第５話
満月は死を運ぶ


　前回のシナリオでレベルの上昇があったのは、
　グレイプ　　レンジャー　５→６　　マーヤ　　ファイター　３→４
　マーベラス　プリースト　３→４　　ラプラス　ソーサラー　２→３

　ところでグレイプですが、すでにレベル６。一本伸ばしは強い（笑）。今度近接戦闘でも仕掛けてやりますか。
　ところで今回はフライがいません。本来ならそろうのを待つのが妥当でしょうが、時間が無いのでこのままです。『外伝　フライの章』をお楽しみに。

　月桂が去ったあと、隠居の司祭様が帰って来るのを待ちます。
　そして二日後帰ってきたとき、事情を説明。司祭様は力になれなかったことを詫びて、帰り道の食糧と、取ってきた薬草（６回分）をいただきました。
　そしてステップの街ゼオンに帰ってきました。そしてドワーフの街道の謎を解決したということで、４２００ガメルを報酬としていただきました。（フライがいないため。本来は４８００ガメル。）
　考えて見れば、報酬が少なめかな？

ＧＭ「さて、『雷光の輜重兵』に帰ってきました。それで、二日ほど平和な日々を送りました。その二日目の夜の話です。」
マーヤ「はい。」
ＧＭ「夜になってもフライが帰ってきません。」
ラプラス「フライが？」
マーヤ「まさか、いかがわしいところに……………。（取り繕うように）まあ、フライはどこへいったんでしょう。」
マーベラス「まあ、いつか帰って来るだろう。」
　というわけで翌日。
ＧＭ「朝になっても帰ってきませんね。」
マーヤ「まあ。」
マーベラス「どうしたんだ、奴は？」
メルカ「誰かのうちに泊めてもらったんじゃない？」
グレイプ「どこかで野たれ死んでるんじゃないのか？」
マーベラス「いや、やつはあれでも神官だ。生きてはいけるだろう。」
メルカ「いかがわしいことはしてないんじゃないかな？」
ラプラス「でも一応男ですから。」
グレイプ「フライ捜索隊に出るか？」
メルカ「捜索隊かぁ。」
ＧＭ「さて、フライが泊まっていた部屋に入って見ると、道具がそのまま残されている。」
マーベラス「おそらく彼は修業の旅にでも出たのだろう（笑）。」
マーヤ「これは私が預かっておきましょう。」
ＧＭ「小銭いれと、いつも着ている服が無いだけで、ほかはある。」
メルカ「いつも同じ服を着てるんですか？」
マーヤ「私たちもそうじゃないですか。新しいのを着るときは古いのを捨てるんです。」
ラプラス「私は新しい服をどんどん買ってるよ。高い服（笑）。」
グレイプ「あいつはどこの神官だっけ？」
ＧＭ「ラーダ。」
グレイプ「じゃあラーダのところにでも行ってみるか。」
マーヤ「じゃあ私は…………マーファのところにでも（笑）。」
ＧＭ「祠ですね。」
マーベラス「あれ？祠だったっけ？」
ＧＭ「チャザが神殿なの。ほかは祠。」
マーヤ「規模が違うんです（笑）。なんか右文字（書店）の横の………。」
グレイプ「延命地蔵。」
マーヤ「そうそう。」（函館本通方面の右文字書店に行ったことのある人しかわからん）
ＧＭ「そんな感じ。信者の人は来るけど夜には帰る。」
ＧＭ「ラーダの祠に来ました。一人います。」
グレイプ「あいつ来たことあるのかな……………？『ちょっと物を尋ねたいんだが。』
信者「はい何でしょう。」
グレイプ「フライという男がここにこなかったか？」
信者「あ、そういえば昨日の朝来ましたね。」
グレイプ「昨日の朝？ということは自由に行動していたときか。」
