第４話
夜


　さて、前回までの冒険で得た経験値を使用して、一行のレベルは上昇しました。
　グレイプ　　レンジャー　４→５
　フライ　　　プリースト　１→２　　セージ　１→２
　マーヤ　　　成長無し。
　マーベラス　レンジャー　２→３
　メルカ　　　シャーマン　２→３
　ラプラス　　成長無し。

　さて、宿屋に帰って来た一行は二日間休養をとります。その間にメルカがコントロールスピリットでノームを支配。フライ、マーベラス、ラプラスは魔晶石を買いました。

ＧＭ	「そうそう。あの屋敷で手にいれた本とかあるっしょ。それでたいがいは計算式とか試薬比率とかが書いてあるんだけども………。」
メルカ	「誰持ってきたんだっけ？」
ＧＭ	「お前だよ。」
メルカ	「え？そうだっけ。」
ＧＭ	「誰か持ってきたのは確かだ。」
フライ	「オレだってセージだ。」
マーベラス	「オレが持ってきたのかもしれん。」
フライ	「多分。」
ＧＭ	「で、さっき言った通り意味のないものだったんだけども、一つだけ意味のあるものがあった。何かの文章の途中らしい。」（と言って紙を渡す。）

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…にいたったキマイラの製造方法のすべてを封印する。もしこの封印が解けたのならば世界は再び危機を迎えるであろう。
　今この文を読んでいるということは、私の配置したガーディアンを倒したということだ。だからこそ、君達にお願いする。どうかこの封印を解かないでもらいたい。私はただ、世界の平和と均衡を願う、一人の魔術師である。

×××年　××月
ジェフ＝タット＝ビッチ

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メルカ	「ジェフ＝タット＝ビッチ。何て変な名前（笑）。」
フライ	「ありがとう、マスター（笑）！」
	（注　「ジェフ＝〜」はフライが前のキャンペーンで使っていたキャラクターの名前。）

　また、一方前回手に入れた剣を鑑定してもらうと…………。

ＧＭ	「これは…………魔剣　なめくぢごろし　というやつだ（笑）。」
	（「ぢ」にしたのは故意。理由については、スレイヤーズを読めば一目瞭然であろう）
ＧＭ	「必要筋力は１５。さびはすぐ簡単にとれる。攻撃力はごく普通のバスタードソードなんだけども、ナメクジを相手にするときだけ、攻撃力＋５、打撃力は片／両　３０／３５。クリティカル値は７。追加ダメージ＋５。」
マーベラス	「でもナメクジがでてくんのか（笑）？」
マーヤ	「おじさん、売ったらいくらになりますか？」
ＧＭ	「売ったら？（サイコロを振る出目は３）……１２００ガメルくらいじゃないの？」
マーヤ	「これは伏線かも知れないけどロールプレイを重視して（笑）。売ってしまいましょう（笑）。」
ＧＭ	「冗談で出したんだけどね。」（誓ってもいいが、このキャンペーンでナメクジはださない。）
ラプラス	「えー、売るのぉ？」
ＧＭ	「ああ、金属鎧に対してもクリティカル値は１０のままです。」
マーヤ	「それはいいかも。金属鎧に対して１０なら………。」

　結局売りません。月賦で鑑定料２０００ガメルを４００×５回払い。

ＧＭ	「さて、そんなこんなしていると、「東の遺跡」に行っていた他の冒険者が帰ってきます。」
人間　男(20)	ファイターレベル２「やあ、他に客がいるなんて珍しいな。」
グレイプ	「やあ。」
冒険者	「実は東の遺跡に行ってきたんだが、山賊がたくさんいてね。中をあされなかったんだ。」
マーヤ	「どれくらいいましたか？」
冒険者	「ざっと見たところ十数人。」
ラプラス	「まあ、あなた実力では無理ね。ホーッホッホッホッ。」
グレイプ	「男だったらそれくらい切り抜けろ！」
マーヤ	「レンジャーの言う台詞ではありませんよ、それ（笑）。」
グレイプ	「レンジャーだからいいんだ（笑）。」
冒険者	「東の遺跡にはなんでも素晴らしい宝があると聞いたんだけれども…。
ラプラス	「みんな行きましょう。」
マーベラス	「行きましょう。」
マーヤ	「どうしましょう。」
ＧＭ	「折しもそこへ、役人がやってきて、依頼の貼紙をバンッと貼ります。『山賊を退治したものに報酬５００。』」
メルカ	「さぁーて、いきますか、みなさん！」
マーヤ	「無駄な殺生はいけませんよ。」
ラプラス	「いや、悪人に人権はございませんわ。正義の名において退治してあげましょう（笑）。」
ＧＭ	「報酬が今１０００ガメルになった。」
一同	「おお。」
ＧＭ	「つい今しがた入った情報によると、隊商が襲われたらしい。」
ラプラス	「大事の前の小事ですわ。いきましょう。」
マーベラス	「野蛮な行為は好きじゃないんだが………。」

　この後いろいろ議論がおこりますが、結局マーヤさんは留守番です。

グレイプ	「どうする？」
フライ	「なあに、オレたちは冒険者だ。」
ＧＭ	（久しぶりに名ゼリフか！？）
ラプラス	「やはり行きましょう！お金のため、いや、正義のため！」
メルカ	「やれやれ、遂に本音がでましたね。」
ＧＭ	「………………。」
ＧＭ	「遺跡の近くまで来ましたね。山の中腹にあるみたいです。まだ結構遠いけどね（矛盾）。」
グレイプ	「さあ、そろそろ襲われるかな（笑）。」
マーベラス	「ちょっと備えておくかな。戦闘に。」
ＧＭ	「距離は大体５００ｍくらい離れている。近くというか、見えているところだ。途中森とか林とか、くぼんだところとかもあるけど。」
メルカ	「精霊に話を聞いて見よう。まずドライアード。」
ドライアード	「なんのご用でしょうか？」
メルカ	「あそこの洞窟に誰かいる？」
>ドライアード	「さあ、私はここから動かないもので。」
メルカ	「がちょーん（笑）。どうもありがとう。じゃあ次ノームさんに聞いてみよう。もしもしノームさん。」
ノーム	「なんだい？」
メルカ	「あそこの洞窟、誰かいるかい？」
ノーム	「私はあっちにいかないもんでね。」
一同	笑
メルカ	「シルフさん、シルフさん！」
シルフ	「何でしょう。」
メルカ	「あそこに誰かいる？」
シルフ	「えーとあそこは…………。」
グレイプ	「ああっ！偏西風が！ひゅ〜（笑）。」
メルカ	「なんなのぉ！？もうダメ…………いや！ウンディーネさんウンディーネさん。あそこの洞窟に誰かいますか？」
ウンディーネ	「上流から流れてきましたが、何人かいましたよ。」
メルカ	「あ、それはありがとうございます。どんな格好をしていましたか？」
ウンディーネ	「さあ、人間はみんな同じに見えるもので、それはわかりませんわぁ〜。」（段々小さくなる）
メルカ	「ああ〜！いっちゃったぁ〜！………まあ、とにかくこれで誰かがいるというのは判明しましたわ。」
フライ	「………役に立たねえな。」
フライ	「見張り何人いるか見えないの？」
ＧＭ	「まあ見えるところに行けば…………。」
マーベラス	「隠れながらいこう。」
ＧＭ	「さて、見張りが二人ほど、倒れています。」
ラプラス	「それは大変ですわ。見に行く。どうかなさいましたか？」
ＧＭ	「息たえているね。鋭い刃物でばっさり。」
ラプラス	「かわいそうに…………といいつつ財布を探す（笑）。」
ＧＭ	「１ガメルほどはいってました。」
メルカ	「これはマーヤさんがっ………！もしやマーヤさんが先に！」
フライ	「祈りの言葉をささげよう。」
ＧＭ	「もう一人の方は頭を割られてますね。」
マーベラス	「なんて野蛮なことを………！」
メルカ	「やはりマーヤさんが先回りして………。」
マーベラス	「マーヤさんが一人で来て………なんてひどいことを（笑）。」
フライ	「『賞金はひとり占めよ！』（笑）」
マーベラス	「賞金をひとり占めにする気だな、さては（笑）。」
フライ	「恐ろしい…………（笑）。」
ラプラス	「道の真中にあるのも邪魔だから、道端に置いておこう。」
マーベラス	「いや、きちんと埋葬してあげないと…………。」
ＧＭ	「さて、埋めようと話し合っていると、中から『ひぃ〜』と悲鳴をあげながら傷だらけの山賊（？）が外に走り出てくる。そして君達を見るとはっと立ち止まる。」
山賊（？）	「た、助けてくれぇ！」
ラプラス	「どうかなさいましたか？」
山賊（？）	「化物が、化物が！」
ラプラス	「化物ぉ？……………はっ！マ、マーヤ！」
一同	笑
マーベラス	「やはり一人でここに………（笑）。」
ラプラス	「どのような化物ですか？」
山賊（？）	「し、身長はだいたいオレくらい………。」
ＧＭ	「この人はだいたい１ｍ７０くらいだね。」
山賊（？）	「チェインメイルにブロードソードを持っていて、何やら触角みたいなのが生えてるんだ！」
一同	（口を揃えて）「マーヤ……………（笑）。」
ＧＭ	「………………。」
ラプラス	「それしか考えられない（笑）。行きましょう！」
ＧＭ	「中は結構部屋がたくさんありますが、いろんな所を走り回って、一つの扉の前に来ると、何やら中から物音が聞こえる。戦っている音だね。」
ラプラス	「どーん。」（扉を開けたときの疑音。蹴って開けたのだろうか？）
ＧＭ	「開けると、中は大体５ｍ四方の部屋で、まずさっき言ってたチェインメイル着てブロードソード持ってて、触角が生えた奴。昆虫の外骨格も備えていて目が複眼。でそれと卵に手足が生えたのとが戦ってて、その卵の後には、一人の長い黒髪の女性が倒れている。まだ息はあるようだね。」
メルカ	「女性を助けなければ！」
フライ	「ここは男性の私に任せたまえ！」
メルカ	「あまい！」
フライ	「負けるかぁ！」
ＧＭ	「その様子を見ると、卵は『後は君達に任せた』と言って逃げていく。」
メルカ	「ちょっとまって卵ぉ〜！」
マーベラス	「卵！何て事を言うんだ。」
フライ	「来るのが早過ぎたぁ！」
グレイプ	「実は卵が悪役だったりして（笑）。」
ＧＭ	「こっちの………昆虫野郎（笑）は君達の方を向くと、剣を構えて戦闘体制をとる。」
メルカ	「生命の精霊の反応は？」
ＧＭ	「異常だ。」
ラプラス	「月にかわって、ピー（笑）！」（注　「ピー」は自ら「ピー」と言った）

