第３話
キマイラは月の下で


ＧＭ「とりあず、ホルマドさんが殺された村から。」
メルカ「エルフの１２０歳のオバンはどこ？」
ラプラス「１１９歳のガキンチョはどこ？」
ＧＭ「いろいろあって追いついたことにしよう（笑）」
ＧＭ「さて、ここからどうしますか？とりあえず（前回の）目的地の街まで二日。オランまでは１０日（笑）。」
マーヤ「じゃあオランですか（笑）？」
マーベラス「戻ってどうする（笑）。」
マーヤ「目的の街まで進みましょう。」
ＧＭ「内陸部の、山沿いの街につきます。人口は街としては普通。北にはしばらく行ったところから砂漠が広がっています。街の名前はゼオン。街の様子は、一応乾燥地帯に属しているんだけど、東の山脈の雪解け水による外来河川の存在により、水にそれほど苦労しているわけではない。」
マーヤ「マーファの力です。」
マーベラス「いやいや、ラーダの力です。」
フライ「まったくだ。」（二人はラーダの神官です。）
グレイプ「はいはいはいはい。」
ＧＭ「（ラーダは）知識だろ？」
マーベラス「いやいや、知識を教えているということが、これがまた。」
メルカ「エルフは神を信じな〜い。」
ＧＭ「土地はラトソルで、食糧は豊富ではない。あ、わからないか（笑）。」
フライ「どんなの？」
ＧＭ「酸性の赤土。熱帯地方とかによくあるんだけど。」
マーベラス「どうせオレは日本史。」


　社会の選択科目が「日本史」だということです。ちなみにマスターは地理を選択しています。

ＧＭ「河岸は整備されていて、所々に下水道の設備も見える。といっても生活廃水だけどね。」
マーヤ「もちろん宿屋に行きましょう。」
グレイプ「まず泊まる場所を。」
ＧＭ「二軒ある。普通の宿屋と、高級の宿屋。」
マーヤ「普通の宿屋（笑）。」
メルカ「え〜普通の宿屋なんですか？」


　宿屋へ向かった一行は、冒険者という理由で断られ、冒険者の店にいきます。

ＧＭ「『雷光の輜重兵』というところです。」
マーヤ「しちょうへい？」
ＧＭ「輜重兵。」
メルカ「近寄りがたい名前だなぁ。」


　冗談のつもりだったんだけどな。「輜重兵」とは、戦場で補給物資を管理、運用する兵士の事。そんな兵士に「雷光」なんてついてたらおかしいよね？ね？
　さて、店に着いた一行は、とりあえず自由行動。まずフライが歌って銀貨を稼ぎます。
　それから、このあとの雑談で、この街で栄えている神殿勢力はチャザに決定。商業都市になりました。また、お茶は二杯で１ガメルです（笑）。
　グレイプ、メルカは街の散策。
　他の皆さんはお茶を飲んで談話です。（マーベラス「ここら辺はお茶がはやっているようだな（笑）。」）
　で、次の日。

フライ「マスター、仕事はないかい？」
親父「うむ。なんでも、どっかの貴族さんから依頼があるらしい。正確な話は今日来て話すらしいよ。」
フライ「時間は？」
親父「昼ごろじゃないか？」
フライ「昼ごろ、ここに集まってくれ。仕事があるらしい。」
マーベラス「よし、わかった。…………といってもやることがないから、ここにずっと入りびたってる（笑）。」
マーヤ「交渉は私に任せてくだい。」
フライ「なんだ、言う必要なかったな（笑）。」
マーヤ「そうですね、お茶でものんでましょう。」
ＧＭ「二杯で１ガメルね。」


　いつの間にか人気が出てしまった。こういう細かいアイテムって、プレイヤーも使ってくれるので、へたな演出より雰囲気が出るんだよな。
　グレイプは相変わらず街の散策。きっとロールプレイなのだろう。
　メルカはペットとお遊び。

ラプラス「新しいお洋服を買いにいきます。」
ＧＭ「時間かかるよね。昼までに帰れない。」
ラプラス「え？」
ＧＭ「結構いい服あるよ。民族衣装とかもあるし。」
ラプラス「………一着だ。一着買おう。」
ＧＭ「いくら？」
ラプラス「７０。」
ＧＭ「………７０ガメルは結構高価だと思う（笑）。」


　のんびりした午前は終了。………本当に平和だよな。
　しかし冒険者に平和は続かないもの。あたりまえですね。
　昼です。

ＧＭ「予定より少し早く来ますね。店に四十代前半の渋目の男性が来ます。で、店の親父と何やら話していて、しばらくすると君達の方に近寄ってきます。」
依頼人「貴方がたが冒険者の方々ですね？」
マーヤ「はい。」
依頼人「私はパーカーといいます。」
一同笑
パーカー「この街の統治者であるガナン家に仕えている執事です。実は少し頼みたいことがあるんですが。」
マーベラス「何でしょう。」
パーカー「ちょっとこの場では…………。屋敷の方へ。」
マーベラス「私たちには連れがいるんですが。」
パーカー「そうですか、では後ほど。」
ＧＭ「というと帰っていく。」
メルカ「さよなら、渋い叔父さん（笑）。」
ラプラス「ただいま〜！この街、結構いい服………あれ、みんなどうしたの？」
一同笑


　しばらく後、みんな帰ってきました。

フライ「依頼人は来たか？」
マーヤ「ええ、来ましたよ。みんな集まってないということで、後でまたくるそうです。」
フライ「じゃあとりあえずメシでも…………。」
ＧＭ「あ、そうだ！すっかり忘れてた。」
マーヤ「ええ？」（不安そうな声）
ＧＭ「メシ代は普通より１ガメル多くして。食糧が少ないから。」
ＧＭ「さてそれでは。一時間ほどたって、食事が終わってひと段落着いたころ、パーカーさんがやってきます。」
フライ「始めまして。フライ＝ソングです。」
パーカー「どうもご丁寧に。パーカーです。では、屋敷の方へいらっしゃってください。」
マーヤ「さあみんな、いきましょう。」

ＧＭ「丘の上に立てられた、古いがしかし豪華な屋敷です。」
メルカ「これはすごいところに建っていますねぇ。」
パーカー「ええ。８０年近く建っていますからね。」
メルカ「……私より若いなんて（笑）。」

　応接間に招待されます。

パーカー「それではしばらくお待ちください。」
ＧＭ「というと部屋を出ていく。応接間の様子は…………成金趣味。で、しばらく待っていると、この街の領主、マキュエル＝ガナン（３６）が入ってくる。」
グレイプ「成金趣味だよね。」
ＧＭ「チャラチャラした金のネックレスとか……。」
グレイプ「あーあーあー、派手だねー。」
ＧＭ「指には指輪がたくさん。」
メルカ「あらあらあら。」
マキュエル（尊大な様子で）「君達が依頼を引き受けてくれるのかな。」
メルカ「すいません。ちょっといいですか？ここにある宝石、もらっていっていいでしょうか（笑）？」


