第６話
闘いは果てしなく


　今回から新しいキャラクターとしてアイシャが入ります。

ＧＭ「さてそれでは。月輪を倒したところです。フライがやってきました。」
フライ「こいつ（アイシャ）も一緒に来たんだよな。（小指を立てて）『オレの、これだ（笑）。』
一同笑
アイシャ「バキッ！」
フライ「あうち！」
アイシャ「いいかげんにしなさぁい！」
ＧＭ「さて、フライの話では、敵さんの本拠地もわかるそうです。」
アイシャ「もういきたくない。」
マーベラス「……いかねばなるまい。」
グレイプ「近くに町はある？」
ラプラス「街に帰る、街に帰る。」
ＧＭ「街は………三日のところ。」
フライ「休んでないの？みんな。じゃあとりあえず休むか。」
グレイプ「オレたちは馬があるからいいけどよ。」
マーベラス「そういえば馬があったな。う〜む。」
ラプラス「戻ろう。」
ＧＭ「さて、戻る途中、森に迷い来んでしまいました。」
アイシャ「あ。」
メルカ「ちょっと待って。なんで？」
フライ「おい、レンジャー頼むぜ。」
マーベラス「レンジャー頼む………ってオレもレンジャーか（笑）。」
ＧＭ「それでふと気がつくと、のどかな雰囲気の広場に出てきました。」
マーベラス「ほう。」
メルカ「何かわからないかな？」
ＧＭ「多少精霊界の力が働いてると言えなくもない。」
メルカ「なるほど。」
グレイプ「ここは精霊界の力が………（笑）。」
メルカ「なんであんたがわかるのよ、グレイプ！」
マーベラス「そうだな。精霊界の力が働いているようだな（笑）。」
フライ「これはオレの推測なんだが、なにやら精霊界の力が………（笑）。」
ＧＭ「木の影から小さなフェアリーが二人飛んできて、『ようこそいらっしゃいました。』と声をかけてくる。」
メルカ「何語で話してるの？」
ＧＭ「共通語。『ここの地では、外に比べて時間の流れが早いですから、どうぞゆっくりしていってください。私はフェア。』『私はリー。』（笑）」
フェア「あなたがたの事は旅の予言者から聞いておりました。」
メルカ「旅の予言者？」
ＧＭ「『ラクシュミと言っておりました。』
メルカ「ラクシュミ。どっかで聞いた名前だなあ。」
アイシャ「はは。」（ラクシュミは第三期でアイシャが演じていたＰＣ。）
リー「あなたがたが来たら、休ませて欲しいといわれておりました。」
メルカ「なんてやさしい人。」
ラプラス「ここはどこなんですか？」
フェア「精霊界の一部です。」
ラプラス「出たいんですが。」
マーベラス「まずはここで休もう。」
リー「出るのでしたら、そこから外に踏み出せば、元の世界です。」
フェア「食べ物もたくさんあります。果物ですけど。」
グレイプ「わあい（笑）。」
ＧＭ「ところで、時間は十分あるものと考えてください。レベルアップも可能です。」

　レベルアップは次の通り。
アイシャファイター５グレイプなし
フライバード４マーベラスなし
メルカシャーマン４ラプラスなし

　一行はちょっと複雑な休み方をします。時間比は、この世界での一日は普通の世界の一時間分。そこで、ラプラスは五日かけて使い魔を召喚。他の人は一日休息した後、外で四時間待機。中でゆっくり休んでた方がいいでしょうに、やっぱり精神的に焦っているようです。