・第１ラウンド

ＧＭ	「それを機に襲いかかって来る。敏捷度順。かなり弱ってるよ。」
ラプラス	「あなたなんて敵ではないわ！といいつつ後に下がります。お前たち、やっておしまい（笑）！」
メルカ	「ストーンブラスト。魔力足すんだよね。１３の………１７。」
ＧＭ	「かかるわい（笑）。」
メルカ	「７の…………１４。」
ＧＭ	「…………倒れて、粉になった。（まあもともと楽に倒せるようにしといたけどね）」
ラプラス	「お嬢さん、大丈夫ですか？」
ＧＭ	「頭に傷を負っているようだね。」
フライ	「オレたち回復できるぞ。」
マーベラス	「うむ。」
ラプラス	「だけどレンジャーの応急手当の方がいいんじゃない？」
マーベラス	「グレイプ。レンジャー５持ってるんだろ？」
グレイプ	「応急処置セット持ってるのかなぁ？」
ＧＭ	「持ってることにしないと。（そういえばルールブックに載ってないんだよな。）」
ラプラス	「たいがいのもの持ってますよ。」
ＧＭ	「まあいいや。意識を取り戻すよ。」
女性	「はっ。あなたがたは…………？」
マーベラス	「どうしたんですか、一体？」
女性	「はっ。何も思い出せない！」
ラプラス	「気にすることはないですわ。人生これからよ。未来を見て！」
女性	「でも名前すら思い出せないなんて…………。」
ラプラス	「じゃあ私が考えてあげるわ（笑）！」

　このあと名前について議論がおこります。結局シーナさんと決まります。

グレイプ	「しかしなぜあなたがここに？」
シーナ	「それが思い出せないんです…………。」
フライ	「ここに他に何かないの？」
ＧＭ	「ああ、箱が少しあるよ。」
マーベラス	「シーフさんシーフさん！」
フライ	「頼むぜ、メルカ！」

　部屋にあった箱は四つ。その内三つには２００ガメルの宝石が入ってました。そして最後の四つ目………。

メルカ	「（罠発見のロール）１０の…………１３。」
ＧＭ	「罠がある。」
メルカ	「とう！…………。」
グレイプ	「散ったな。」
メルカ	「１０。」
ＧＭ	「サイコロの目だけでだめだ。」 （注　ここでＧＭは「目標値＝難易度＋２Ｄ」のルールを使ってます）
メルカ	「よぉし。ちょっとはなれてください、みなさん。」
一同	「離れる。」
メルカ	「（宝箱に）石を投げつける。」
ＧＭ	「ボンッと中で何か爆発したようだ。」
メルカ	「じゃあとりあえず反対側に回って開けましょう。」
ＧＭ	「開けた。中の様子は、割れたいくつかの瓶と、湿った宝箱。」
メルカ	「あらあら。」
ＧＭ	「それから奥の方に扉がまた一つ。」
フライ	「進もう。」
メルカ	「扉？罠ある？」
ＧＭ	「ないようだ。」
メルカ	「ガチャ。」
ＧＭ	「開けるとね、５ｍくらいの幅の通路で、脇に柱が六本ある。中央に真っ赤なじゅうたんがぴ〜っと敷いてある。で、ずっと向こうの所に大きな両開きの扉が。」
ラプラス	「こういうのはやばいような………。」
メルカ	「私もやばいような気がしますわ。」
マーベラス	「中に何かあるのか……………？」
ラプラス	「多分何か強い敵がいそうな気が………。」
メルカ	「警戒移動。」
ＧＭ	「とりあえず両開きの扉の所まで来ましたよ。」
メルカ	「みなさん、とりあえず大丈夫みたいですよ〜。罠感知。１１。」
ＧＭ	「ないようだ。」
メルカ	「ガチャ。」
ＧＭ	「大きさの割にはすうっと開く。中は、１００ｍ×１００ｍの部屋で…。
メルカ	「どうやってわかったんだろう（笑）。明るいの？」
ＧＭ	「明るい。で、その真中に巨大な獣の石像。こいつは向う側の扉をにらんで立っている。その姿は四本足の獣で、頭は三つ。中央は長く鋭い牙を見せる狼。右側は、いくつもの目があるドラゴン。左側は角の生えた白馬。背中に巨大な猛禽類の羽根。ところによって鱗や角。全長１５ｍかそれくらい。」
ラプラス	「私こういう無秩序でまがまがしいデザイン……好きですわ（笑）。」
メルカ	「ハンマーで砕いておこう。」
ＧＭ	「砕けない。」
メルカ	「え！？」
ラプラス	「やめなさい！こんな芸術品を（笑）。」
フライ	「どうやって運んだんだろう。」
ＧＭ	「その奥の扉には、奇妙な紋章が描かれている。セージチェック。」
メルカ	「１４。」
フライ	「１０。」
ＧＭ	「１４ならわかるけど。これは何かを封印するときに描く模様だ。」
フライ	「でも消えているんでしょ？」
マーベラス	「ということは封印が………解かれたと………？」
フライ	「この前の話が気になる。」
メルカ	「この前のメモ？……………ガーディアンを倒した…………？こいつ（石像）はガーディアンかな？」
フライ	「あの像ってさ、真中にあるの？」
ＧＭ	「うん。」
メルカ	「考えた！像だけに………像っとしますわ。」
マーベラス	「さてと。」
メルカ	「ダメだあ！」
フライ	「ここカットね（笑）。」
	結局カットにしなかったぞ（笑）。
フライ	「で、どうする？どうせ封印も解かれてるんだし。」
グレイプ	「もう解かれてんの？」
メルカ	「あの像動きだしたらやだなぁ。」
グレイプ	「いくのかい？」
マーベラス	「危険度は高いが、セージとしては真相を究明したい。」
ＧＭ	「開けると、大体１０ｍ四方の部屋で、中に祭壇があって大きな箱があるんだけど、ただし壊れている。」
グレイプ	「中身はないの？」
ＧＭ	「うん。」
フライ	「祭壇って、何の祭壇？」
ＧＭ	「何かを封印するときの祭壇。」
フライ	「ホーリーシンボルみたいなのある？」
ＧＭ	「いや、回りにはないね。それから、たまたま判別できる字らしきものがあるんだ。文章は成してないけどね。その字体は…………。ちょっと冒険者レベル＋知力ボーナス。」
一同	掛け声と共に一斉に振る。そんなに欲求不満か？
ＧＭ	「１０以上でいいよ。その字体はそのメモに書いてあるのと同じだ。」
メルカ	「ジェフ＝タット＝ビッチ………！ここはジェフの……………。あ、あのさ。今思ったんだけどさ。」
フライ	「しかし趣味の悪い像だな（笑）。ところであの昆虫（箱に）入る？入らないっしょ。」
グレイプ	「まさかあの昆虫は…………弱すぎた。」
マーベラス	「卵か、ひょっとして！？」

　とりあえず戻る事にしました。

グレイプ	「戻るか。」
マーベラス	「戻ろう戻ろう。」
ＧＭ	「シーナさんですが。」
シーナ	「ところで私はどうすれば…………？」
グレイプ	「あなたはもう自由だ。」
シーナ	「ですが何も思い出せない…………。」
フライ	「とりあえず街まで。」
ＧＭ	「戻ってきました。」
マーヤ	「おかえりなさい。」

　この後報酬の件で盛り上がってしまいます。まさかこれで終わりだと思ってるんじゃないだろうな。何のためにこの女性がでてきたと思ってるんだ（笑）。ここからが本編じゃないか！