　こいつは………。冗談でいったんだろうが、一話目の罰もあるし………。

マキュエル（大声で）「パァーカァー！！なんだこいつらは！」
パーカー「旦那様、落ち着いてください！」
メルカ「いや、落ちてたもので（笑）。」
マキュエル「衛兵はどこだぁ！」
フライ「やめろ、メルカ。おまえの悪いくせだ（笑）。」
マーベラス「これだからメルカは困るぜ。」
マーヤ「あれは気にしないでください。」
ＧＭ（何事も無いように）「じゃあそれでは、牢屋いき。」
メルカ「をを！」
マキュエル「実は弟に謀反の疑いがあるんでな。それを調べて欲しい。たのんだぞ。」
マーヤ「ああ、ちょっと待って………。」
ＧＭ「というと出ていく。」
一同大笑い
ＧＭ「パーカーさんは残ってるけどね。」
ラプラス「報酬の方は？」
パーカー「報酬はですね。皆さん全員で３０００ガメルです。」
グレイプ「５００。」
マーヤ「一人５００ですか。」
ＧＭ「ああ、一人牢屋に入ってるから。」（特に気にかけずに）
マーヤ「ああそうですね。じゃあ、６００（笑）。」
ＧＭ「保釈金は５００ね。」
マーベラス「あれ？本当に牢屋に入ってるの？」
ＧＭ「うん。」
マーベラス「………あいつの事は忘れようか（笑）。」
ラプラス「ちょっと待って。一人５００でこの人の報酬なし。」
マーベラス「う〜ん。」


　何を悩んでいるんだ。まさか本当に見捨てるわけじゃああるまいな。いやいや、保釈金を引いた２５００を６人でわけるか、ということを悩んでいるんだよな。そ、そうだよ、そうに違い無い。

ラプラス「成功報酬？」
パーカー「前払です。旦那様からは成功報酬といわれてますが。それから、あのエルフの方ですが、私の方で何とかしておきましょう。」
マーヤ「どうもすいません。」
グレイプ「我々を信用していいのかい？」
パーカー「まあ、あの親父さんからの推薦ですから。」


　メルカは牢屋からだしてもらいます。

マーヤ「とりあえず弟の名前を聞いておきましょう。」
ＧＭ「ガーラル。３４歳。」
グレイプ「弟は今この屋敷にいるの？」
ＧＭ「弟は違う屋敷にいる。」
グレイプ「この街の中の？」
ＧＭ「反対側。」
グレイプ「どういう疑いがあるの？」
パーカー「さあ、私の知っている話としては、やっぱりマキュエル様から聞いたのですが、最近何か新しい倉庫を建てて、その他に大量に金を使っているとのことです。」
ラプラス「それとさ、一つ聞きたいんですが、私たちの仕事は謀反の疑いを晴らすか、見つけるか、どちらでしょうか。」
パーカー「謀反の疑いが無ければそれでよろしいです。もしあれば………。」
ラプラス「まかしてください。ありません（笑）。」
一同大笑い
マーヤ「どうやって調べたんですか！？」
グレイプ「期限はどれくらいですか？」
パーカー「できれば早いに越したことはありませんが、一週間たつごとに………罰金をとらせていただきます。」
一同笑
ＧＭ「一日一人当り５０にするか。」


　行動開始。

ラプラス「ブーツを買うからちょっと待ってて。」


　行動開始！

ＧＭ「では、まず屋敷の方。」
グレイプ「はい。」
ＧＭ「街の反対側に見えるのがそうです。庭の面積は兄より広い。多分例の………さっき話していた倉庫がある。」
メルカ「何年くらいたってるの？」
ＧＭ「わからないな、ちょっと。二階建てで高い塀でおおわれている。」
グレイプ「屋敷はさ………。」


　このあと筆箱、コップなどを使って状況説明。

グレイプ「倉庫も結構でかいの？平屋？」
ＧＭ「塀が高いから近づくと見えない。」
グレイプ「近くに山とかないかな？」


　ここで５００ｍほどはなれた山（というより他より高いところ）から塀の中の様子を見ることになります。

ＧＭ「正面に扉らしき物があって、脇に誰か立っている。」
グレイプ「二階建てかい？」
ＧＭ「屋敷は二階建て。」
グレイプ「ふむ。」
メルカ「これ以上何を聞けというの。大体わかったんでしょ？」
ＧＭ「じゃ、街に出た人。」
マーヤ「とりあえず酒場へ。」
フライ「こんな時間に？」
マーヤ「お茶飲んでいる人がいるかもしれませんし。」
ＧＭ「準備中だ。」
マーヤ「食べるところある？」
ＧＭ「（食堂だろ。）うん。でも昼が過ぎているため、あまりいません。」
マーヤ「う〜ん。その「あまり」に聞いて見ましょう（笑）。」
親父「何か食べるのかい？」
マーヤ「お茶をください。」
ＧＭ「お茶か。二杯で１ガメル。」
マーヤ「どんな人がいます？」
ＧＭ「どんな人って………農民が一人で、商人が一人。向かいあって何か楽しそうに話している。」
フライ「オレは右に回る。お前は左に回れ（笑）。」
マーベラス「誰がいるのよ（笑）！」
マーヤ「どっちにしましょう。」
ＧＭ「農民と商人が話してるんだよ。」
農民（元オラン魔導師長Ｌ９）「いやー、久しぶりだなぁ。」
商人（元マーファ最高司祭Ｌ１０）「一体何年ぶりだろうか。」
マーヤ「やあ、久しぶりですね（笑）。」
一同笑
マーベラス「いやー、まったくですよ。何年ぶりでしょうね（笑）。」
マーヤ「隣に座る。『ちょっと相席してよろしいでしょうか。』」
商人「いや、べつにかまわんが…………。」
マーヤ「マスター、この人たちにお茶を。」
農民「なんかわからんが………すまんね。」
マーヤ「で、聞いて見ましょう、ガーラルさんの事を。評判とか。」
ＧＭ「はっきりいって、悪いね。」
マーヤ「例えば？」
商人「成金趣味の、特権階級意識。」
マーヤ「ああ。」
マーベラス「兄弟の仲は？」
商人「あの二人は、はっきりいって………。」
農民「悪い。いがみあってる。」
商人「今まで、どっちかがもう一方に攻めかからなかったのがおかしいくらいだな。」
ラプラス「どっちの方がいい人なの？」
商人「どっちもどっちだな。」
マーベラス「あの成金趣味を見れば………。」
農民「いいこともやってれば、悪いこともやってるしね。」
商人「下水道を作ったのは弟だし。」
農民「灌漑設備を発達させたのは兄だ。」
マーヤ「弟の方がお金をたくさん使ってるようですが、一体なんでしょう。」
商人「さあ、わからんね。何か蓄えてるんじゃないか？」
マーベラス「ところであなたは、何の職業についているんです？」
商人「オレか？オレはちょっと、武器の流通を。」
マーベラス「ほお。」
マーヤ「見てください、この日本刀（笑）。」
一同笑
商人「ほお、これは珍しい。」
マーベラス「これは武器のようだ（笑）。」
商人「装備できるのは、筋力１８以上の人だな。＋２の高品質の武器だが、別に特殊効果・呪いは無いようだ。売れば５５３ガメルになるだろう（笑）。」
マーヤ「ビショップだったんですか（笑）。」
マーベラス「他の商人で、弟と結構親しい人はしりませんか？」
商人「知らんね。商売はたいがい兄の方だからね。」
マーヤ「弟は一体何を………。」
ＧＭ「弟？軍事関係だね。兄は騎士団を持っていて、弟は兵士団を持っている。数は兵士団の方が上。」