信者「なんでも落とし物を見つけたとか。」
グレイプ「それからどこへ行くかは言ってなかったか？」
信者「さあ。私はその落し物の持ち主がわからないと言ったら、ほかを当たると言ってましたが。」
グレイプ「落し物…………？いや、どうもありがとう。」
マーヤ「何もすること無いんですよね、今。特に使命っていうのが。ここは………私たちでシナリオを作っていきましょう。パーカーさんのところにでも行きますか？」
　パーカーとは前のシナリオに出てきた執事です。
ＧＭ「じゃあ来ました。」
パーカー「おや、一体何のようですか？」
マーベラス「我々の仲間のフライという奴を見かけませんでしたか？」
パーカー「そういえば昨日街で見かけましたね。昼ごろですか。」
マーベラス「昼ごろ？」
パーカー「何か袋を持って………第一貧民街の方へ歩いていきましたが。」
マーベラス「第一貧民街？」
ＧＭ「第一貧民街の方は、単に貧しい人々が集まっているところで、なぜかこっちに盗賊ギルドがある。第二貧民街というのはごろつきどもが集まっている。」
マーベラス「では、こんど彼に会うことがあったら用事を聞いておいてくれませんか？」
パーカー「わかりました。」
グレイプ「じゃあとりあえず貧民街にいくか。」
ＧＭ「第一貧民街です。」
グレイプ「結構広いの？ここ。じゃあそこら辺の人にでも聞いてみるかな。…………あいついつも神官着着てたっけ？」
ＧＭ「いや。………どんな姿だろ（笑）？レンジャーで、ファイターで、プリーストなんだよ（笑）。」（本職はバードのようです）
グレイプ「じゃ、神官着来ているということで。」
ＧＭ「まあ………ホーリーシンボルは首に下げているだろうから。」
グレイプ（そこら辺の人に）「ここに神官がこなかったかい？。」
人Ａ（咳払いして手を差し出す。）
グレイプ「チッ。仕方がねえな。」
人Ａ「神官か？そこの掘建小屋に住んでるぞ。」
　一同　笑
グレイプ「………その家の神官はそこに住みついているのかい？」
人Ａ「ああ、ずっと前からいる。」
グレイプ「………オレが言っているのは昨日ふらりときた、見かけない顔の神官なんだ。」
人Ａ「ああ、そっちの方か。う〜ん、何だったかなぁ？昼何か食べたいなぁ。」
グレイプ「……１０（ガメル）。」
人Ａ「あ、そういえば何か袋を持って盗賊ギルドの方に行ったな。」
グレイプ「袋の大きさはどれくらいだった？」
人Ａ「袋の大きさ？これくらい（３０p）かな？」
グレイプ「なるほど。うちの盗賊は………メルカか。」
マーヤ「マーファの祠で教えを説きながら、情報を集めます。」
ＧＭ「教えを説く？」
マーヤ「だから来る人に………。」
ＧＭ「いや、掃除に来る信者の人しかこない。全部チャザに流れてく（笑）。
マーヤ「あらら。」
ＧＭ「フライの情報を得ることはできなかった。」
マーベラス「貧民街に行こうと思う。」
ＧＭ「なるほど。で、貧民街をぶらついていると………。」
メルカ「（グレイプに）貧民街から帰ってきてるんじゃなかった？」
マーベラス「じゃあ入り口で会うというのはどうだ？」
ＧＭ「よし。帰って来るグレイプと出会いました。」
マーベラス「やあグレイプ。何か情報はつかめたかい？」
グレイプ「ああぼちぼちな。ところでメルカを見なかったか？」
マーベラス「メルカか？確かどっかにいたような気がするんだが。どっかそこら辺でうろついているはずだ。」
グレイプ「ちょっとメルカを探したいんだ。つきあってくれないか？」