ラプラス	「ところでシーナさんはどうしましょう。」
グレイプ	「一般市民？」
ＧＭ	「ローブをはおっている。」
マーベラス	「ということは、彼女はソーサラー？」
マーヤ	「どうしました？」
フライ	「ああ、山賊の洞窟にいったとき…（略）…。」
マーヤ	「そこにいたのがこの女性ですか。」
フライ	「それで今記憶がなくて、とりあえず街まで連れてきたと。」
マーヤ	「そうですか。」
ラプラス	「上位古代語で話しかけて見よう。」
ＧＭ	「別に。きょとんとしてるよ。」
ラプラス	「記憶は消えても言語体系は消えないんだよね。」
ＧＭ	「うん。」（実は言語野に傷害が生じた場合は忘れることもある。）
フライ	「とりあえず今日は休もう。」
マーベラス	「彼女の宿代はどうするんだ？」
マーヤ	「じゃあ女同士、私が払ってあげましょう。」
ＧＭ	「それでは、その夜の話です。夜というかまだ夕方ですが（笑）。」
マーヤ	「シーナさんと一緒の部屋にいます。」
ＧＭ	「じゃあ。服をかえようとして脱いだときに、シーナさんが『いやあ！』と悲鳴をあげてうずくまってしまう。」
マーヤ	「どうしたんですか！？」
ＧＭ	「見ると、肩から胸に掛けてザックリと傷があって、身体のかしこに鱗が生えている。」
マーヤ	「え！？でも傷口って血がでてます？」
ＧＭ	「いや。もう治りかけ。」
ラプラス	「どうしたんですか！？ガチャガチャ。」（扉の取っ手を回す音）
マーヤ	「今来ているのはラプラスだけですか？じゃあ入れましょう。」
ラプラス	「鱗とか見えてんの？じゃあ鍵をかけておこう。」
ＧＭ	「他の人が入ってこないようにだね。」
ラプラス	「うん。」
グレイプ	「どうしたんだ！」
マーベラス	「どうしたんだ！ドンドン！」
メルカ	「どうしたんですかぁ！？ダンダン！」
ラプラス	「女性陣入室ＯＫ。」
シーナ	「私は一体何者なのぉ！？」
ＧＭ	「と、すでに反狂乱になっている。」
マーヤ	「サニティ。」
ＧＭ	「じゃあ落ち着いたようだ。でも顔はまっ青。」
ラプラス	「これは男性陣には秘密。」
マーヤ	「ここは悪い夢に飛び起きた、ということでごまかしておきましょう。」
ＧＭ	「ウロコについてちょっとセージチェック。」
メルカ	「７（笑）。」
マーヤ	「……………。」（出目が悪かったようだ）
ＧＭ	「誰も気付かないな。」
マーヤ	「自然ならざるものですか？」
ＧＭ	「さあ。でも金属光沢をはなっている。」
メルカ	「あなたはまさかドラゴン！？………まさかね（笑）。」
ラプラス	「かもよ。」
マーヤ	「怖がらせるようなこと言うんじゃありません！」
ラプラス	「ありえるじゃない。人間の姿をとったドラゴンというのは、この場合は一番可能性が高い。」
マーヤ	「とりあえずごまかしておきましょう。『よくある病気ですよ（笑）』」
ＧＭ	「………まあ、何かにすがりたいような状態だから、一応それでも納得するよ。」
マーヤ	「マーファの寺院とかあります？」
ＧＭ	「療養所みたいのなら。」
マーヤ	「そこに連れていきましょう。」
ＧＭ	「（扉の外の面々に）マーヤさんがシーナさんを連れて出てきたよ。」
グレイプ	「どうしたんだい？」
マーヤ	「いえ、なんでもありません。」
グレイプ	「なんでもないわけはないだろう。……………キ〜、気になる！」
フライ	「シーナさん。ちょっと顔色が悪いけど、どうしたんだい？」
マーヤ	「ちょっと気分が悪いそうなので、寺院に連れていきます。」
フライ	「なるほど。」
ラプラス	「ついていく！」
メルカ	「ついていきま〜す。」
ＧＭ	「じゃあ寺院に来ました。といっても小さいけどね。」
マーヤ	「コンコン。」
司祭	「はい、何でしょう。」
マーヤ	「ちょっとお耳を…………。これこれこういうわけで。」
司祭	「なるほど。（シーナさんに）まあ、こういう病気なら、しばらくすれば治るでしょう。この薬草を飲めば治りますよ。」
メルカ	（小声で）「あれってただの栄養剤じゃない？」
マーヤ	（小声で）「とりあえずあれで進行を遅らせるんです。」
ＧＭ	「で、マーヤさんに静かに耳打ちします。」
司祭	「私の力ではあれを治すことはできません。山奥に高名な司祭様が隠居していらっしゃるのですが、あの方なら治せるかも知れません。」
マーヤ	「はあ。」
司祭	（声にだしてシーナさんに）「山奥にいる高名な司祭様なら、記憶の方も何とかできるかも知れません。」
マーヤ	「紹介状を書いてもらえますか？」
司祭	「ええ。どうぞどうぞ。」
マーヤ	「お世話になりました。」

　グレイプとマーベラスは、山賊退治の報酬が入ったということで酒を飲んでダウン。
　そしてその夜…………。

ＧＭ	「シーナさんと同じ部屋にいる人。」
マーヤ	「はい。」
ＧＭ	「一人？ああ、一人か。どうするかな…………こういうふうに持っていくか。こんどは短く『キャッ！』と声が聞こえる。」
マーヤ	「何事？」
シーナ	（窓の外を指して）「あ、あれ………！」
ＧＭ	「窓の外には、月影がいる。」（前回参照）
マーヤ	「剣を取って仲間を呼びましょう。そしてシーナさんと相手の間に立ちます。」
ラプラス	「私が現れる。」
メルカ	「私も現れる。」
マーベラス	「私も現れる。」
グレイプ	「ちょっと遅れて現れる（笑）。」
ＧＭ	「月影………だよな。月光じゃないよな（笑）。月影はシーナさんをじっと見ているんだけど、しばらくするといなくなる。」
ラプラス	「真夜中に女の子の部屋を覗くとは不届き千万。」
メルカ	「シーナさん…………。」
	そして翌日。
ＧＭ	「昨日のような出来事が起こったとは思えないほどの晴天です。」
ラプラス	「元気一杯（笑）！」
グレイプ	「頭に響いたで（笑）。」（二日酔いです）
メルカ	（大声で）「元気一杯！！」
グレイプ	「うぉあ〜。」
マーヤ	「どうしました？」
ラプラス	（大声で）「んとねぇ！」
マーベラス	（大声）「大丈夫か！！」
メルカ	（大声で）「昨日は一体何だったんだろうね！」
グレイプ	「昨日…………何の話だ………。」
メルカ	「あ、覚えてない（笑）。」
ラプラス	「ガシャーン！あ、皿落としちゃった（笑）。」
グレイプ	「…………食事は部屋に持ってきてくれぇ。」
メルカ	「出発しましょうか。」
マーヤ	「だいたい五日くらいじゃないでしょうか。」
ＧＭ	「途中山の中を通るドワーフの作った道がある。」
	（この後ロードス島云々についての話があったがカット）
ＧＭ	「店の親父さんが言うには、つい最近までは街としてにぎわってということだ。」
マーベラス	「現在さびれている。」
ＧＭ	「よくわかった。それも原因不明なんだ。何でも奇妙な化物が出るとか。」
グレイプ	「奇妙な化物とは…。」
ＧＭ	「ちょっとセージチェックでもやってくれや。」
フライ	「いくぜぇー！」
ＧＭ	「１０以上の人。」
フライ	「マスター！オレ１６！」
ＧＭ	「あの洞窟………というか街は隠れ街で、かの有名なガイアスという名匠が作ったという。」
メルカ	「ガイアス。」
マーベラス	「いやあ、なつかしいねえ（笑）。」

　ガイアスとは、前回のキャンペーンでマーベラスが演じていたドワーフの神官戦士である。

ＧＭ	「そうそう。冒険者の店「雷光の輜重兵」のおやじさんから聞いたんだけども、あのドワーフの街道にとりついている奴を追い払ってくれたら、４８００ガメルいただけるらしい。」
メルカ	「ビックな報酬ですね。」
マーベラス	「しかしそれなりにリスクを伴うということか。」
フライ	「じゃあとりあえず行きますか。」
ＧＭ	「二日ほど立って、ドワーフの街道に付くころには夕方になってる。それで門があって、閉じられている。」
ラプラス	「開も〜ん。」
ＧＭ	「開けた。開けると…………にぎわっている街がある。通路の先の方では何か売ってたりしている。」
フライ	「マスター、食料補充したい。」
メルカ	「ちょっと質問していいですか、ドワーフさん。」
通りすがりの ドワーフ	「なんだい？オレは家に早くこれを届けなければならないんだが。」
メルカ	「ここら辺に化物が出るって話なんですが………。」
通りドワーフ	「何を言ってるんだ。いつの話だ。」
マーヤ	「このドワーフ全員幽霊だったりして………。」
マーベラス	「オレもそんな気がする。」
メルカ	「精霊力は？」
ＧＭ	「普通。」
マーヤ	「武器屋とかあるんですか？」
ＧＭ	「あるよ。」
マーベラス	「品質のいい武器を買うチャンス！」

　「魔剣なめくぢごろし」を武器屋に預け、さびを取ってもらいます。またラプラスやメルカはドワーフの装飾品を買い込みます。（フライ「おいおい、観光じゃないんだから（笑）。」）
　そして宿屋に向かいます。