　なんだか酒場が長引いたので、そろそろまとめにはいります。

商人「兵士団といえば、最近なんか事故死が多いんだ。しかも優秀な兵士ばっかりがな。」
マーヤ「はあ。」
農民「その話か。火事で焼け死んだり、何かが倒れてきて圧死したり、顔の判別ができないような死に方なんだ。」
マーヤ「なるほど。」
ラプラス「顔の判別ができない？」
ＧＭ「死体のね。」
ラプラス「私の予想！多分、事故死に見せ掛けて、違う人を殺して、優秀なの何人かを別部隊に組み込んでいる………と思いますが。」
マーベラス「考えられんこともないな。」
ラプラス「それでいて優秀な人ばっかり。」


　超強力なＮＰＣらに礼を言い、一行はテーブルを離れます。捜査の骨格となる推理も完成し、あとは証拠がためです。

ラプラス「マーヤさん、マーヤさん。」
マーヤ「はい。」
ラプラス「ここのブーツ、ちょっとかわいいから見てきましょう（笑）。」
マーヤ「まあ、本当（笑）。」


　おい。あ、本当にブーツなんて買っちゃって。

フライ「（店の）親父に、兄とか弟について聞いてみよう。」
ＧＭ「兄とか弟？大体同じようなことだけどね。なんでも弟の方が、最近奇妙な魔法使いを招いた、ということらしい。同じ奴なのか、違うやつなのかはわからんが、ここ一年くらい屋敷に出入りしているらしい。」
フライ「おそるべし、食堂情報網（笑）！」
ラプラス「マスター、５０ガメルのブーツ買ったから。」
ＧＭ「…………。マーヤさんは？」
マーヤ（ラプラスに向かって）「買ったの？」
ラプラス「うん。」
マーヤ「じゃあ、新調しようかな。歩きやすいのあります？」
ＧＭ「いや、ファッション関係の。」
マーヤ「実用の方がいいな（笑）。」


　さて、メルカ、グレイプはあの倉庫を建てた大工を捜す事にしたようです。とりあえず一人の大工を訪ねます。

大工「何か用かい？」
メルカ「あのー、あそこにある領主の弟の屋敷に建てられた蔵なんですけど。」
大工「ああオレじゃないよ。あいつが独自に作ったみたいだぞ。どっかから（大工を）引っ張りこんで。」
グレイプ「この街の者じゃないのか？」
大工「ああ。」
メルカ「人にものを聞く時は丁寧な言葉でいわなきゃだめですよ、グレイプさん。」
大工「ウチのギルドにも話は来てないらしいぞ。」
メルカ「そうなんですか？」
グレイプ「どれくらいかかった？あれ作るのに。」
大工「そうだな、あれ作るなら………大体一か月くらいでできると思うんだが、三か月くらい何かやってたな。」
グレイプ（ＧＭに）「完成してるの？」
ＧＭ「完成してるよ。」
メルカ「そうですか。それでは失礼致します。」
グレイプ「じゃあな。」


　この後、メルカは盗賊ギルドへ、他の皆さんは、ＧＭが強引に夕方にしたため、冒険者の店に戻ります。
　そして情報交換開始。

フライ「弟の方に、魔術師が一年くらい前来たらしい。その魔術師は親父曰く………（笑）。」
マーベラス「どこの親父よ（笑）。」
フライ「いや、冒険者の店の親父が言ってたんだって（笑）。やつは強いぞ。と言っている。その魔術師は護衛もついているということらしい。」
グレイプ「屋敷結構広かったぞ。」
マーベラス「何を調べたんだ、お前は（笑）！」
フライ「やっぱり大きかったか（笑）。」
グレイプ「あと見張りが立ってた。」
マーベラス「おお。そいつらは強そうだったか？」
グレイプ「さあ。」
マーヤ「それでグレイプさん。どういう情報があったんですか？」
フライ「いましゃべってたっしょ。」
グレイプ「いや、近くの高いところから屋敷の概形見てきただけだ。」
フライ「例の蔵、何かわかったか？」
グレイプ「平屋だった。」


　メルカは盗賊ギルドで蔵についての情報を手に入れようとしますが、弟の屋敷は盗賊ギルドの保護区ということで、その情報は得られません。
　兄・弟の情報を得ようとしますが、今までの確認にしかすぎませんでした。新しいことと言えば、弟の方がさっぱりしている、ということです。また、「応対した人の予想」という形で情報を手に入れます（もちろんいくらか出費はありましたが）
　で、冒険者の店。

マーヤ「どこに行ってたんですか？」
メルカ「いえ、ちょっと。」
マーベラス「早速話してください。」
メルカ「盗賊ギルドさんから聞いたんですけど、平屋建てで（運び込んだ材料が）あれだけなら、地下に何かあるんじゃないか、という話です。」
ＧＭ「盗賊ギルド「さん」ということは、盗賊ギルドは法人だったのか（笑）。」
マーヤ「実は株式会社とか（笑）。」
マーベラス「株式会社盗賊ギルド（笑）。」


　法人　社会活動の単位となっている組織体について、権利能力を付与されたもの。一個人として扱われる企業体。（広辞苑より）

メルカ「地下があるらしい、と言ってました。」
マーヤ「侵入するのはまずいですよね。」
メルカ「侵入してくれない？って聞いたら、「やだ」っていわれました。」
マーヤ「それはそうですよ。」
フライ「まずわかったことを確認して見よう。弟と兄は性格が似ていて、弟の方がさっぱりしている。で、兄が騎士団を持っていて、弟は兵士団。その兵士団の優秀な奴は変な事故で死んでいる。そして弟の屋敷に魔術師が一年くらい前から来ている。そして蔵には地下室があるかも知れない。さてどうしよう。」
メルカ「ここはもう一度盗賊ギルドに行って、兵士が死んでることについて聞いて見ればすこしわかるんじゃないかな。」


　この後いろいろ話合い、今後の行動方針を決定。
　次の日の朝です。

　メルカは盗賊ギルドで応対に出て来た人に再び話を聞きます。その結果、
　・死亡した兵士は十数人。
　・事故のうちの一つである火事は、放火の疑いがある。
　でした。

　フライ・グレイプ・マーヤは三人で行動します。

フライ「人間トリオ、ＧＯ！兵士団の所行って情報集めようぜ。」
ＧＭ「じゃあきました。訓練中の兵士が気付いて一人やってきます。」
兵士の一人（Ｌ２）「………入隊………じゃないよなぁ（笑）。」
フライ「ちょっと聞きたいことが二、三ありまして。兵士の変死（笑）ついて聞きたいことがありまして。」
兵士「変死？事故死じゃないのか？」
フライ「十何人死んだじゃないですか。」
兵士「確かにこの一年（事故が）続きっぱなしだな。でもなんでそんな事を…………。」
マーベラス「怪しい奴め、曲者（笑）！」
フライ「私は……ラーダの神官で、謎が………気になってるんですよ。」
グレイプ「何事も知識を追及しなければ（笑）。」