マーベラス「わかった。」
ＧＭ「さて、そこでメルカさん。ふらふらと歩いていると、第二貧民街の方に近づいて来てしましました。」
グレイプ「おうおうねえちゃん（笑）。」
メルカ「危ない人が多くなってきたので、私は帰らせてもらいます。」
ごろつきＡ「おうおう、こんなところに売れば高そうなのがいるな。」
メルカ「え〜！」
ＧＭ「ごろつきが四人ほどでてくる。囲まれてしまった。下品な笑いを浮かべながら、ナイフを取り出す。」
リーダー格「おとなしくしていれば、痛い思いはしないよ。」
ＧＭ「肩に手をのせてくるよ。」
メルカ「魔法を使いたいんですけど。ウィル・オー・ウィスプいきます。肩に手を置いてる奴に。」
ＧＭ「かかった。（小声で）クリティカルして殺すんだろうな………。」
マーベラス「そして君は…………。」
メルカ「何さ。犯罪者にはなりたくないわよ。………あー！でてしまった！（クリティカル）えーと………１７。」
ＧＭ「マイナス７。（サイコロを振る）死んだ。胸を黒焦げにされて倒れた。」
ごろつきＣ「ぐわぁ！」
メルカ「よ〜し！」（さっきまで犯罪者になりたくないと言っていたのに）
ごろつきＢ「ひ、ひええ。あ、あの神官野郎と同じだぁ！」
メルカ「神官野郎？神官とはどういうこと！？」
ＧＭ「腰を抜かしているようだね。」
メルカ「一匹（おい…………）連れていこうか。さあ立て！」
ＧＭ「その瞬間気をとりなおして逃げ出す。」
メルカ「まあとりあえず情報は得たということで、旅館に帰ろう。」
ＧＭ「おまえほど性格が一致しないキャラクターも珍しいな。」
ＧＭ「さて、グレイプとマーベラスは戻ってくる時にメルカを見つけました。」
マーベラス「メルカ、どこほっつきまわってたんだ？」
グレイプ「メルカ、探したぞ。」
メルカ「フライを探しながらぶらついてたら、第二貧民街の方にいっちゃって……。」
グレイプ「実はこの街の盗賊ギルドに行くのにつきあって欲しいんだ。」
メルカ「いや、ちょっと今人一人あやめちゃって………。」
マーベラス「何で一般市民を殺すんだ！」
メルカ「いや、実は………っていうわけなの。」
グレイプ「もう話は（盗賊ギルドに）回ってるかな？」
マーベラス「やばいかもしれんな。」
メルカ「私、ちょっと盗賊ギルドに行くのはやだな。」
グレイプ（宿の親父に）「第二貧民街も盗賊ギルドにしきられてるのか？」
親父「いや、そうでもないな。それほどつながりというものは無いな。」
グレイプ「聞きたいことがあるんだ。もしもだ、第二貧民街でごろつきにからまれて、一人殺っちまったら………。」
親父「ごろつきか？ごろつきだったら文句は言わんだろう。」
メルカ「じゃあ仕方ないから行きましょうか。」
マーヤ（帰ってきた）「みなさんどこ行ってたんですか？」
グレイプ「やあ、マーヤ。」
マーベヤス「オレ達はいろいろと情報を仕入れてきて、これから盗賊ギルドに行くところなんだが………あなたは何をしてたんですか？」
マーヤ「ちょっとマーファの寺院に。」
グレイプ「何か情報はつかめましたか？」
マーベラス「もちろんここにいるからには何か情報があるんですよね（笑）。」
マーヤ「いえ…………。」
メルカ「マーヤさん。いつものことですが、探す場所見当違いですね。」
マーヤ「……………。」
ＧＭ「盗賊ギルドに来ました。」
メルカ「コンコン。」
盗賊「開いてるぞ。…………おう、お前か。」
メルカ「前に会った人か。どうもこんにちは。」