ＧＭ	「さて、その夜。冒険者レベル＋知力ボーナス。」
フライ	「知力ボーナスといいましたね！知力ボーナス＋３のこの私が……。」
メルカ	「知力ボーナス４の私にかなうかな？」
フライ	「何が、このエルフ！」
ＧＭ	「１３くらいまでかな。（メルカとグレイプが成功）寝てるとき何気無く目を覚ますと、異様に静まっているのに気付く。ドワーフは暗視能力があるから昼夜の区別がなく、好きな時におきて好きなときに寝る。だから一斉に静まるときはない。」
メルカ	「精霊力は？」
ＧＭ	「普通だね。」
グレイプ	「窓の外を見てみる。」
ＧＭ	「明かりが一切ない。真っ暗だ。」
メルカ	「戸を開けて、下に降りる。のどもかわいたし、水でも飲んでこよう。」
グレイプ	「何か聞こえる？」
ＧＭ	「戸を開けたガチャッという音がね。」
グレイプ	「オレも出る。」
ＧＭ	「ふむ。すると階段の下の方からね、トントン、トントン、と昇って来る音がする。」
メルカ	「警戒体制。」
ＧＭ	「声が聞こえて来る。子供っぽい声で。」
子供	「今夜の獲物はおいしそうだね…………。」
マーヤ	（咳をする）
メルカ	「（グレイプと）目が合う。」
グレイプ	（メルカに）「おい…………おいっ。」
子供	「………馬鹿な奴等だね…………幻影にひっかかるなんて………。」
グレイプ	「オレたちも………おっそわけもらおうぜ！」
一同	笑
メルカ	「そんなこといってる場合じゃない（笑）！」
グレイプ	「仲間が危ない！」（いきなりもどしやがったな、この男。）
メルカ	「そうだね。起こそう！ガンガンガンガン！」（壁をたたく）
マーベラス	「……なんだうるせえな。」
フライ	（寝ぼけて）「何事だぁ？」
グレイプ	「敵だ。」
メルカ	「敵だよ！」
ＧＭ	「みんなが目を覚ますと、急にあたりが騒がしくなって、いつ通りの町に戻る。」
マーヤ	「ソフトレザーを着ます。」
フライ	「何言ってんだぁ、グレイプ？」
グレイプ	「みんな聞いてくれ！」
フライ	「寝ぼけるなよ、お前ら。旅で疲れて眠いんだ。」
マーヤ	「まったく人騒がせですね。」
マーベラス	「まったく。オレは眠いんだから起こさんでくれ。」
ラプラス	「あなた明日の朝御飯になりたいのですか！？」
グレイプ	「おいメルカ。これは一体どういうことだ！？」
メルカ	「グレイプさん、私にもさっぱり…………。」
マーヤ	「まあ信用してあげましょう。」
マーベラス	「オレもな。」
グレイプ	「リーダー！君だけわかってくれる！」
メルカ	「実は子供のような声で、『今夜の獲物はおいしそうだね。しかし馬鹿だね、幻影にひっかかるなんて。』なーんてこと言ってましたよ。」
マーベラス	「ふむふむ。そいうことか。」
メルカ	「まあ、信用してない人はともかくとして、信用する人は交代で起きていては。」
宿屋の親父	（ドワーフ）「どうしました、お客さん。」
メルカ	「これは幻影だと思い込んで、肩に手をおいて見る。」
親父	「…………どうしました？」
メルカ	「肩に手を置けるの？」
ＧＭ	「うん。」
メルカ	「これは幻影だ！ポンポン。」
親父	「何するんですか。気持ち悪いな。」
フライ	「しつこいな。なにやってんだ、メルカ。」
メルカ	「………なんでもありません。」
親父	「ともかく静かにして下さいよ。あなたたちは起きる時間かも知れませんが、ほかに寝てる人がいるんですから。」
マーベラス	「ああ、すいませんでした。」
親父	「それではおやすみなさい。」
フライ	「とりあえず、鎧でも着て来るか。」
マーベラス	「鎧を着てこよう。」
マーヤ	「鎧は着てるから……剣を肩にかけて警戒していましょう。」
マーベラス	「一応信用してあげよう。」
メルカ	「ありがとう！」
フライ	「グレイプは信用できないが。メルカさんのことを信用して（笑）」
グレイプ	「…………。」
	ラプラスはさっさと寝てしまいます。
ＧＭ	「一時間ほどたちましたが、特にかわりはないね。」
マーベラス	「もう少し待って見よう。」
メルカ	「起きてなければ。」
ＧＭ	「さて………各自、精神抵抗を行って下さい。」
マーベラス	「わーい。」
ＧＭ	「１４の人。」
グレイプ	「Ｗｅ　ａｒｅ　ｔｈｅ　ｃｈａｍｐ！」 （成功したのはグレイプだけなので、正確には「Ｗｅ　ａｒｅ〜」ではなく「Ｉ　ａｍ〜」でなくてはならないことは、賢明なる読者諸君にはいわずもがなであろう。）
フライ	「だってレンジャー高いもん。」
ＧＭ	「ぼや〜っと煙が漂って来ると、ほかの人たちは前後不覚の深い眠りについてしまいます。」
メルカ	「いまかたまってたんだっけ？」（一緒に行動しているということ）
グレイプ	「話し合ってたもん。」
メルカ	「ここは我々だけでも…………すやすや。」
グレイプ	「おい、メルカ、メルカ！」
フライ	「ヘヘヘッ、チャンスだぜ、グレイプ（笑）！」
グレイプ	「ああ、何かロリコン関係の（笑）！………メルカ！ピシピシピシ。」
ＧＭ	「さて、マーヤさんの部屋の方でガタガタッと音がします。」
グレイプ	「チィ！場所わかるよね。行こう。マーヤ、マーヤ！」
ＧＭ	「鍵が合いてる。開けると、身体のデカイ奴で、オーガーみたいなのがシーナさんを抱えていて、その肩にグラスランナーくらいの奴が座ってて、手には何か光るものを持っている。」
子供（？）	「ふ！起きてた奴がいたとはね…………。」
グレイプ	「貴様何者だ！」
子供（？）	「残念だけどこの魂と身体は僕達がもらった。」
グレイプ	「魂？」
悪魔	「僕は魂を食べる。こっち（オーガー型）は肉体の方が好き。」
グレイプ	「それはシーナさんのか！？」
悪魔	「僕達はこの街のどこかにいるから、何とかして探しだすんだね！」
ＧＭ	「といって消える。」
グレイプ	「チィ………これは…………。」
ＧＭ	「さて、みんな目が覚める。（マーヤにむかって）気がつくと、グレイプが前に（笑）。」
グレイプ	「必死の表情でマーヤをつかむ！」
マーヤ	「キャー！ドフッドフッドフッ！」
グレイプ	「ぐぉお！」
メルカ	「マーヤ！どうしたの！？」
フライ	「グ、グレイプの脈が（笑）！」
マーベラス	「グレイプ！大丈夫かグレイプ！」
メルカ	「グレイプさん、何てことするんですか！」
フライ	「てめえ抜け駆けしやがってぇ（笑）！」
マーヤ	「あ、シーナさんがいない！」
ＧＭ	「さて、気付くけど、街の様子が変だ。物音がしない。」
フライ	「オレの食料は………！？」
ＧＭ	「この街で買ったものは全部、無い。」
ラプラス	「ああ、４００ガメルが！」
マーヤ	「剣を預けたままです！」
グレイプ	「みんな、やっと起きてくれたか！」
マーベラス	「グレイプ、一体何があったんだ？」
マーヤ	「シーナさんをどこにやったんですか！？」
グレイプ	「実はかくかくしかじか。」
マーベラス	「なに！？」
ラプラス	「そんな話信用できるわけないじゃない。どこにいるのよ、そんな奴。」
グレイプ	「いや、大男とグラスランナーみたいな奴が…………。」
フライ	「そいつが例のモンスターなのかも知れない。」
グレイプ	「奴等はこの街のどこかに潜んでいると言った。今から探せばシーナさんを助けられるかもしれん。」
	この後一行は昼間払ったお金を見つけだします。そして、
マーヤ	「とりあえずシーナさんを探しだしましょう！」
マーベラス	「どこどこに行けるの？」
ＧＭ	「普通街にあると思われる建物は全部ある。」
グレイプ	「二人ずつわけるか。」
マーベラス	「しかしこのパーティで分けてしまうと戦闘力が…………。」
グレイプ	「だけどかたまって探すと時間をロスする。」
フライ	「そうだ。」

　メルカ、グレイプ、フライと、マーベラス、マーヤ、ラプラスの２チームに分かれます。

ＧＭ	「そうそう。ある行動をするごとに２Ｄを振って、１０以上が出たら、時間切れになる。」
一同	「おー！」
ＧＭ	「じゃあ五十音順で一番若いグレイプのグループから。」
グレイプ	「街の町長？の家。」
ＧＭ	「領主の家だね。じゃあ領主の家に来ました。石造りの豪華な家です。」
メルカ	「入る。」
グレイプ	「いるかぁー！探せ！」
ＧＭ	「ガタガタ探して奥のへやに入ると、デカイ奴がいて、シーナさんの身体がある。」（ちょっとわかりやす過ぎたかな？）
メルカ	「倒してやる！」
悪魔大	（以後エンフォース）「グルルルル…………。」
グレイプ	「見つけたぜ。」
ＧＭ	「ではガシャーンと窓を割って出ていく。」
メルカ	「えー！とにかく取り返した、身体は。」
グレイプ	「追える？」
メルカ	「はーい。この筋力で背負っても仕方が無いから………追い掛ける。」
フライ	「じゃあオレは………身体どこに持ってこう？」
グレイプ	「宿屋じゃない？」
フライ	「じゃあ宿屋に持っていく。」
グレイプ	「いたりして（笑）。『戻ってきたね。』とか。」
フライ	「やべえ！はめられたぁ（笑）」
ＧＭ	「次ぎ。」
マーヤ	「どこに行きましょう。」
ラプラス	「教会！」
マーヤ	「（宗派は）どこの教会ですか？」
ＧＭ	「ブラキ。」
マーヤ	「ブラキはちょっと………。」
マーベラス	「いないような気がするな。」
マーヤ	「とりあえず教会行きますか？」
マーベラス	「うむ。」
ＧＭ	「教会です。中に入るとやっぱり誰もいないんだけども、祭壇の所に血で殴り書きがしてある。」
マーヤ	「何て書いてありますか？」
ＧＭ	「『悪魔がぁ』と書いてある。あ、ドワーフ語で。読める人。」
ラプラス	「読めない。」
ＧＭ	「じゃあ何か書いてあるだけだ（笑）。」