　ここで一行は、グレイプかフライを仮入隊させて、内部から情報を調べようとしますが、一度入隊すると、最低三年働かなくてはならず、退職不可。しかもグレイプはファイター技能がないので、一か月は訓練所行きのため断念します。
　傭兵隊なら情報収集のために入隊するのはいい手段ですが、なにせ正規兵だからなぁ。失敗失敗。
　ラプラスは弟の屋敷に来ます。が、質問を思いつかず、走って逃げだします。何を考えているんだ……………。
　メルカは材木商へ。
　ここで得た情報は、この街の材木商は、材料を出していないということです。突っ込んだ質問をしようとしましたが、怪しまれて失敗。宿屋に帰ります。
　しばらくして一行は宿屋に合流。情報をどのように獲得するかを考えます。ここで問題になるのは、「どこで誰から」手に入れるか。

フライ「ピキン！そうだ、パーカーだ！」


　一行はマキュエルの屋敷へ。

パーカー「おや、何かわかりましたか。」
フライ「いえ、そんなにわかっていないんですが、ちょっと質問がありまして。」
パーカー「何でしょう。」
フライ「弟の方の兵士団の、変死（笑）したのを調べていたんですけども、遺族の住所というのはわかりませんか？」
パーカー「それが必要なんですか？では、手を回して見ましょう。夕方くらいには用意できると思います。」
フライ「じゃあ、よろしくお願いします。」


　この後一行はいろいろ情報を手に入れようとするのですが、ほとんど進展がありません。マスタリングでは現実を重視し過ぎて、情報が少なかったかな？手に入れたものも抽象的なものが多いし、これじゃあどうしようもないよな。というわけで少し強引に。

　夕方。

マーヤ「これからどうするんですか？」
フライ「潜入調査の話を進めよう。」
メルカ「えー、フライさんも行っちゃうんですかぁ！？フライさんはいかないでくださいよ。それじゃあさようなら、グレイプさん（笑）。」
グレイプ（ため息）「近頃腕がなまっての。」
メルカ「私フライさんが行っちゃうと寂しいな。」
フライ「そんなに言われちゃ、芸人冥利につきるぜ、エルフさん。」
メルカ「ありがとう、フライさん。」


　しかし潜入調査は実行せず。

フライ「みんな、魔術師についての情報を集めよう。」
メルカ「盗賊ギルドへ。」
ＧＭ「じゃあ盗賊ギルド。」
盗賊（今までずっと応対してきた人）「お、なんだお前か。実はちょっと話がある。」
メルカ「えっ？何ですか。」
盗賊「実はな、やっぱりあそこは保護下なんで、我々から情報を出すわけにはいかない。そこで、部外者のお前たちの行動には目をつぶる、という形でどうだ。」
メルカ「そうですか、それはありがとうございます。」
盗賊「いくらか払って欲しい。」


　今度はみんなで６００ガメルを払います。
　そして宿屋に残っている人たちは、亡くなった兵士たちの遺族の住所を受け取りました。そしてフライたちは彼らを訪ねます。そして悲しむ遺族から聞き出した情報は…………。
　一人目　酒屋　火事で死亡。死体の判別はまったくできず。
　二人目　左官　倒れそうにない塀が倒れて圧死。死体は体格が少し違っているようで、首にあったアザが少し小さかったような気がする。
　三人目　溺死だったので、情報は得られないだろうと判断。

　そして四人目　馬に蹴られて死亡。蹄が顔面にあたり判別不能。
マーヤ「一応行ってみましょう。」
フライ「何と行っても全部顔がわからないのが怪しい。」
ＧＭ「音楽家にしよう。」
マーヤ「音楽家。」
フライ「おもしろいな。」
ＧＭ「普通の音楽家の家…………どういう普通の家だ（笑）。」
マーヤ「実は…………。」
グレイプ「息子さんについて聞きたい。」
音楽家「………………あれは息子ではありません。」
メルカ「なぜ？」
音楽家「私にはわかるんです。」
グレイプ「根拠はありますか？」
音楽家「確かに、体格も昔ついた傷の位置も同じですが、昔音楽家にしようとして教育したときにできた指とは違うんです。」
マーベラス「おお。」
音楽家「普通の人には気付かないでしょうが、音楽家の指ではありません。」
マーヤ「なるほど」
グレイプ「音楽ダコか（笑）。」
マーヤ「なるほど、これは重大な証拠ですね。あなたの息子さんの無念は必ずや私が。」


　君達の説が正しければ、特殊部隊として生きてるはずだが……………。
　とにかく証言を得た一行は、考えをまとめるため「雷光の輜重兵」に戻ってきました。
　夜に弟の屋敷に忍び込み、蔵を探索することになりました。
　侵入経路は、盗賊ギルドから教えてもらった下水道。弟の屋敷の庭に続いており、しかも蔵の近くに出るという、まさしく侵入のためだけに用意されたような下水道（笑）。
　河岸の排水管は作業員が入れるような広さで、そこから入ります。

ＧＭ「少し進んだところで、左側から小さな排水管が合流している。ここは人は通れない。まだ前には進めるけどね。そこからは生活排水が流れてきている。」
マーヤ「場所とか大体覚えてます？」
グレイプ「とりあえずまっすぐ。」
ＧＭ「まっすぐ進むと、広いところにでる。左右と正面に他の管が合流していて、真中に汚水が溜っている。」
マーヤ「きゃあ。」
マーベラス「はは！真中は通りたくないな。」
ＧＭ「で、何か溺死体が二つ。」
メルカ「こんなところに溺死体が。」
フライ「神官が……うなるぜ（笑）。」（どういう意味だ。）
マーヤ「たいまつを近付けてみましょう。」
グレイプ「さあ、メルカ（笑）。」
メルカ「えー！私行くんですか！？」
フライ「とりあえず祈りの言葉を。」
マーベラス「じゃあ、祈りの言葉を。」
マーヤ「マーファに祈りを。」
グレイプ「鎧かなんかは？」
ＧＭ「ただの浮浪者のようだ。さて、いきなり真中の汚水が溜っている所から、バッと水が飛びかかってくる。（サイコロを振って、目標はフライ）冒険者レベル＋敏捷度ボーナスで振ってみて。」
フライ「１３。」
ＧＭ「お、じゃあ成功。じゃあセージチェックを。シャーマンはわかる。あれは……非常に狂ったウンディーネ。」
メルカ「あー！狂ったウンディーネだ！」
ラプラス「ちょっとヤバイね。」
メルカ「ちょっとヤバイねぇ。」
マーヤ「ウンディーネって、普通の剣効かないんですよね。」
グレイプ「しかも…………。」
マーベラス「しかも怒ってるぞ、あのウンディーネは。ヤバイぞ。」
グレイプ「しかも、汚水？」
マーヤ「汚水のウンディーネ（笑）。」


・第１ラウンド
　まずラプラスがマーヤにエンチャント・ウェポン。そして、

メルカ「ここは精霊語で話しかけた方が………。」
ラプラス「狂ってるの、アイツは。昔学校で習ったじゃない（笑）。」


　メルカはファイア・ボルト。抵抗されてかすかにダメージ。続くレンジャー三人衆はパリィ。マーヤの攻撃はＧＭの目が高くはずれ。続くウンディーネはマーヤに絡みつき………。

