気がついたら、キャラクターシートを渡されて（笑）。」
|
| 一同 | 笑
|
| フライ | 「またキマイラか……。まあいい。脱出しよう。」
|
| ハイド | 「この屋敷は二階建てだったな。二階にめぼしいものはなかったから、残るは一階だ。」
|
| フライ | 「ところでここはどこなんです？教えてください。」
|
| ハイド | 「ゼオンっていう街から三日ほど山に入ったところだ。」
|
| ＧＭ | 「さて、登って来ると、せま苦しい部屋で、正面に扉がある。」
|
| ハイド | 「聞き耳。………なんだかさっきから５以下しかでないんだけど（笑）。１１。」
|
| ＧＭ | 「１１か。じゃあチェインメイルのすれる音がするが、すぐそこにあると思われる角を曲がっていったようだ。」
|
| ハイド | 「人数は？」
|
| ＧＭ | 「二人くらい。」
|
| ハイド | 「二人くらいの巡回兵がいる。気をつけろ。…………静かに開けよう。」
|
| ハイド | 「北側（地図が書きやすいように相対的に方角を決めた）の扉を聞き耳。」
|
| ＧＭ | 「かさかさと紙の動く音がする。」
|
| ハイド | 「誰かいるみたいだな。」
|
| ＧＭ | 「さてサターン。２Ｄにただ知力ボーナスを足すだけのロール。」
|
| サターン | 「？………１０。」
|
| ＧＭ | 「じゃあ思い出した。この部屋は前君が使っていたものだ。」
|
| サターン | 「僕の後継者とかいたかな。」
|
| ＧＭ | 「さあ。」
|
| サターン | 「あの。中に入りたいんですが。」
|
| ハイド | 「中に誰かいるのか？」
|
| サターン | 「それは………わかりません。でも………。」
|
| ハイド | 「お前は一体何者なんだ？」
|
| フライ | 「まあとにかく脱出しましょう。」
|
| ハイド | 「……じゃあ南の扉を調べて見よう。」
|
| ＧＭ | 「南の扉からは明かりが漏れてきている。」
|
| ハイド | 「聞き耳は………１６。」
|
| ＧＭ | 「特に聞こえないね。」
|
| ハイド | 「じゃあ入ろう。」
|
| ＧＭ | 「部屋の広さは奥ゆきが大体教室の倍くらい。幅は同じくらいだ。机などが並んでいて、脇にはいろいろな武器が少々立てかけられている。その立てかけているところはロッカーみたいになっている。」
|
| フライ | 「名前がかいてあるな。」
|
| サターン | 「筋力９で使えるような武器ありますか？」
|
| ＧＭ | 「ない。」
|
| サターン | 「…………………。」
|
| フライ | 「まあまあ。」
|
| ＧＭ | 「それで東西の壁の、南よりの所に扉がある。」
|
| フライ | 「ここ一階でしょ？窓からでられない？」
|
| ＧＭ | 「いや、窓を出ると庭だよ。」
|
| ハイド | 「他の所も調べよう。目的が目的だし。」
|
| アイシャ | 「悪の魔術師を倒さないと。おとなしく私に倒されなさぁい！」
|
| ＧＭ | 「さて、そんなこと話していると、西側の扉から何人かの話し声が聞こえて来る。」
|
| ハイド | 「聞き耳……………こればっかりだな（笑）。」
|
| サターン | 「『越後屋、お主も悪だのう。』『いえいえ、お代官様のおしこみで（笑）』」
|
| 一同 | 笑
|
| ＧＭ | 「四人くらいで話している。『さあて、見回りも終わったし、ちょっと隣の部屋で休むか。』（笑）。」
|
| ハイド | 「こっちに来る！」
|
| アイシャ | 「不意打ちだ！」
|
| ＧＭ | 「まあできるけどね。扉が開くと、昆虫型のキマイラと、悪魔型のキマイラが入って来る。悪魔型というのはこうもりの羽根、角や牙。『な、何者！？』。奥の部屋にもあと二人いる。それぞれブロードソード、昆虫型がチェインメイルで、悪魔型がハードレザー。」
|
| ジーク | 「戦っていいものか…………。」
|