盗賊「ところで第二貧民街でごろつきが一人殺されたらしいな。」
メルカ「ぶ、物騒な世の中ですね。」
盗賊「まあごろつきなら日常茶飯時だがな。で、何のようだ？…………おや、あんたらは…………保護者か？」
マーヤ「はい、保護者です（笑）。」
メルカ「あのー。ちょっとお伺いしたいことがあるんです。私たちのパーティーの中に神官がいるんですけど………。」
盗賊（マーベラスを指して）「こいつか？」
マーベラス「いや、私のほかにもう一人いるんです。」
盗賊（マーヤを指して）「こいつか。」
　一同　笑
メルカ「計三人いるんですけど（笑）、一人が昨日から行方不明になったんで探してるんですが、第二貧民街の方に行ったらなんだか騒いでて、ごろつきさんが『神官と同じ技を使いやがる』って叫んでたんですけど、何かわかりますか？」
盗賊「………オレにもわかるかそんなこと。」
グレイプ「ちょっといいですか？街の浮浪者に聞いたんですが、神官が袋を持ってこの盗賊ギルドに先日来たということなんですが。」
盗賊「ああ、あいつのことか。」
グレイプ「何しにきました。」
盗賊「持ってきたものが誰の物か探してくれと頼まれたんだよ。それで今探している最中なんだが、多分第二貧民街の方じゃないかと言ったら、そっちに行くと言ってたぞ。」
メルカ「そうなんですか。」
グレイプ「その物ってのは？」
盗賊「銅で作られた奇妙な骸骨だったな。ラーダの紋章が入っていたぞ。」
グレイプ「あ、あやしい。」
マーヤ「それでは。」
　このあと情報料を払って、第二貧民街の方へと向かいます。
グレイプ「第二貧民街へ。」
ラプラス「♪おっ買い物、おっ買い物♪えーと後は…………。」
メルカ「とりあえず御飯にしましょう。」
グレイプ「そこら辺の店に入ろう。」
メルカ「貧民街から出ません？何か変なもの食べさせられそう（笑）。」
ＧＭ「じゃあ普通のところの、喫茶「テン」に来ました。」
マーベラス「そうだな。じゃあ今日は久しぶりにオレがおごってやろうじゃないか。」
　一同　「おー！」
メルカ「フルコースお願いしまぁす！」
マーヤ「マーベラスさん！これ注文していいですか？」
ラプラス「あの、マスター。こっから…………ここまで。」
マスター「全メニュー制覇ですか（笑）。」
ＧＭ「全メニュー制覇は１００ガメル（笑）。」
マーベラス「１００ですか………まあ全員で１００、ということで手を打ってくださいよ。」
ＧＭ「全員で１００か。とりあえず全部頼んで全員でつつくということだな。」
ＧＭ「全メニュー制覇をやったので、食事が終わったのは大体３時くらいになります。」
グレイプ「第二貧民街に。」
メルカ「死体はまだ転がってるのかなぁ。」
ＧＭ「もうないよ。ところで何か奇妙な殺気が漂っている。さて、シーフレベル＋知力ボーナス。無い人は平目。」
メルカ「１１。」
グレイプ「後悔するぜマスター…………。」
　一同　「おおー！」（グレイプの出した目は６ゾロ）
ＧＭ「さて、じゃあグレイプは罠に気づいてとっさに避けれるけども、ほかの人はひっかかってしまう。」
マーヤ「何にひっかかるんですか？」
ＧＭ「石畳ごと上に吊りあげられる（笑）。」（自分でやって何だがどういう原理だろう）
マーベラス「あー！」
ごろつきＡ「へへっ。かかりやがったぜ！」
ＧＭ「という声がすると、ごろつきが７人。」
グレイプ「仕方が無い…………あれ？ダガーを買ってない（笑）。」