ＧＭ「冒険者レベル＋敏捷度ボーナス。」
マーヤ「えっと、１０。」
ＧＭ「あーっと、まとわりつかれた。肺の中に入ってくるぞ。」
マーヤ「ああ、汚水が。」
一同笑
フライ「何とかしろ、シャーマン。」
メルカ「何ともできない。」


　第２ラウンドは他の人々は手出しができず、マーヤが吐き出すのを待ちます。しかしこのラウンドは吐き出すことに失敗。続く第３ラウンドになって吐き出すことに成功！
　そして第４ラウンドにて「非常に狂ったウンディーネ」はマーヤの刀で一刀両断になります。

ＧＭ（マーヤに）「生命力抵抗値で振ってみて。病気。」
メルカ「そりゃあ汚水を飲み込んだから………。」
ラプラス「失敗、失敗♪」
マーヤ「１６。」
ＧＭ「じゃあ大丈夫だ。」
ＧＭ「正面、左、右。」（分岐点があって、道の進んでいる方向のこと）
グレイプ「家の方向わかんないの？」
ＧＭ「多分右の方だと思うけど。」
フライ「じゃ、右。」
ＧＭ「右の方にてとてと進んでいくと、左の方と、まっすぐ。（左と正面に道がある、ということ。）」
メルカ「ここはシーフの勘でまっすぐ行きましょう。」
マーヤ「私の勘では左です（笑）。」
マーベラス「じゃあ一人で行ってくれ。」
ＧＭ（マーヤに）「誰もついてこないようですね。」
マーヤ「なんで！？」
ＧＭ「多数の方。まっすぐ進むと梯子があって上に出られる。で、マーヤが一人で左に行くと…………。」
フライ「おや、マーヤがいない（笑）。」
ＧＭ「正面に何か箱がある。」
マーヤ「こっちに箱があるわよー！」
一行「いってみる。」
ＧＭ「周りが錆びた宝箱のようだ。」
メルカ（張り切って）「ここはシーフの私が、この針金で！チャキーン！………え〜と、どうやるんだっけ。」
ＧＭ「………………。」
ラプラス「私は離れて見てよう。」
マーベラス「オレも離れて見てよう。」
メルカ「とお。（コロコロ）………開かないだろう。３振ってしまった（笑）。３の………４の５の……７。」
ＧＭ「７は開かないなぁ。」
フライ「……罠を調べろ。もっかいだ。」
メルカ「そうか、罠を調べる。７の、１０の、１１。」
ＧＭ「ない。」
メルカ「罠はなかったよ。さあ、誰か開けて（笑）。」
ラプラス「アンロックいきまーす。」
ＧＭ「開いた。中には一本の錆びた剣がある。」


　セージで鑑定しますが、誰も気付きません。

ＧＭ「刀身は錆びてるんだけども、柄は錆びていない。」
マーヤ「じゃあ、とりあえず………。」
メルカ「いただきぃ！」
フライ「なんてやなエルフだ。」
ＧＭ「必要筋力１５のバスタードソード。」
メルカ「ズシーン。」（剣を持とうとして落した事の疑音だろう）
マーヤ「とりあえず持っていきます。」


　一行は屋敷に侵入します。

ＧＭ「梯子をのぼっていくと、倉庫の脇に出ます。何かの水を捨てるところのようだね。」
メルカ「まだ裏だから大丈夫。皆さん、出てきてくださ〜い。」
マーヤ「真っ暗で見えません。」
フライ「さっさと忍び込もう。」
メルカ「いきなり忍び込むんですか。周りの兵士の状況を調べないことには………。」
ＧＭ「気配はないけどね。」
メルカ「じゃあ、ちょっと見てきましょう。」
ＧＭ「（倉庫の）正面の扉のとこあるっしょ。その脇に衛兵が二人立っている。眠そうにしてるようだ。」
メルカ「気配を見せないとはただものじゃない。」


　たかだか冒険者レベル２のエルフが人の気配を感知できるのかねえ。インフラビジョンを使ったなら教えたんだけど。

メルカ「実は、倉庫の扉の所に衛兵が二人ばかり。」
ラプラス「私に任せてください。スリープクラウドいきま〜す。」
ＧＭ（サイコロを振って）「寝た………寝た。」
マーヤ「ロープで結んで。」
マーベラス「ロープあるのか？」
ラプラス「あります。」
メルカ「鍵かってるの？」
ＧＭ「かかってる。」
メルカ「しかたがない。鍵開け。……………１０。」
フライ「あ〜、ダメだ目が悪い（笑）。」
ＧＭ「もう少しで開きそうだったんだけど。」
マーベラス「ソーサラー頼む。」
ラプラス「これ（アンロック）使ったら精神点残り４点だから。………成功で〜す。」
ＧＭ「じゃ、開いた。」
マーヤ「中に人の気配は？」
ＧＭ「ない。」
メルカ「真っ暗なの？」
ＧＭ「いや、採光用の小さい窓から月明かりが入ってくる。」
一行「入る。」
ＧＭ「中にはね、数多くのプレートメイルや各種の武器がある。それらはすべて必要筋力２０以上のもので、ものによっては、２５、といったものもある。」
メルカ「化物のだ。」
フライ「強烈だ。」
ＧＭ「それぞれに「０１」「０２」といった番号が着いている。あ、下に降りる階段もある。」
フライ「もしかして、死んだ奴を実験台にして…………。」
ＧＭ「あ、しまった！！」
一行「！？」
ＧＭ「情報を、一つだけだすのを忘れてた………。…………酒場で聞いていたということにしよう（笑）。」
フライ「どんなの？」
ＧＭ「近頃山とかで動物がいなくなってる。」
マーヤ「キャー！キメラ！」
マーベラス「もうだめだ（笑）。」
ラプラス「………降りていきましょう。」


　どおりでシナリオの進み方がおかしいと思った（笑）。

ＧＭ（ミスを気にせずに）「下に降りていくと、地下一階は、数多くの実験器具が所狭しと並んでいる。半透明の液体をたたえたガラスの筒などもある。メルカ以外の人はわかるね。オランの地下にあったキマイラの筒。今は何も入っていない。」
ラプラス（大声で）「あ！これは！」（編集中　（み、耳が………。））
ラプラス「私は特に見覚えがある（笑）。」
グレイプ「まさか………。」
ＧＭ（すでにミスのことは頭にない）「それから、奥の方に扉がある。『保管室』と書かれているね。」
メルカ「鍵かかってる？」
ＧＭ「いや。」
マーヤ「人の気配は？」
ＧＭ「ない。」
フライ「鍵を開けてくれ。」
メルカ「かかってないよ（笑）。」
ＧＭ「中には、人間の形をしたものが何体か並んでいる。それはウロコが生えていたり、甲虫のような外骨格を備えていたりする。羽根が生えていたり牙があるのもある。いろんな生物の特徴を備えているね。で、後の壁からなにかチューブがたくさん出ていて、（首の後を指して）この後の所につながっている。」
メルカ「切っちゃいますか？」
グレイプ「いや、変に刺激を加えない方がいいんじゃないか？」
メルカ「生命の精霊は働いてる？」
ＧＭ「生命の精霊は少し弱まっている。」
ラプラス「弱まってきてる？何体もいんでしょ？」
ＧＭ「十何体くらい。」
メルカ「管には何かあるの？」
ＧＭ「何か液体が流れているね。」
メルカ「ちょっと穴を開けて見よう。」
マーヤ「メルカ、いじるんじゃありません。」
ＧＭ「液体が流れ出てくるね。シャーマン持ってる人はわかるけど、生命の精霊力が弱まっていく。」
メルカ「これを切ると生命の精霊が弱まるような気がする。」
ラプラス「ぶち。」
一同笑
ＧＭ「急に土気色になってガタンと倒れる。」
メルカ「これは切っていきましょう、みなさん。」
フライ「そうだな。」
マーヤ「ああ、何ということを。」
　プリーストたちが一斉に話し始める。声が重なって判別不能。