　時間チェックは成功。続けてマーベラス組の行動。

マーヤ	「グラスランナーですからねぇ。」
ラプラス	「グラスランナーのような体格の奴だよ。」
マーヤ	「体格？」
マーベラス	「性格はグラスランナーじゃない。」
ラプラス	「どこに行く？」
マーヤ	「じゃあ、酒場にでもいきましょうか。」
マーベラス	「酒場って………宿屋の下じゃないの？」
ＧＭ	「ああ、泊まる時間が決まってないから、酒場と宿屋は別。」
マーヤ	「酒場にいると思います？」
マーベラス	「いないと思うけど。」
マーヤ	「でもとりあえずいってみましょうか。」
ＧＭ	「酒場に来ました。中に入ると…………。」
	しばしの沈黙。
ＧＭ	「やっぱり誰もいない。」
マーヤ	「あら。」
メルカ	「（マーヤに）勘が悪いなぁ。ビシッと一発で決めなさい。」
ＧＭ	「じゃあ次。追ってる方。（メルカとグレイプ）」
メルカ	「ダァッシュ！」
ＧＭ	「パッと角を曲がりました。そして後から曲がると、いない。」
メルカ	「しょうがないな。一度戻ろう。」
グレイプ	「奴が逃げてきたって事は、もう一匹がいる可能性も大きいな。」
メルカ	「探索して見ましょう（笑）。」
ＧＭ	「ここら辺は住宅街。まあ、この辺は何軒かまとめて一つの行動としようか。ちょっと運試しでもしてもらおうか。２Ｄを振れ（といってＧＭも振る。出目は７）。７以上だ。」
グレイプ	「はっはっはっはっは。余裕だぜ、マスター！」
メルカ	「はっはっは。…………。」
グレイプ	「調子いいぜ！見ぃつけた（笑）。」
ＧＭ	「小さいの（以後ワンダリング）がいた。シーナさんの魂を今まさに何かの壺にいれようとしている。」
ワンダリング	「ハッ！」
メルカ	「見つけたよ。」
ワンダリング	「ケッ！」
ＧＭ	「と言うと飛んで逃げる。」
メルカ	「魂は！？」
ＧＭ	「持ってったよ。」
メルカ	「ダッシュだ！」
フライ	「走ってばっかりだな（笑）。」
ＧＭ	「じゃあフライ。」
フライ	「やっときたぜ。宿屋に帰る。」
ＧＭ	「宿屋に戻ってきた。調理場の奥の方でドタンバタンと音がする。」
フライ	「なにぃ！なんてこった。じゃあ隠れよう。」
エンフォース	「グルルルル…………。」
フライ	「やばい。」
マーヤ	「不幸の塊（笑）。」
ＧＭ	「太くてでかい棒を持って出てきた。」
エンフォース	「グル？」
フライ	「やべえ、何か見つかりそうだぁ！だって肉食うんだろ、こいつ。」
エンフォース	（ニヤリ）
ＧＭ	「ほかの窓の方に行ってるんだけど、さりげなくこっちを見ている。」
フライ	「脱出………。」
エンフォース	「ウガァー！」
フライ	「やべえ、来る！なんでオレばっかりぃ！」
ＧＭ	「まあ、こっちは敏捷度１０だし。あ、（シーナさんを）担いでるんだよな。距離を引き離せない（笑）。」
フライ	「はははは。我ながらグッド（笑）。」
メルカ	「かわいそうに。」
マーヤ	「何人も食事できるような大食堂あります？そこに行きます。」
ＧＭ	「来ました。さて、なにやら壺が置いてある。」
マーヤ	「おや？」
ＧＭ	「なにかふたがしてあるね。」
マーヤ	「はずしてみます。」
ＧＭ	「はずした。するとボンッと音がして、数々の霊魂が上へと上がっていく。まあシーナさんのはないけどね。どうやら成仏していくようだ。」
マーヤ	「ああよかった。」
マーベラス	「いいことをしたな………。」
ＧＭ	「既に霊体の色が薄くなってるしね。」
マーヤ	「ほかに壺はあります？」
ＧＭ	「いや、ないよ。」

　時間チェックは、妨害をした、ということで＋１の修正でチェック。これは成功。

ＧＭ	「（小さいのは）広場の方に向かっているみたいだね。」
フライ	「やばい。オレ広場の方行こうと思ってたのに（笑）。」
一同	笑
メルカ	「（ワンダリングは）速い？」
ＧＭ	「まあお前ならついて行ける。グレイプは少しずつ離されていく。」
グレイプ	「おーい、待ってくれぇ！」
ＧＭ	「で、フライ。広場の方に逃げて来ると………（笑）。」
フライ	「うわあ（笑）。」
ＧＭ	「向こうからグラスランナーみたいなのが飛んできて、その向こうから二人が走って来る。」
フライ	「あいつだぁ！やべえ！」
ＧＭ	「でかいのも叫びながら追い掛けて来る（笑）。」
フライ	「つかまっちゃやられる（笑）！助けてくれぇー！」
ＧＭ	「こっちの三人（マーベラス・マーヤ・ラプラス）。広場の方でフライの、『助けてくれぇー！』という声がします。」
ラプラス	「ダッシュ！」
マーベラス	「ようし、ダッシュだ！」
ＧＭ	「で、広場に来ました。」
ワンダリング	「ケッ！こうなったらお前等みんな殺してやる！」

　戦闘が始まります。
・第１ラウンド
　ワンダリング（敏捷度２４）はエンフォースの後に隠れます。
　ラプラスは二人にスリープクラウド。フライの「渋い。が、攻撃した方がいいだろう。」の台詞を気にしたのか、四倍消費の達成値＋３。しかし結局効果無し。（ラプラス「もう精神点が無い！」）。
　続くメルカはエンフォースにストーンブラスト。ＧＭとメルカで高い目を出し合うが、エンフォースは抵抗に失敗。結構なダメージを与えます。
　グレイプ、マーベラスは弓の準備。フライはグレイプたちの所でシーナさんを降ろし弓の準備。マーヤは剣を構えます。
　さてエンフォースの攻撃の時、なんとこの瞬間前衛が無し！ランダムに決めた目標は…………メルカ！移動攻撃の修正があるが回避できず。

メルカ	「う………。何点？」
ＧＭ	「１４。」
メルカ	「だ、誰か回復して。あと２ポイントしかない！」

・第２ラウンド
　ワンダリングは行動無し。

ラプラス	「あ、魔法使う！もう魔晶石使いきってやる！涙々で買ったのに…………。エネルギーボルト。」

　しかし抵抗されて、ちこっとダメージ。
　メルカはエンフォースにストーンブラスト。完全にかかって手ごたえあり。
　グレイプ、マーベラスははずれ。フライは命中させるが、かすり傷。マーヤはパリィ。
　エンフォースの攻撃は外れ。

・第３ラウンド
　ワンダリングはエンフォースにキュアウーンズ。
　ラプラスのエネルギーボルトはワンダリングに飛び、ダメージ的には低いものの、ワンダリングにたいしては結構なもの。
　メルカはワンダリングにコンフュージョン。しかし実の所、彼に精神系魔法は無効。グレイプの攻撃ははずれ。マーベラスはメルカを回復。フライはフォース。抵抗されてかすり傷。マーヤはパリィ。
　エンフォースの攻撃は、はずれ。

・第４ラウンド
　ワンダリングは…………。

ＧＭ	「逃走。」
フライ	「やった！」
ＧＭ	「でかいのは「ウガッ？」と振り向いてしまうため、このラウンド隙ができる。（回避−４）」
マーヤ	「あ。」
メルカ	「やっちゃえー！」
マーベラス	「オレこのラウンド攻撃できない（笑）。」
フライ	「このラウンド攻撃できない（笑）。」（二人はクロスボウ）

　メルカ、ラプラスは精神点がないため行動無し。
　グレイプの攻撃は命中。クリティカルして１６点。しかしまだまだ元気。マーベラス、フライは装填。マーヤはパリィを宣言済み（笑）。
　エンフォースの回避マイナス４の意味がなかった（笑）。

・第４ラウンド
　メルカは最後の精神点でストーンブラスト。確かな手ごたえ。ラプラスは精神点無し。続くグレイプは調子に乗ったのか、再びクリティカルをだして１６点。これがとどめとなり、戦闘は終了。

ＧＭ	「身体が崩れていく。」
フライ	「ところで壺は？」
ＧＭ	「あるよ。開かない。」
フライ	「何か文字かなんか書いてある？」
ＧＭ	「下位古代語で書いてあるけど、「主が死なぬ限り開くこと無し。」と書いてある。」
メルカ	「じゃあさっきの壺は何で開いたんだろう？」
ＧＭ	「壺の質が違う。」

　ここで休むかどうかの討議が行われますが、結局追うことに決まりました。トランスファーメンタルパワーでルーンマスターに精神点を補充。フライは弓で戦うということで、精神点をほとんど使いきります。このまま戦闘にいったらかわいそうかな？
　一行は山の下を抜けて、通り抜けるのに二日かかるといわれる「ドワーフの街道」を進みます。

ＧＭ	「かなり遠くまで来ました。一番目の休憩所まで来たよ。あれから３時間くらいたった。」
マーヤ	「追いつけませんか？」
グレイプ	「速いな。さすがに。」
マーベラス	「やはりここで休むか？」
ＧＭ	「（気付かれないようにサイコロを振って）段々眠くなってきた。」
グレイプ	「まるで狙ったように（笑）。」
フライ	「仕方が無い。寝るか…………。」