　メルカ、マーベラス、マーヤは協力してロープを切断中。グレイプにはごろつき５人が駆けよってきました。残りの二人は捕らわれている人たちに攻撃します。グレイプはごろつきに何回か攻撃を受けましたが、冒険者レベル６の前ではダメージ無し。残った二人は棍棒で罠の中の人たちを殴ります。
　この戦闘では、グレイプはネットを投げ３人を絡め取ったり、素手での立ち回りを演じたりと大（？）活躍。
　しばらくしてマーヤたちが戦線に参加したため、ごろつき達は逃げ出します。
　ここでもメルカのウィル・オー・ウィスプはクリティカルして一人殺してしまいます。

ＧＭ「他の人は逃げていきました。残ったのは死体一人と、気絶が一人。」
マーベラス「何か情報があるかもしれない。」
グレイプ「レンジャーの応急手当で。」
ＧＭ「じゃあ気を取りもどした。」
ごろつきＤ「た、頼む。助けてくれ！」
メルカ「私が何をしたというの、君？」
ごろつきＤ「な、仲間を殺したじゃないか。」
グレイプ「やれやれ………仇うちですか。」
マーヤ「フライについて聞きましょう。これこれこういう人は………。」
ごろつきＤ「あ、あ、あ、あの！ま、ままままま前来た前来た前来た前来たそうだ来た来た来た来た。」
マーヤ「まあ落ち着いてください。サニティ。」
ＧＭ「多少は落ち着いたね。」
グレイプ「どこで見た？」
ごろつきＤ「昨日の夕方ごろこっちの方にふらっと来たもんでな。」
マーヤ「いつごろ？………ああ、いつごろではなくて（笑）。」
　一同　笑
グレイプ「そいつに手をだしてやられたってわけかい。」
ごろつきＤ「ああそうなんだ。それでも一応捕らえはしたんだよ。人海戦術で捕らえはしたんだ。それですぐそこの建物に監禁して………たら………。」
メルカ「たら？」
ごろつきＤ「なんだか奇妙な奴が壁をいきなりふき飛ばしてやってきて……。」
メルカ「え！？壁！？」
ごろつきＤ「さらってっちゃったぁ〜　あははは。」（ひきつった笑い）
マーヤ「月桂………かしら？」
ＧＭ「話によるとおっさんらしい。」
ごろつきＤ「それで…………あれ？ところであなた方は何であの神官を探しているんですか？」
マーヤ「実はこれこれこういうわけでして。」
マーベラス「彼は我々の仲間なんです。」
ごろつきＤ「そ、そうですか。じ、実はその奇妙な奴からのあなた方に伝言を頼まれていたんです。」
マーベラス「どういう伝言ですか？」
ＧＭ「話によるとどこそこの山に四日以内にこいとのこと。昨日聞いたんだから、一日たって後三日か。」
マーヤ「間に合いますか？三日間で。」
ＧＭ「馬でいって三日かな。」
マーベラス「馬は………無い。」
グレイプ「借りるか。」