メルカ「こんなのが敵で出てきたら死んじゃうじゃないですかぁ。」
ラプラス「ちょっと待って。こいつら成仏してないんだよ。こんな悪魔みたいなのに変わるくらいなら、死んだ方がまだいい。」
マーヤ「私は祈りをささげます。」
マーベラス「だから祈るんじゃないか。」
フライ「ここはひとまず私のレクイエムで。」
メルカ「じゃあ切って歩きますね。ぱしゃぱしゃぱしゃぱしゃぱしゃぁ。」
ＧＭ「全部切りました。」
ラプラス「みなさん。合掌。」
メルカ「この溶液は何なんだろう？後で調べて見よう。水袋に持って帰る。」
フライ「でかいの？」
ＧＭ「種類によっては２ｍくらいある。」
フライ「おお、ラーダが刺激する（笑）。」（どういう意味だ？）
ＧＭ「本とかも置いてあるけどね。」
メルカ「やったぁ。本とか、だぁ。」
マーベラス「本だ。持って帰る。」
メルカ「持って帰る！」
フライ「なぜおまえが！」
メルカ「だってセージだもん。」
フライ「………ゆずってくれ。」
ラプラス「もどろう。急いで。門番まだ寝てる？」
ＧＭ「まだ寝てるよ。」
ラプラス「じゃあ、さっと行こう。一応ロックかけておく。」


　ロックじゃあ「侵入者アリ」ってのが完全にわかると思うんだが。

ＧＭ「下水道を通って入り口から出ると、目の前の宙に、真っ黒いマントをはおい黒い服を着て黒い仮面をつけた人が浮いている。若い男の声で、」
仮面「夜の散歩にしては悪趣味なところを歩いているな。」
ラプラス「あなたも悪趣味な格好。」
ＧＭ「グレイプなら覚えてるかな。」
グレイプ「？」
ＧＭ「オランで、犬を捕まえていた三人組の一人と声が同じ。」
グレイプ「なるほど。「どこかであったような気がするんだが。」
ラプラス「あ、あなたは……。」
仮面「中で何を見つけたのかな？」
グレイプ「………いいものさ。」
仮面「できれば教えて欲しいものだな。」
ＧＭ「仮面の奥の目がギラリと光る。」
グレイプ「危ねえ。」
メルカ「私は通りすがりのエルフなもので、これで（笑）。」
マーベラス「私も失礼させてもらいます（笑）。」
マーヤ「私は早く寝ないと美容に…………（笑）。」
仮面（鼻で笑って）「じゃあ私が寝つかせてあげよう……………永遠にな！」
一同「おおー！」


第１ラウンド
　ラプラスはグレイプ、フライ、マーベラス、マーヤにエンチャントウェポン。メルカはファイアボルト。抵抗されたが少々ダメージ。
　続く仮面はスリープ。マーヤはギリギリ成功。レンジャー部隊は弓を構えて終わり。マーヤは切りつけようとするが、相手は川の上に浮いているので届かず。

第２ラウンド
　ラプラスは抵抗に専念。メルカのファイアボルトは念心の目をだしたにもかかわらず抵抗され、わずかにダメージ。
　仮面はまたスリープ。フライは抵抗に失敗して永遠の眠りに。
　レンジャー部隊は全員はずれ。マーヤは抵抗専念。

第３ラウンド
　ラプラスはまた抵抗に専念。メルカは三度目のファイアボルトを１ゾロで失敗。仮面はマーベラスにスリープ。４をだして抵抗失敗。
　グレイプの攻撃は命中するが、かすり傷。マーヤはフォース。抵抗に成功され、本当のかすり傷。

第４ラウンド
　メルカの攻撃のとき。

メルカ「はーい。私ですねぇ。」
フライ（寝言）「抵抗に専念の方がいいぞ。」
メルカ「いくぞぉー！ふぁいぁーぼるとぉー！」（言い方がなんとなくこんな感じだった。）
フライ「……………。」
メルカ「着実にダメージを与えてるんだって。………１６。」
ＧＭ「すると、黒い奴の目の前に、丸い光の壁が現れて、バチンと跳ね返す。」
仮面「月光！邪魔をするな！」
一同「月光（笑）。」
ＧＭ「するとどこからともなく声が聞こえてきて………。」
ラプラス「月影それくらいにしろ（笑）！」
一同笑
ＧＭ「あ、名前がよまれた（笑）。」
月光「キマイラがやられた。ここは引くぞ。」
月影「チッ。仕方あるまい。」
ＧＭ「と言うと、フッと消える。」
メルカ「わが魔法に恐れいったかぁー！」


　一行は「雷光の輜重兵」亭に戻って、マーベラスにデスペルマジック。四倍消費で解除成功。フライにも四倍消費で解除。ラプラスは気絶。
　次の日。
　ラプラスの「あのさ、一応私たちに敵対するものが現れたんだからさ、別行動はなるべく控えよ。」の台詞で、一行はまとまって行動します。
　一行は依頼主の屋敷に向かいます。ほとんどの人が忘れていると思いますが、マキュエル＝ガナン氏の屋敷です。

パーカー「なにかわかりましたか？」
ラプラス「はい。弟の方が魔術師と手を組んで、キマイラを作っているんです。事故死で死んだ。兵士が最近多かったでしょ。」（言葉使いが……）
パーカー「はあ。」
ラプラス「あれは身代わりで、実は、優秀な兵士にキマイラ化の改造を施していたんです。」
パーカー「なんということを…………」
グレイプ「そこまでよんでいいのか（笑）？」
メルカ「かってによむんじゃなぁい！」
ラプラス「まだ完成していないのは殺してきました、一応。」


　一行はこれで解決としようとしまいしたが、「軍隊を強化するため」ということをいわれればそれまで、本来の依頼である「謀反の疑いの確認」とは認められません。パーカーさんはともかく領主のマキュエルが許しません。
　しかたないので、盗賊ギルドへ向かいます。目的はわかりませんが。