　ここでたたみかけてはかわいそうなので、何事も無く二日目。

ＧＭ	「さて、二日目になって急いでいると、先の方から、しくしくという女の子の泣き声が聞こえて来る。」
グレイプ	「誰だ！誰だ誰だ誰だ………。」（反響音）
ＧＭ	「そういうふうに叫ぶと、一瞬静かになった後で、大声で泣きだす。」
メルカ	「おやおや。」
マーヤ	「走って、一番最初に近づきます。」
ＧＭ	「近寄っていくと、四、五歳の女の子がうずくまって泣いている。」
マーヤ	（声を掛けようとして）「どうし………。」
メルカ	「ちょっと待って。四、五歳の女の子がここにいるのは不自然じゃない？」
マーヤ	「それはそうですけど。」
メルカ	「ドワーフの女の子ならまだわかるけど、人間でしょ？」
マーヤ	「でも近寄る。」（毅然とした態度）
フライ	「オレは、通り過ぎる。」
マーベラス	「オレは………。」（悩んでいるらしい）
ＧＭ	（マーヤに）「うえ〜ん、と泣きついてくる。」
ラプラス	「ロープでしばっておく。」（まじめな声）
メルカ	「とんでもない女………。」
ＧＭ	「じゃあしばっ……。」
マーヤ	「あー！しばらせない！」
フライ	「………ひどすぎる。」
ラプラス	「なんで？危険性を感じるものはすべてその場で処理しておかないと。」
メルカ	「じゃああなたが消えなさいよ！あなたが一番危険よ！」
マーヤ	「どうしたんです？」
グレイプ	「危険なものは排除する、だと。」
女の子	「おとうちゃんが、おとうちゃんが………。」
メルカ	「おとうちゃんがどうしたの？」
女の子	（奥を指差す）
ＧＭ	「崩れた馬車とかがある。あきらかに死体だとわかるものがいくつか。」
フライ	「祈りの言葉を…………。」
マーベラス	「……………。」
メルカ	「近づいて見よう。新しい？血はかわいてる？」
ＧＭ	「つい最近のもののようだ。血はかわいてない。」
マーヤ	「埋葬してあげましょう。」
ＧＭ	「…………全部石畳だよ。」
マーヤ	「あ。」
フライ	「何積んでんの？」
ＧＭ	「何って………食料品とか。」
フライ	「失敬させてもらうかな？」

　ＧＭとしては何気無い一言だと思ったのですが、意外にもキャラクターの性格を垣間見るような議論へと発展していきます。

マーベラス	「貴様それでも神官かぁー！」
フライ	「でももう使わないだろ。どうせ腐るなら………。」
メルカ	「それでも神官！？」
フライ	「そう。神官（笑）。」
マーヤ	「食料は大切にしなければいけません。」
メルカ	「わけがわからない。」
フライ	「どうせ腐るだけじゃないか。」
グレイプ	「いっそのこと燃やしてしまえ！」
マーベラス	「そうだ！この私が燃やしてくれる。」
フライ	「なぜ！？」
マーヤ	「それは食料に対して失礼じゃないですか！」
メルカ	「違う。それが自然の摂理というもの。」
マーヤ	「自然に返すのは食べてからでいいじゃないですか。」
グレイプ	「みんなで食糧の天寿をまっとうさせようじゃないか（笑）。」
マーベラス	「……今回は考えを曲げよう。」
メルカ	（女の子に）「どこから、誰と来たの？」
女の子	「………向こうの街………。」
ラプラス	「あっちに街無いんじゃない？一応しばっていこう。」
マーヤ	「あー！」
マーベラス	「なんでしばるのよ。」
フライ	「昔の日本兵だ（笑）。『あいつなにかやりそうだ！』（笑）」
メルカ	「帝国陸軍！」
ＧＭ	「びぃえ〜！っと泣きだすよ。」
ラプラス	「フンッ！構わない。」
フライ	「やめろ！」
ラプラス	「どうなっても知りませんことよ！」

　結局ラプラスの方がしばられてしまいます。
　さて、女の子の名前はニム。父親、母親ともに商人で、街道を抜けたところにある町で平和に生活していました。ところがどうしても急いで運ばなければならない仕事が入ったため、しかたなくこの道を通ったということです。護衛の人間もいたのですが、かれらは先程見た死体にかわっています。
　話を聞いた後、先に進むためにラプラスは縄をほどいてもらいます。センスマジックをかけますが、特に不信な点は感じられません。
　そして二日目の夜。調理役のラプラスが料理を作っていると…………。

ＧＭ	「料理を作っていると気付くんだけど、ちょっと違うことをしている時に、ニムの手が鍋の上をさっと通りぬけた。」
ラプラス	「根本的に疑ってるから、わざと焦がして捨てる。誰か一日分の食糧くれない？」
マーベラス	「なんで？」
ラプラス	「作り直すから。」
マーヤ	「えー！作り直すんですか？もったいない。」
ラプラス	「女の子が近づいて来ると、しっしっとやる。『私の神聖な儀式に近寄らないで。』」
フライ	「オレ自分の食ってる。」
マーベラス	「オレも自分の食ってるよ。」
ＧＭ	（ラプラスに）「ちょっと知力ボーナスで振って。」
ラプラス	「１４。」
ＧＭ	「１４なら気付くけど、鍋の内側に何かはりついている。何やら虫のようだね。」
ラプラス	「作り直した方？」
ＧＭ	「いや、一回捨てた方。」
ラプラス	「虫を取っておこう。」
メルカ	「虫？虫だけに無視しよう（笑）。」
ラプラス	「セージ持ってる人いる？」
メルカ	「み、みんな何か反応してよ（笑）。」
ラプラス	「この虫知ってますか？」
	各自セージチェック。最高は１３。
ＧＭ	「１３はわかんない。」
フライ	「ラ、ラーダ神よ………。」（二人もラーダの神官がいるのに、どっちもインスピレーションをかけないんだもの（笑）単に知らないのかな？）
ラプラス	「何すんのよ、このガキ！といって蹴りをいれる。」
メルカ	「やめなさい！」
ラプラス	「この子が料理に虫いれたのよ！」
マーヤ	「本当ですか？」
ニム	（涙目）「そんなことしてないもん！」
グレイプ	「はっはっは。うまそうな虫じゃないかぁ（笑）。」
フライ	「この虫は食べれるんだよ（笑）。」（お前らいい父親になるよ）
ラプラス	「じゃあ食べて見て。食べるのよ！あなたは食べれるといったんだから食べれるはずよ！」
グレイプ	「………みみずで我慢してくれ。」
ラプラス	（にっこり笑って）「だめ♪」
メルカ	「こんな虫。プチ。」
ＧＭ	「つぶすと奇妙な緑色の体液が………。」
メルカ	「………！」
マーベラス	「気持ち悪いな。」
ＧＭ	「さて、その夜。二回目の見張りは？」
グレイプ	「はーい、二回目。……オレ一人じゃないか（笑）。オレ一人ばっかりだ（笑）。」
フライ	「じゃあオレも二回目にする。」
ＧＭ	「ニムが起きて来た。」
グレイプ	「おいニム。どうしたんだ？」
フライ	「おい、もう寝る時間じゃないか。」
ＧＭ	「寝ぼけて近づいて来る。」
ニム	「んん〜。」
フライ	「トイレじゃないか？」
ＧＭ	「さて、不意に目が赤く光ったかと思うと、襲いかかって来る。」
グレイプ	「おお！」
ＧＭ	（グレイプに）「−４で回避。」
グレイプ	「てぇー！……２（笑）。」（彼は回避が０）
ＧＭ	「あたった。」
マーベラス	「まあマイナスじゃないだけましだよな（笑）。」
ＧＭ	「まあ素手だから。ダメージ４点。」
グレイプ	「カキーン（笑）！ダメージ減少５。」
フライ	「さすがレンジャー５。」
ＧＭ	「生命抵抗。」
グレイプ	「１０。」
ＧＭ	「じゃあ１１点精神点ダメージ。」
グレイプ	「くらぁ。き、君、いいパンチ持ってるよ。」
フライ	「君が女の子なのが残念だ。」
グレイプ	「とりあえずほかの人を起こそう！」
ＧＭ	「ほかの人が起きてくると、寝ぼけてただドンドンたたいてくるだけになった。」
マーベラス	「どうした！？」
メルカ	「ねえ。何騒いでるの？」
フライ	「大丈夫か、グレイプ。」
グレイプ	「頭がくらくらする。」
マーヤ	「ニム。起きちゃダメでしょう。もう子供は寝る時間ですよ。」
メルカ	「精霊力は？」
ＧＭ	「ニムは普通だけど、こっち（グレイプ）は少しおかしい。」
ラプラス	「このガキ絶対おかしいわ！」
グレイプ	「何かニムの目が赤く光ったような気がしたんだが………。」
マーベラス	「何？」
ＧＭ	「グレイプの精霊力が不安定になっているようだ。」
ラプラス	「（多分グレイプを）しばる。」
グレイプ	「やめてくれ！」
マーヤ	「ラプラス、そんなに疑ってはだめでしょう。」
ラプラス	「うるさいわね！あんたなんか絶交よ！」
メルカ	「グレイプ、ちょっとあなた疲れているみたいよ。」
グレイプ	「そうかもしれない。……ちょっと寝かせてくれ。」
ラプラス	「テント貸してあげます。」
メルカ	「じゃあ交代しよう。」
マーベラス	「そうだな。」
フライ	「じゃあオレも寝る。」
	ちょっと余談。
フライ	（ラプラスに）「テントどうやって運んでるの？」
ラプラス	「巨大なリュクを背負ってるの（笑）。」
一同	笑
フライ	「すごい力持ちだな（笑）。」
マーベラス	「『ガープス』なら担げない（笑）。」
ＧＭ	「そりゃ重量制限のルールはないけどさ。」
フライ	「お前いろいろ持ってるよな。」
ラプラス	「まるで登山用リュクのように（笑）。」
	で、三番目の見張りの時。
ＧＭ	「また眠気が襲って来る。」
メルカ	「また？」
マーベラス	「オレも？」
ＧＭ	「起きてる人だけ。ちょっと抵抗して見て。」
ラプラス	「１３。」
マーベラス	「１２。………死んだかな？」
フライ	「死なない死なない（笑）。」
ＧＭ	「１３以上。」
メルカ	「成功！」
マーベラス	「さらばだ（笑）。」
ＧＭ	「じゃあマーベラスがガクッと眠りについた。」
メルカ	「マーベラス！マーベラスどうしたんですか！？マーベラスさ〜ん。」
ＧＭ	「ニムがゆらりと起きてきて、その目は赤く光っている。精神抵抗。」
ラプラス	「精神抵抗？１５！」
メルカ	「これはダメかな…………？１２。」
ＧＭ	「じゃあ二人とも成功したけども、精神点にダメージ５点。冒険者レベルのみ減点可。」
ラプラス	「やっぱり。これで精神点が………。」
メルカ	「ものどもであえ〜（笑）！」
フライ	「何だ！？今寝たばかりなのに。」
ＧＭ	「じゃあ今からラウンド開始。こっちは（敏捷度が）２４。」
メルカ	「え？攻撃したんじゃないの？」
ＧＭ	「目が光っただけだよ。どっちに攻撃しようかなぁ〜。（サイコロを振る）ラプラス。」
ラプラス	「平目？６。」
ＧＭ	「命中。ダメージは４点。精神点ダメージは７点。」
ラプラス	「魔法。エネルギーボルト。」
メルカ	「この子操られてるんだから、いきなりそんな魔法使うんじゃない！」
ラプラス	「うるさい。私は殺すの。」（今までの事で多少いらだってる。）
ＧＭ	「かかった。」
ラプラス	「７。」
ＧＭ	「ふむ。その勢いでガクッと倒れてしまった。」
メルカ	「あー！」
メルカ	「駆け寄る！」
ラプラス	「駆けよって、蹴りをいれる。」
メルカ	「やめて！（ラプラスに）ストレート！バキッ！」
ラプラス	「ひどいわ！」
メルカ	「うるさい！……（ニムの）生命力は？精霊力は？」
ＧＭ	「ない。」
メルカ	「し、死んでる状態………。」
フライ	「応急処置間に合う？」
ＧＭ	「完全に死んでる。」
メルカ	「………呪文！殺させていただきます。」
フライ	「誰を？」
メルカ	「ラプラス！」
フライ	「やめろって。お前も見張りしてたんだろう？それで何かおかしいっての気づくだろ。」
メルカ	「でもこいつさぁ、いきなり殺す？子供を！」
ラプラス	「だって私ずっと怪しんでたのよ。普通でしょ。」
フライ	「精神に来たんだろ？今何か。」
メルカ	「目が赤いってのは異常だよ、明らかに！」
フライ	「そうだよ。」
ラプラス	「操られてたっていうけどさ。操られてたのなら、なんでパンチで精神点まで削り取れるの！？絶対不信ある！」
フライ	「それにさっきこいつ（グレイプ）もやられただろ。その辺を考えろ。」
ラプラス	「でもやるっていったんだからやりなさい。どうぞ！」
メルカ	「何考えてるのよ、このバカ女！こんないたいけな少女を……。」
	ここら辺でほかの人も起きてきます。
マーヤ	「ニムに駆け寄る！…………。（息をのむ）」
フライ	「とりあえず祈りの言葉を。」
ＧＭ	「冷静だな。」
フライ	「冷静だよ。」
グレイプ	「これが商売、ですから……。」
マーヤ	（ラプラスをギラリとにらむ）「ラプラス………。」
マーベラス	「よくわからん。オレは様子を見ていよう。」
グレイプ	「い、今は寝とかないと………（笑）。」
メルカ	「何考えてるのよ、いきなりエネルギーボルト飛ばすなんて！」
フライ	「落ち着け！」
ラプラス	「そうですか。あなた方の言い分では、私は完全な悪ですか。じゃあこのパーティーから外させてもらいます。」