　一行はパーカーさんのコネで馬を借ります。ですが四頭しか借りれず、ラプラスとメルカが一頭に乗ります（体重の関係）。口論が絶えません。
　ところでシナリオ中に気づいた事がありました。
ＧＭ　　「し、しまった。このシナリオは報酬が無かった（笑）。」
　さて、そんなことは気にせずひたすら急ぐ一行は、旅の半ばの山林地帯にやってきました。

ＧＭ「レンジャーの危険感知。」
マーベラス「１２。」
グレイプ「やったぜ。１９。」
ＧＭ「じゃあグレイプは気づくけど、これから進もうとしている、山道が崩れそうだ。」
グレイプ「おおっと。ちょっと待った。」
マーベラス「どうしたんだ？」
グレイプ「この道は何か危ないぞ。」
ＧＭ「と言った途端にどどどどっと山崩れが。馬が通れそうにないね。」
マーヤ「回り道して間に合いますか？」
ＧＭ「回り道しだいかな。それをレンジャーで探すんだ。」
グレイプ「そうか。」（サイコロを振る用意）
ＧＭ「ちょっと待って。探す道のレベルはどうする？馬で行ける道とか、人が歩ける道とか。」
グレイプ「馬で行ける道。」
ＧＭ「それは目標値が高いぞ。」
マーヤ「………馬が何とか通れる道まで下げましょう（笑）。」
　一同　笑
ＧＭ「それは目標値が少し減る。その代り休む時間が少し減るけどね。」
グレイプ「１８。」
ＧＭ「１８なら見つかるな。馬がやっと通れるくらいの道が見つかった。ただし寝る時間が減る。」
　そんなこんなで一行はついに約束の地までやってきました。
ＧＭ「もう夜です。多少疲れてます。今日は満月の夜ですね。十分寝ていないので、各自精神点を２点減らしてください。」
マーベラス「おあー！これはきつい（笑）。」（彼の精神点は基本が１１）
ＧＭ「さて、約束の場所は林の中の広場になっているようですね。」
マーベラス「小細工無用、か。」
グレイプ「………行こう。」
？？「おう。やっと来たか。」
ＧＭ「中年の渋い声が聞こえる。満月を背にして、がっしりとした体格で重装備の男が木の上に立っている。」
ラプラス「あなたも旅のおかたですか（笑）？」
マーベラス「誰を待っているんです（笑）？」
男「ふっ。五人ほどの冒険者を待っていてな。」
ＧＭ「というとひょいと飛び降りて来る。」
メルカ「誰？あなたは。」
男「おお、自己紹介がまだだったな。月光衆の三番手、月輪だ。覚えておいてくれ。」
マーヤ「つきのわ？」
メルカ「あなた熊さんですね（笑）？」
月輪「はっはっは。よく間違われるよ。」
メルカ「なかなか話のわかる人ですね（笑）。」
ＧＭ「月明かりに様子が見えるけども、ゴツイプレートメイルを着て、」
メルカ「筋力は？」
ＧＭ「２５ぐらいの（笑）。背中にはグレートソードを背負っている。」
マーヤ「フライさんを返してください。」
月輪（気まずそうに）「いや、実はちょっと………言いにくいことなんだが。………逃げてな（笑）。」
　一同　笑
メルカ「全速後たーい（笑）！」
月輪「まあとりあえずお前たちの命だけでも奪っておこうと思って来たんだが。」
グレイプ「いや、ここは一つ協力して探しませんか（笑）？」
　ここで一行は少し笑いぎみですが、戦闘を避けようと一生懸命です。ところがそうはいかない。
月輪「そういうわけにもいかんだろう。なにしろ息子の仇もあるし。」
メルカ「息子？」
月輪「確かお前たちには月影とか名のってたはずだ。」
メルカ「誰のお子さんなんですか……？」
月輪「もちろん俺のだよ。生きてたころは生意気な奴だと思っていたが、いざ死んでみるとなあ。う〜ん、やっぱり俺も親だな（笑）。」
ラプラス「あ、あなたも戦士だったら女子供に手を出さないで………。」
月輪「いやあ。そういうわけにはいかんのだよ。」
ラプラス「男たちは殺していいですから、女の命はどうか………。」
グレイプ「私は………月影に、触れていませんが（笑）。」
月輪「まあ、あのまま修羅の道を進み続けるよりは、死んだ方が幸せだったと思うがな。」
メルカ「じゃ、じゃあいいじゃないですかぁ！」
月輪「いや、こっちの目的に邪魔なんだ。……それに俺は修羅の道を進む。」
ＧＭ「そういうと目付きが変わる。グレートソードを片手で振り回す。」
一同「おおー！」
ラプラス「任せたわ。」
月輪「まず手のうちを明かしておくが、俺は古いタイプだ。正面から叩き潰すしか能が無い。月影よりは戦いやすい。」
マーヤ「それが怖いんです。一回に３０点とか（ひきつった笑い）。」
月輪「さて…………始めるか。」

・第１ラウンド
　ラプラス、メルカ、グレイプ、マーベラスは後ろへ後退。ただしグレイプは移動攻撃。命中し１３点のダメージを与えますが、鎧のためかすり傷しか与えられません。
　それでマーヤさんの番。
マーベラス「前線はやはりマーヤさんに任せましょう。」
マーヤ「居合い切り！…………はずれ。」
　月輪の攻撃は命中。
ＧＭ「１４点ね。」
マーヤ「ハードレザーですから………。４点きました。まだまだ後１９点あります（笑）。」

・第２ラウンド
　このラウンド後方部隊が攻撃開始。メルカのウィル＝オー＝ウィスプはちこっとダメージ。
　続くレンジャー二人。グレイプの攻撃は命中して多少の手ごたえあり。マーベラスの攻撃ははずれ。
　マーヤの攻撃は命中するがダメージなし。月輪の反撃は命中してマーヤはまたダメージ４点。