メルカ「あっと、お兄さん。こんにちは。」
盗賊「おお。昨日はどうだったね。何でも川の上で戦闘があったらしいが。」
メルカ「いや、実はそれは私たちなんです。実は昨日キマイラに会いまして。もちろん屋敷の中ですが。」
盗賊（セージチェック失敗）「きまいら？何だそれは。」
メルカ「これはただじゃありません。情報料ください（笑）。」
盗賊「…………じゃあいい。」


　この後、たわいもない話を続けますが、特に情報はありません。
　盗賊ギルドを去った後、今後の方策を考えますが、まとまりません。もう一度潜入しようか、という案が出ましたが、なにせキマイラを殺してしまった。これは非常に危険です。
　マーヤ、グレイプから盗賊ギルドとあの黒ずくめがつながっているのではとの意見が出ます。なぜ下水道から出てきたときにはちあわせしたのか、が疑問としてあるようです。しかしメルカ、ラプラスは必至になって否定します。こっちは単に盗賊ギルドを敵にまわしたくないだけのようですが。
　フライの、「これからの事を考えるんだ。」の一言で落ち着きます。
　それから、なにかしゃべろマーベラス。（つっこみと合いの手以外に何も言ってない）
　なんだか話が進まないなあ。考えて見れば始めからこの話まで全部推理もの。いいかげんいやになってきたかな？次は単純な迷宮シナリオにするか。
　などと考えているうちにいろいろなことを考えだしていますが、どれもこれも誰かに否定されてしまいます。
　結局今夜忍び込むことになったようです。じょ、情報が少なかったよなあ。

ＧＭ「警備は前と同じ。」
マーヤ「どこかに壁あります？」
ＧＭ「かべ？……窓だろ（笑）。あるよ。窓の付いてない部屋もあるけど。」
メルカ「聞き耳。………７かな。」
ＧＭ「何も聞こえないね。」
メルカ「何も聞こえないよ。ちょっと開けて見よう。」
ＧＭ「鍵がかかってるよ。」
メルカ「………鍵開け。…………１０。」
ＧＭ「あいた。」
フライ「こっから入るか。」
ラプラス「中は？」
ＧＭ「食糧庫だ。窓の高さはそんなに高くないので楽に入れます。」
マーヤ「通路から人の声は？」
ＧＭ「しない（と思う）。」
メルカ「行きましょうか。これは上（二階の事）でしょうね。」

　一行は早速行動開始。屋敷の中なのでそれほど複雑ではありません。メイドにも見つからずに、屋敷の正面の、階段がある玄関ホールまでやってきます。

ＧＭ「広間には衛兵が何人かいるね。」
メルカ「ここは一発魔法で。」
ＧＭ「さっきまで二人だったのが一人になっている。」
グレイプ「ちょっと待て。待てって。」
メルカ「反対側に回り込む。」
ＧＭ「なるほど。反対側に回り込むんだな。まださっきの衛兵がいる。すると、表の扉が開いて、先程いなくなっていたと思われる衛兵さんが入ってくる。」
メルカ「一人増えた…………。魔法で何とかできたんじゃない？あの音を発するやつ。」
フライ「一人だったらひっかかってくれるが、二人だったら一人が行ってしまう。」
マーヤ「そう。」
フライ「スリープクラウドでもいいんじゃねえ？」
ラプラス「精神点３も使ってしまう。」
メルカ「精神点３ぐらい……。」
ラプラス「精神点１４しかないの。」
マーベラス「スリープクラウドいけ、ここは。」
ラプラス「スリープクラウドいきまぁ〜す。…………１２。」
ＧＭ「一人目寝た………二人目………寝た。」
マーベラス「じゃあ階段だ。」


　二階。

ＧＭ「まっすぐ続く通路と右に行く通路。右の方は広間の上の所に続いている。………文章じゃ何言ってんだかわかんないだろうな（笑）。」
メルカ「まっすぐ行きましょう、ここは。」
ＧＭ「まっすぐ進んでいくと、明かりが洩れている扉がある。中で「……キマイラが……」「……武器はまだ………」とかどうのこうの話し声がする。」
メルカ「聞き耳！」
フライ「少し離れて待っていよう。」
メルカ「８。」
ＧＭ「あんまり聞こえなかったね。」
メルカ「しょうがない。離れて魔法をかけよう。」
フライ「何をする気だ！」
メルカ「目標の場所に発生している音を聞く。」
マーヤ「そんな魔法ありましたっけ？」
マーベラス「あった。確か。」
メルカ「ウインドボイス。」
マーヤ「ウインドボイスは風がないと……。」
マーベラス「あ。」
メルカ「ガーン。」
フライ「窓を開けよう（笑）。」
ＧＭ「そうそう。中にいる人は、弟と、もう一人は黒ヒゲの魔法使いだ。メルカにはわからないか。」
メルカ「戻ろう。実は弟と思われる人物と、黒ヒゲで初老の奴が話していたよ。」
マーヤ「キマイラについてはどうなったんです？」
メルカ「ちょっとあんまり聞こえなくて。」
マーヤ「もう一回行ってください。」
メルカ「もう一回行くんですかぁ？扉まで行く。」
ラプラス「わかるまで帰ってくるな。」
フライ「もう少し状況を教えてくれ。黒いヒゲの奴がどうしたって？」
メルカ「戻ろう（笑）。実は話があんまりよく聞こえないんだよ。」
フライ「で、誰がいたの？」
メルカ「初老の男性と、後、弟と思われる人物が一人ずついたよ。」
ＧＭ「部屋の中でガタガタと椅子を引く音がして、コッコッコッと足音が聞こえてくる。」


　ここで一行は魔法使いに先制攻撃をかけるため、扉に近寄り、隠れ場所に身をひそめます。

ＧＭ「弟の方が出てきた。」
フライ「ガーン。これは仮定をあやまった。」
ＧＭ「で、窓を開けて深いため息をつく。」
メルカ「様子を見てよう。」
ＧＭ「で、その時。庭の方が騒がしくなる。」
フライ「ヤバイ、見つかったか？」
ＧＭ「『なんだ、あれはー！』と言う声が聞こえてくる。」
一同「あれ？」
ＧＭ「急に何かが近寄ってきて、ガシャーンと窓ガラスを割って入ってくる。その何かは手がカニのはさみで、プレートメイルを着ていて、背中にコウモリのようなでかい羽根がついている。」
メルカ「あれはカニカニキング（笑）！」
ＧＭ「弟の首をバシッと挟む。」
マーヤ「ここは援護に入りましょう！」
ＧＭ「で、黒ヒゲの魔術師が出てきて、この状況を見ると、『チッ。ぬかったわ！』といって走って逃げていく。」
ラプラス「『ぬかったわ』？」
マーヤ「弟を助けましょう。」
ＧＭ「君達の方をみると、やっぱり襲いかかってくる。」
ラプラス「弟の方は？」
ＧＭ「そうだな。３ラウンドで絶命することにしよう。」