　そういうと道具をまとめ、ラプラスは一人で先へと進んでいきます。
　余談。

フライ	「どっちも女性だ。困った（笑）。」
マーベラス	「どっちの味方もできない（笑）。」
ＧＭ	（残った人たちに）「明かりがどんどん遠ざかっていくね。」
マーヤ	「ラプラスを追います。『どうしたんですか、ラプラス。』」
ラプラス	「知りませんわ！」
マーヤ	「戻って、何があったのか聞いてみましょう。」
フライ	「行ったり来たり（笑）。」
マーヤ	「何がなんだかわからないんですけど。」
メルカ	「ニムが起きてきて………（説明略）………というわけです。」
マーヤ	「うーん。とりあえずラプラスを追います。」
マーベラス	「ああ。」

　フライ、メルカ、グレイプはここに残ります。絶好のチャンス（笑）。

ＧＭ	「さて、ラプラスさん。精神抵抗やって下さい。」
ラプラス	「１２。」
ＧＭ	「お、それは大丈夫だ。では、前の方からゆら〜りとニムがやってきます。だいぶやつれて、エネルギーボルトの傷もそのまま。」
ラプラス	「来るのを待つ。」
ＧＭ	「ゆらりと近づいて来ると、どうしようもない恐怖に襲われますが、なんとか自分を抑えておくことができます。で、さらにゆっくり近づいて来る。」
ラプラス	「エネルギーボルト。」
（フライ	「さっきやった奴が近づいて来るんだから当然だろ。」）
（メルカ	「私は何もできないと思うけど。」）
（ＧＭ	「だからそのための精神抵抗。」）

　ラプラスのエネルギーボルトは効いた様子はありませんでしたが、ニムはそのままかき消えてしまいます。
　これに恐怖したラプラスは、後、すなわちみんながいる方にに向かって逃げ出します。

ＧＭ	「さて、走っていて気がつくと、故郷の森を走っている。」
ラプラス	「…………！？」
ＧＭ	「で、不意に故郷の村に来るんだけども、いきなりその村が燃え、壊れ始める。精神抵抗やって。」
ラプラス	「８。」
ＧＭ	「じゃあ精神点に３点。」
ラプラス	「もうない。ちょうど０。」
ＧＭ	「じゃあ倒れてしまった。」
ＧＭ	（追い掛けて来た人に）「走って来るとラプラスが倒れている。」
マーヤ	「抱き起こします。」
マーベラス	「大丈夫か、ラプラス！？」
ＧＭ	「すると、ラプラスの目が一瞬赤く光ったような気がする。（ラプラスに）残り精神点は？ちょうど０？じゃあ半分意識を保っている。一言二言ならいえるよ。」
ラプラス	「私は…誰かに…操られている。」
マーヤ	「操られている？」
ＧＭ	「さて、そのとき空間がゆがんで、傷ついたニムがあらわれる。」
マーベラス	「何！………よっ………かっ……。」（言葉がでてこない）
ニム	（ニヤリと不敵な笑みを浮かべる。）「ケケッ！」
マーヤ	「こ、この声は！」
ワンダリング	「そうさ、僕さ！」
ＧＭ	「というと正体を現す。」
フライ	「やばい！」
マーベラス	「……今度こそお前に引導を渡してくれるわ！」
ワンダリング	「今度こそあの魂を奪って食べてやる！」

・第１ラウンド
　ワンダリングはポイズンをかけますが、マーベラスは抵抗成功。
　マーベラスはウィークポイントをかけるが、ＧＭので目の前にあえなく抵抗されます。
　マーヤの攻撃は外れ。

・第２ラウンド
　ワンダリングの直接攻撃はマーヤに命中。肉体的ダメージをはじき返し、さらに精神点ダメージも無し。マーベラスは弓の準備。マーヤの攻撃ははずれ。

・第３ラウンド
　ワンダリングは再びなぐるが、肉体、精神ともにダメージ無し。マーベラスの攻撃は命中して手ごたえあり。マーヤの攻撃は外れ。

・第４ラウンド
　ワンダリングはマーベラスにフォース。抵抗に失敗し、結構な傷を負います。マーベラスは弓の準備。マーヤの攻撃ははずれ。

・第５ラウンド
　ワンダリングは「ダメージ」ポイズン。マーベラスが抵抗失敗。マーベラスの攻撃ははずれ。続くマーヤの攻撃はやっと命中。ワンダリングは生命力が低く、この一撃でもう瀕死。

ＧＭ	「彼ら（メルカ、グレイプ、フライ）の方に向かって、ビューンと飛んでいく。何か飛んで来るよ。」
フライ	「何か来るぞ！」
メルカ	「第一次警戒体制だ！起きてグレイプ！」
グレイプ	「うー………。まだ頭がくらくらする。」
フライ	「敵だ。」
ワンダリング	（野太い声で）「たましいをよこせぇ〜！」
メルカ	「おまえにやる魂なんてないわよ！」
フライ	「壺を守るんだ！」
ワンダリング	「そやつの魂を守ったところで利益はあるまい！」
メルカ	「確かにそうだけど、それは許されないこと！」
フライ	「力ずくでやってみな、おチビちゃん。」

　メルカのストーンブラストは、抵抗したにもかかわらず意外とダメージ。フライのフォースも抵抗されるが、やはりダメージがいき、これでワンダリングは死亡。完全幻影や完全変身能力が特殊能力で、戦いが苦手とは言え弱すぎた。