・第３ラウンド
　ラプラスのライトニングは抵抗され、さらにダメージロールで１ゾロを出してダメージ無し。メルカのウィルはまた抵抗されてかすり傷。
　グレイプの攻撃は当たるが、ダメージなし。マーベラスはウィークポイントをかけるが、抵抗されて意味なし。
　マーヤの攻撃は命中するが、やっぱりかすり傷。続く月輪は………。
ＧＭ「後ろに跳びずさる。」
月輪「さすがは月影を倒しただけはあるな…………。だが、満月の夜の月光衆の恐ろしさ、見せてくれるわ！」
ＧＭ「で、体が、三回りくらい大きくなります。オーガーまっ青って感じ。」
メルカ「さーて、そろそろ逃げる準備を（笑）。」
マーベラス「さーて、帰ろうかな（笑）。」
月輪「行くぞ。」
ＧＭ「グレートソードを片手で振り回し襲いかかって来る。」
マーヤ「こなくていいですぅ〜！」

　月輪は動きが少し鈍くなり、鎧も一部はじけてしまいます。

・『新』第１ラウンド
　ラプラスはファイアウエポンのためにマーヤから１０ｍまで近づきます。メルカはストーンブラスト。抵抗されるが手ごたえあり。もっとも月輪にはそれ程こたえていません。
　グレイプの攻撃は命中してかすり傷。マーベラスは再びウィークポイント。これはまた抵抗されます。
　マーヤの攻撃ははずれ。月輪の攻撃ははずれ。
マーヤ「ふう。」
ＧＭ「衝撃がすごい。当たったら２８点くらいくらいそうだ（笑）。」
　一同「おおー！」

・第２ラウンド
　ラプラスのファイアウエポンがマーヤにかかります。メルカは予防のために、マーヤにヒーリングをかけるために前線まで。
　グレイプの攻撃はかすり傷。マーベラスは弓の準備。マーヤは自分で回復。
ＧＭ「さて、このラウンドは剣を横にないで、前線の人をはねとばす。」
メルカ「私も！？」
ＧＭ「うん。冒険者レベル＋敏捷度ボーナス。目標値は１６。」
マーヤ「大丈夫です。」
メルカ「無念。」
ＧＭ「マーヤさんは大丈夫。メルカは３０ｍふっ飛ばされます。」
メルカ「ひゅ〜！」
ＧＭ「もう一回冒険者レベル＋敏捷度ボーナス。目標値は１２。」
メルカ「成功。」
ＧＭ「じゃあダメージはない。」
メルカ「と、とてもじゃないけど近づけない！」

・第３ラウンド
　ラプラスは月輪の兜の前にライトをかけ、目を眩ませようとします。しかし、いつぞやのＱ＆Ａにあったように、抵抗を試みますが。
ＧＭ（サイコロを振って）「こっちは２１な。」（１１なんて振るなよ）
マーヤ「６ゾロなら！」
ラプラス（サイコロを振る。出目は６ゾロ！）
一同「おおー！」
ＧＭ「じゃ、じゃあかかった。攻撃と回避に−２。」
マーベラス「ナイスだ！」
ラプラス（頭を指して）「ここの違いかな（笑）。」
　メルカは起き上がって終り。グレイプは命中させるが１ゾロ。マーベラスは命中するがダメージ無し。マーヤの攻撃はここぞとばかりにクリティカルして、
マーヤ「（レーティング表の）３５は…………１１点ですか。ここでさらに………ああだめです。でも２７点。」
一同「おおー！」
マーヤ「相手の攻撃と同じくらいいきましたね。」
ＧＭ「やりましたな。」
マーヤ「でもまだ死なないと思いますが。」
ＧＭ「そうだよぉ。１ラウンドに３点回復しますからね。」
マーベラス「ぎゃあ。」
　月輪は、左手で兜を脱ぎ、右手で攻撃。思いっきり修正を受け、はずれ。
ラプラス「兜をぬぐとは。」
ＧＭ（頭を指して）「ここの違いかな（笑）。あ、防御点は減る。」