・第１ラウンド
ラプラス「エネルギーボルトいきまぁーす。１６。」
ＧＭ「１６？かかった。」
ラプラス「８点。」
メルカ「ウィル＝オー＝ウィスプ。」
ラプラス「一気にやれ！」
メルカ「………１０ポイント下さい。」
フライ「おお、消滅した（笑）！」
グレイプ「弓をつがえる。」
マーベラス「ウィークポイント。クリティカル値マイナス１！」
フライ「９、あ、１０だ。」
ＧＭ「よけた。」
マーヤ「いきます！」
ラプラス「魔法いったほうがいいんじゃない？」
マーヤ「いえ、私は剣でいきます。………１０。」
ＧＭ「スカッ。で、カニの攻撃。余った左腕でね。……お前しかいないのか。」
マーヤ「そう。」
ＧＭ「１５。」
フライ「すさまじい………勝てるかなぁ、みんな？」
マーヤ「キャー！」
ＧＭ「７点。あ、左手小さくて右手大きいから。」
メルカ「危険だ。」
グレイプ「雄だ（笑）。こいつは雄だぜ。」


・第２ラウンド
ラプラス「エネルギーボルトいきまあーす。………（打撃力が）０ね。ダメージ５点。」
ＧＭ「レベルで防がれた。」
グレイプ「まったくＧＭもやってくれる。」
メルカ「ウィル＝オー＝ウィスプゥ。……１４。…………０の欄だっけ？８。」
グレイプ「弓。９。」
ＧＭ「よけた。」
マーベラス「フォース。……ああ、１２だ。だめだぁ、５点。」
フライ（弟に向かってキュアウーンズ）「成功で…………（コロコロッ）」
一同「あー！」
　振った目は１ゾロ。
ＧＭ「回復できなかった（笑）。」
マーヤ（弟にキュアウーンズ）「成功。」
ＧＭ「よし、１ラウンド分かせいだことにしようか。で、カニ。泡をだしてクリティカル値が１上がった！」
フライ「すげぇ！」
グレイプ「やりおるわい。」


・第３ラウンド
ラプラス「エネルギーボルト。…………ダメージ８。」
メルカ「ウィル＝オー＝ウィスプ！１３。」
ＧＭ「抵抗成功。出目が！出目が！さっきから８以下振ってない（笑）。」
メルカ「９。」
ＧＭ「お、弱ってきた。」
グレイプ「１０。」
ＧＭ「回避。（お前攻撃基本値６じゃなかったか？）」
マーベラス「矢をつがえる。」
フライ「回復。いけー！次こそ１ゾロなんか振るなぁ！…７点。」
マーヤ「１６。てりゃぁー！１１点。」
ＧＭ「１１点？カーン。」
マーヤ「ああ！やはり魔法ですか。」
ＧＭ「カニ。右手の弟を放して、左手で攻撃。」
マーヤ「ああ。」
ＧＭ「７点。」
マーヤ「カーン（笑）。」


・第４ラウンド
ラプラス「たおれてもいい？」
マーヤ「いいですよ。後衛でしょ？」
ラプラス（悩んだ末）「パリィ、パリィ！」
メルカ「いくわよぉー、バレーボールアタック。そーれ（笑）。（ウィル＝オー＝ウィスプです）」
ＧＭ「抵抗。」
メルカ「なんで１０しか出さないのよ！私のとき！」
ＧＭ「……………。」（知るか、そんなこと）
メルカ「７。着実にダメージがいってます。」
ＧＭ「よろめいた。」
グレイプ「悪いな。オレヒーローになっちまうで。１３。」
ＧＭ「当たった。」
マーヤ「でも１１点でも、カーン、ですよ。」
グレイプ「え？」
ＧＭ「カニの甲らの上にプレートメイル着てるんだって。」
マーベラス「あ、そうか。」
グレイプ「１０。ひぃ〜！」
マーベラス「弓。１２。」
ＧＭ「避けた。」
マーベラス「ああ〜！」
ラプラス「魔法にしろってば。」
マーベラス「使えないんだって、もう。」
フライ「弓をつがえる。」
ラプラス「魔法にしなさい！」
フライ「精神点ないし、フォース使えないんだって。」（フライはプリーストＬ１です）
マーヤ「フォースを信じるのです！１３！」
ＧＭ「１０、かかった。」
一同「おー！」
マーヤ「８点。」
メルカ「ちょっとよろめいた。」
ＧＭ「両腕で攻撃。まず右手。あ、１１。」
マーヤ「６以上！ああ。」
ＧＭ「はい命中。ダメージ１１点。」
マーヤ「１点。」
ＧＭ「次、１４。………７点。」
マーヤ「これは防げます。…………ああ、２点来た。」（彼女はなんとハードレザー）


・第５ラウンド
ラプラス「パリィ。」
メルカ「ウィル＝オー＝ウィスプ。１２。」
ＧＭ「くらった。」
メルカ「よぉし。アタックよぉ！８ポイント。」
ＧＭ「おお、死んだ。爆発します（笑）。チュド〜ン。」
マーヤ「弟さんは………？」
ＧＭ「…………死ぬ、だろうな。マーヤさん、１５点です。冒険者レベルのみ減点可。……あ、鎧でも減らせるか。」
マーヤ「９点きました。」
衛兵「何事だ！今の爆発は一体！？」
グレイプ「やばい。」
マーヤ「刺客が現れました！」
メルカ「どう考えても私たちが…………。」
ＧＭ「まあ一応甲らとかも残ってるから。飛んでくるのを見た衛兵だっているしね。」
マーヤ「残念ながらガーラルさんはおなくなりになりました。」
衛兵「なんてことだ…………。これで謀反の計画がおおっっっっっとぉ！」
メルカ「聞きましたよぉ、お兄さん（笑）。」
衛兵「あ。」
マーベラス「兄さん、ちょっと来てもらおうか。」
衛兵（開き直って笑いながら）「い、いやあ。バレたらしょうがないな。我々兵士はただ上の命令に従っていたんであって……………。」
ラプラス「一応あなたは証人です。」
衛兵「わかりました。司法取引の権をよろしく（笑）。」
フライ「他に部屋に何かないの？」
ＧＭ「兄の屋敷攻略計画書、というのがあった（笑）。」
一同笑
フライ「よし、これを持っていこう（笑）。」
メルカ「これそのものだなあ。」
マーベラス「決定的だ（笑）。」
フライ「なんとわかりやすい奴なんだ（笑）。」


　依頼主の屋敷。

フライ「パーカーさん、解決しましたよ。」
パーカー「おお、どういうことだったんですか？」
一同「私の窮хb[▼仝○↑↑∴≪£φ⊇Θξ▲。」（判別不可）
パーカー「とりあえず！」
　一同静まる。
パーカー「………部屋の方へ。」
ＧＭ「しばらく待っていると、」
マキュエル「パァーカァー！何事だこんな夜更けに！」
メルカ「うるさい人だ（笑）。」
マキュエル「なんだ貴様等か。礼儀を知らん奴だな。」
メルカ「弟さんはなくなりました。」
ラプラス「そして部屋にこんなものが。」
マキュエル「ほう。これで謀反の疑いがあったことは確実だな。」
メルカ「そしてこの兵士Ａが証言してくれます。」
マキュエル「おお、これで十分だ。パァーカァー！報酬を持ってこい！」
ＧＭ「と言って兄は去る（笑）。でパーカーさんが報酬の３０００ガメルを持ってくるよ。」


編集中
　待てよ、報酬は前払いじゃなかったけ？
　………………ああ、やっぱり！まるっきり忘れてるんでやんの。

第３話　完


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