ＧＭ	「灰になって消えてしまった。すると壺がピシッと割れて中からシーナさんの魂が出てきて、身体に戻っていく。それでシーナさんが気づく。さて、今始めて気づいたんだけども、肩口に傷があったでしょ。」
メルカ	「うん。」
ＧＭ	「それがもうなくなってる。あの傷は無くなるような傷じゃなかったはずだけどね。」
メルカ	「そう……。」
グレイプ	「魂が戻って良かった。」
フライ	「まったくだ。頑張ったな、オレ達。ところで馬車の所に女の子の死体とかあった？」
ＧＭ	「一切無い。馬車も無い。食糧も無い。」
フライ	「またひっかかった！は、腹が減った………！」

　この後何ら障害も無くドワーフの街道を通りぬけ、山奥の元高司祭の元へと向かいます。

ＧＭ	「しばらく山道を歩いていくと、畑が見えてきて、脇に掘建小屋があり、農作業に精をだしている老人がいる。」
グレイプ	「のどかだ（笑）。」
ラプラス	「まあこれは新鮮な野菜ですね。」
老人	「おお、客人が来るとは珍しいのう。」
メルカ	「ここまで来るのに苦労しましたよ（笑）。」
マーヤ	「耳打ちします。実はこういう分けで……紹介状ももらってきました。」
老人	「うーむ。何とも判別しがたい。どうれ、少し様子を見ようかの。さあ部屋の中へ。おっと、野郎どもは外に出てるのじゃ（笑）。」
フライ	「あのー、とても興味があるんですが（笑）。」
マーベラス	「知識を増やすために（笑）。」
マーヤ	「鍵をかけておきます。」
メルカ	「中に入っていいんでしょ？女性は。」
ＧＭ	「うん。で、中に入ると、老人は神官としての真剣な顔つきになって診察を始める。」
老人	「ふーむ。なるほど。ちょっと奥の倉庫から薬を取ってこよう。力の強いの、ついてこい。」
メルカ	「力の強いのというと、あなたですね。」
マーヤ	「はーい。」
ＧＭ	「奥の倉庫に来ると、老人は神妙な顔つきになって、」
老人	「あれは病気とかいう問題ではない。多分元の身体があれなのだ……。」
マーヤ	「マトゥルス………（笑）。」
老人	「なんじゃ、それは（笑）。あの娘は一体何者なんじゃ？わしの力ではどうすることもできん。なにしろあれで自然なのじゃからな。とにかく記憶の方だけでもなんとかしてみよう。なにかわかるやもしれん。」
マーヤ	「う〜ん、迷う。記憶が戻ったら…………。」
老人	「とにかくわしは精神を自然な状態に戻す薬草を取りにいく。わし一人で十分じゃから、おぬしたちはここに残っておれ。」
マーヤ	「返ってこないような気が………（笑）。」
老人	「安心せい。年老いたとは言えゴブリンくらい。まあ二日もすれば帰ってくるわい。その間この家は自由に使ってくれ。畑も頼むぞ。」
ＧＭ	「というわけで早速出かけた。」
フライ	「働かざるもの食うべからず（笑）。」
ＧＭ	「さて、その夜です。食事が終わって寝ようとしているときです。ベットは一つで毛布が二枚。」
マーベラス	（フライに）「何を考えている？」
フライ	「ベットを温めておいたぜ（笑）。」
マーヤ	「病人ということでシーナさんを。」
グレイプ	「椅子。よし、オレ椅子！」
フライ	「オレはテーブル（笑）！」
ラプラス	「ソファー！」
マーベラス	「おお！」
グレイプ	「君、床だ（笑）。」
マーベラス	「仕方が無い。藁の上に寝よう。」
メルカ	「天体観測にいきま〜す。」
ＧＭ	「さてその時！」
マーベラス	「最後の決戦か………？」（鋭い）
ＧＭ	「冒険者レベル＋知力ボーナス。１４以上。」
メルカ	「はーい。」
マーベラス	「意味ね〜（笑）！」（この二人は１６、とか出してる。）
ラプラス	「もったいない、なんか。」
ＧＭ	「空気の雰囲気が微妙にかわる。」
マーベラス	「これは！？やばいな、部屋から出るぞ。」
ＧＭ	「外に奇妙な気配を感じる。」
フライ	「気づいたのは四人か。」
メルカ	「どんな感じ？精霊力は？」
ＧＭ	「負の生命力が少し感じられる。」
フライ	「みんなを起こそう。」
マーヤ	「みなさんどしたんですか？」
マーベラス	「早速警戒体制だ。」
メルカ	「裏口の方からでよう。」
ラプラス	「窓を開けて見る。」
ＧＭ	「見ると、妖しく輝く三日月を背に、月影が立っている。」
フライ	「奴だ………。」
ラプラス	「月影って、『負』だったの？知らなかった。」

　グレイプが窓から弓を構え、マーヤは中で待機。ほかの人は裏口から外に出ます。

月影	「お前達がシーナと呼んでいる人を渡してもらおうか？」
グレイプ	「どうするつもりだ？」
月影	「必要なんだよ。」
グレイプ	「何のために。」
月影	「そこまでいう必要は無いね。」
ＧＭ	「といって、パキッと指を鳴らすと、畑の土が盛り上がって人間の形を取り始めた。三体いる。」
マーヤ	「ゴーレム！」
グレイプ	「ほほう。おもしろい術を使うな。」
月影	「…………死んでもらいます。」
グレイプ	「……やれるかな？」

・第１ラウンド
　ラプラスは防御。メルカはインビジビリティで姿を消して月影の後へまわり込もうとします。
　月影はバルキリージャベリンをグレイプに。グレイプは抵抗に成功するが、一撃で生命点が半分以下に。
　グレイプは月影を狙おうとしますが、ゴーレムが邪魔で修正−４のため目標をゴーレムＡに変更。命中させて半壊させます。
　マーベラス、フライは矢をつがえます。マーヤはグレイプを回復。ゴーレムは待機。

・第２ラウンド
　ラプラスは精神抵抗。メルカは移動中。
　月影はもう一度バルキリージャベリン。グレイプは抵抗に失敗し、一撃で倒されてしまいます。生死判定は成功。
　マーベラスはゴーレムＡに攻撃を命中させ、倒します。フライはゴーレムＢを攻撃し、一撃で壊します。（ゴーレムは弱い。Ｌ１）
　マーヤはまた回復。ゴーレムは待機。

・第３ラウンド
　ラプラスはまだ防御。後にまわり込んだメルカはストーンブラスト。月影は抵抗に失敗。しかし………

メルカ	「１２で〜す。」
ＧＭ	「１２か。こいつはきついから避けさせてもらおう。月影がフッとかききえると、君（メルカ）の後に現われる。」
月影	「フッ。残像だ。」
メルカ	「あー！残像拳！」

　グレイプは窓の下へ。マーヤはホーリーウェポン。

・第４ラウンド
　ラプラスのエネルギーボルトが飛ぶが、抵抗されてかすり傷。メルカはストーンブラスト。抵抗されるが手ごたえあり。
　月影はメイスでメルカをなぐり、メルカはふらふら。
　グレイプは立ち上がりの修正のため攻撃を外します。マーベラスはグレイプにホーリーウェポン。マーヤは突撃準備。

・第５ラウンド
　ラプラスのエネルギーボルトは残像で回避され、月影はラプラスの後へ。
　グレイプは冷静にゴーレムを攻撃し、倒します。
　ほかの人は目標である月影が瞬間移動したために行動不可。

・第６ラウンド
　ラプラスのエネルギーボルトは抵抗されてダメージなし。メルカは自分にヒーリング。
　月影はラプラスをメイスで攻撃。命中して、生命力がちょうど０になって気絶。生死判定は成功。
　グレイプは外へ。マーベラスの攻撃は命中するが、１ゾロでダメージなし。フライの攻撃ははずれ。マーヤは移動攻撃のためはずれ。

　この後、数ラウンドに渡り戦闘を行いますが、マーヤの攻撃は当たらないし、そのうえフライとマーベラスがホールドの抵抗に失敗して修正を受けているので、頼りはグレイプだけ。しかし彼は家の中でシーナの護衛です。またせっかく魔法でクリティカルをだしても残像拳のために無効になるなど、全然ダメージを与えられません。
　しかし月影の攻撃も、プリースト軍団のまえでは今一つ。

・第１１ラウンド
　戦線はあいかわらずです。

グレイプ	「シーナさんは？」
ＧＭ	「月影をじっと見ている。」
グレイプ	「シーナさん、どうしたんですか？大丈夫ですか？」
ＧＭ	「ただぼうっと見ている。」
メルカ	「お嫁さんだったりして（笑）。」

　この後も全然進展無し。しかしついに第１４ラウンド、マーヤの攻撃が命中して、ついに月影を倒しました。

ＧＭ	「倒れると、ざあっと灰になってしまった。」
一同	「おー！」（喜びの声）
ＧＭ	「さて、月影が倒れたのを見ていたシーナさんは、『月影！』と叫んでその灰の所に駆けよっていく。そして灰に手をついてしばらく動きが止まる。」
マーヤ	「これは…………。」
マーベラス	「ま、まさかオレらが逆襲されるんじゃあ（ひきつった笑い）。」
メルカ	「やられるぅ………。」
マーベラス	「さ、帰ろうか（笑）。」
ＧＭ	「待てい。さて、ホールドの接続時間が切れるころになる。そのときシーナさんがふわりと空に舞う。背後には妖しく輝く三日月。身体のまわりには金色のオーラ。」
マーヤ	「う！」
シーナ	「私の名前は月桂！月影の仇、必ずとらせてもらうわ！覚悟しておきなさい！」
ＧＭ	「というと消えてしまします。」
マーヤ	「がぁん（笑）。」

　これでシナリオは終了。経験点は３０００点。

第４話　完


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