・第４ラウンド
　ラプラスは最後の魔法、エネルギーボルト。抵抗されてわずかに傷を負わせます。メルカはヒーリング準備のためマーヤのところまでダッシュ。
　グレイプの攻撃はクリティカル！
グレイプ「９の……１３の……２０。」
ＧＭ「おお。きますね。（まだ余裕の表情）まだまだ。始めの生命点が８０だからな。」（何気無くデータを教えてしまうのが私の悪い癖です。）
マーベラス「ああ。」
　マーヤの攻撃ははずれ。月輪の攻撃は命中して、マーヤさんは残り３点。
マーヤ　　「さっき自分で回復しなければ死んでましたね。」

　次のラウンドでメルカのヒーリングでマーヤは全快。マーベラスの攻撃がクリティカルして、２０点。（ＧＭ「でも有効打にならない。」）
　この後もグレイプが何回かクリティカルを出したり、メルカの決死のヒーリング（何か表現がおかしい）があるのですが、月輪の攻撃力、生命力、一行の精神点の枯渇など、勝負はつきません。
　しかも、はねとばされたメルカが受け身に失敗して気絶するなど、状況は悪化していきます。

・第１２ラウンド
　このラウンド、敏捷度１４で、なんとフライが援護に駆けつけました！
ＧＭ「何をしようかな……………よし。マーヤにキュア・ウーンズ。」
マーヤ「でもあまり意味が無いと思いますが………。」（マーヤは１０ラウンド目に一撃を受け、現在２１点のダメージを受けています。現在パリィ中。）
ＧＭ「１０の欄で６は…………７点回復。」
メルカ「出てくるならもっと始めから出てきなさい。どうして暴れん坊将軍みたいにピンチになってからでてくるの。」
ラプラス「こいつ（月輪）を倒したら今度はこいつ（フライ）の番。」
マーベラス「返り討ちだ（笑）。」
　さて、これで一行に多少精神的余裕がでてきたと思った瞬間…………。
ＧＭ「じゃあ月輪の攻撃。とお。（サイコロを振る）」
マーヤ「あああー！！！」（ＧＭの出目は９）
ＧＭ「９は…………１７か。」
マーヤ「あー！期待値ですね………。てい！あ、当たった…………。死にました……。いや、ここで（防御ロール）６ゾロを振って、生命抵抗にかければ……………！……………（笑）。」（顔を伏せて机を叩く）
マーベラス「１ゾロだ（笑）。」
マーヤ「これは笑うしか（笑）。」
グレイプ「お前も、経験点を稼ぐな（笑）。」
マーヤ「生命点マイナス１７。死にました。」
ＧＭ「真っ二つだな。悲鳴をあげる暇も無いけど、苦痛を感じる暇も無い。」

・第１３ラウンド
　男性陣は攻撃。メルカ、ラプラスは逃げる相談。
ＧＭ　　「さて、林の方からフライとあと一人駆けてきます。もう一人の方は、人間女ファイター武器はバスタードソード。」
　月輪は駆けよるだけ。

・第１４ラウンド
　メルカのストーンブラストは抵抗されたにもかかわらず、かなりの被害を与えます。月輪は（やっと）ふらふら。
　駆けつけたファイターの攻撃は移動攻撃のためはずれ。
メルカ　　「このファイターが倒しちゃったらシャレにならないなぁ（笑）。」
　月輪ははねとばしを仕掛けますが、各自抵抗成功。

・第１５ラウンド
　メルカのウィル・オー・ウィスプは１ゾロで失敗。グレイプの攻撃は、
メルカ「当てろー！」
グレイプ「当てるだけでいいんだな（笑）。５以上だぜ。ダメージは１４。」
ＧＭ「おお。その一撃を受けると、月輪は灰になって消え去った。地面には彼の装備だけが残る。」
メルカ「マーヤ、さぁん…………。」
マーベラス「…………………くっ。」
ＧＭ「尊いマーヤの死によって、このシナリオは終った。」
マーヤ「道連れがほしかったですね（笑）。」
グレイプ「…………………。」
ＧＭ「さて、とりあえずこれで終ります。経験点は３０００点です。」

　マーヤが死んじゃうとはなあ…………。


第５話　完


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