ＧＭ「さて、夜が明ける頃になると、森からラプラスが出てきます。」
ラプラス「猫の名前はリンチにしよう。こんなところで見つけたんだから山猫みたいなの。」

　さて、ゆっくり休んだので街に帰る必要は無しと判断。一気に敵の本拠地へと向かいます。

ＧＭ「さて、あれから険しい山道を越えて、二日くらい旅をすると、谷間にある屋敷が見えてきました。遠くから見ていると、なにやら騒がしい。」
メルカ「何、館？」
フライ「オレが捕らわれていたところだ。」
マーベラス「とりあえず様子を見てきた方がいいと思うんだが。」
フライ「何やら騒がしいようだからな。」
ＧＭ「剣を打ち合う音とかが聞こえて来る。ところどころに爆発とか。」
メルカ「なぜ爆発音が！？私がちょっと偵察に行ってきましょうか？」
フライ「そうか。行ってくれ。」
メルカ「インビジビリティ。成功。」
ＧＭ「じゃあゆっくりと近づいて行きました。屋敷の正門の近くに来たんだけども、内側をのぞくと、蟹と合成したタイプの人型キマイラと、昆虫型（略）のキマイラ二人が闘っている。蟹の奴は『キマイラは月の下で』で最後に襲ってきた奴だ。」
メルカ「あまり近づきたくないな。他のところを見てみようかな。」
ＧＭ「他のところには昆虫型の死体とかがある。動いているものはいないね。」
メルカ「………（見えているのは）闘い続けてるんだよね？」
ＧＭ「うん。よく見ると、昆虫型の方は互いに協力し、励ましあいながら闘っているけど、蟹型の方は口も聞かず黙々と剣を振るい続ける。」
メルカ「これは………。」
ラプラス「一生懸命力を合わせる悪役かも知れない（笑）。」
メルカ「様子を見ていよう。」
ＧＭ「しばらくすると、蟹型の方はどんどん傷つけられ、弱っていく。最後には昆虫型の一撃でとどめを指されるが、やっぱり爆発して、昆虫型もまた倒されてしまった。」
メルカ「ちょっと当たりをさがして見よう。少し中に入ってみる。」
ＧＭ「数々の死体がある。それさえなければ落ち着いた雰囲気の庭だ。」
メルカ「じゃあ、戻って報告しよう。」
メルカ「………ということなの。」
グレイプ「で、どっから忍び込むんだい？」
メルカ「いや、館は静かだったから、全滅していると………。」
マーベラス「今がチャンスだな。」
アイシャ「とりあえず行ってみましょう。」
ＧＭ「門のところまで近づいてきました。」
フライ「開門！…………あ、開いてる（笑）。」
ＧＭ「外側から何かが突入したような後がある。」
メルカ「蟹達だろうね。」
ＧＭ「で、庭の中心までくると、いきなり君達を中心として光の円が描かれ、閉じ込められてしまった。」
フライ「はっはっは、ひっかかったな！私はフライ＝ソングのふりをしていたが、実は…………（笑）。」
ＧＭ（無視して）「どこからともなく女性の声で、『ひっかかったわね！仇は取らせてもらうわよ！』と聞こえてくる。そうすると月桂が宙に現れる。」
アイシャ「マーヤさんがいない（笑）。私は殺してませんよ！」
月桂「そんなことは関係無いわ！」
ＧＭ「さて。結界の中がだんだん暑くなってきたようだ。」
メルカ「これは！」
月桂「すぐには殺さないわ。あなたたちなんか苦しみながら死ねばいいのよ！」
ＧＭ「『暑い』から『熱い』に変わった。」
フライ「オレだけ助けてくれ！チャーム（笑）………１３。」
ＧＭ「抵抗成功。」
ラプラス「カウンターマジック！」
ＧＭ「はいはい。さて、ものすごく熱くなってきたので、各自生命点を１点減らしてください。」
メルカ「炎によるダメージとして？」
ＧＭ「さあどうでしょう。」
ラプラス「魔法じゃないの？」
ＧＭ「さあどうでしょう。」
アイシャ「誰か、ヒートプロテクティブサークルを！」
マーベラス「使いたくないが………使うしかないか。ヒートプロテクティブサークル。」
ＧＭ「で、その呪文をかけようとすると、どこからともなく飛んできたものが月桂に命中する。そしてその飛んできたものは月桂と格闘を始める。」
マーベラス「何だあれは！？」
ＧＭ「卵に手足の生えたものだ。」
メルカ「これは！」
アイシャ「………出さないでよ、シリアスな展開なのに。」
フライ「いいんじゃない？」
グレイプ「卵男か…………。」
フライ「あれは……あの時の卵。」
ＧＭ「その二人…というか二匹というか、とにかく闘いながら森の方へと行ってしまった。結界はとけたよ。」
メルカ「卵………。卵がかえったら、何が出てくるんだろ？」
マーベラス「もちろん……ひよこだ（笑）。」
フライ「うーむ。」
メルカ「うずらかもしれないじゃない。」
フライ「うーむ。」
マーベラス「とりあえず今のうちに探索をしたほうがいいだろう。」
フライ「そうだな。…………いつも力押しだな（笑）。」
グレイプ「どこにボスがいるんだ？」
フライ「オレもよくわからん。いなごみたいなのはいたけど………。」
ＧＭ「さて、横から見るとわかるけど、屋敷の裏は岩壁なんだ。で、屋敷の裏側から通路が出ていて、その中へと続いている。」（なんか表現がおかしいな）
フライ「あれが怪しい。」
マーベラス「そうだ、あれが怪しい。」
フライ「どこから行けるかな。」
ＧＭ「位置からすると書斎のところみたいだね。」
フライ「サターンが使っていた…………のとは違うのか。じゃあ書斎に案内しよう。」
ＧＭ「じゃあ迷うことなく書斎に来ました。妨害はありません。」
マーベラス「よし、調べるんだ！シーフは誰だ？」
メルカ「はい。」
ＧＭ（ハイドが見つけてないのにメルカじゃわからないよな。始めから開けておくか。）「部屋に入るとわかるけど、北の壁が少し開いている。どうやら隠し扉のようだ。」
マーベラス「よし、北側の扉だ！」（なんだかはりきっている）
フライ「じゃあ行きますか。広さは？」
ＧＭ「一人だけ。」
フライ「隊列を決めようか。」

　しばらく話あって順番を決めました。メルカ、アイシャ、グレイプ、ラプラス、マーベラス、フライの順番です。ここでライトニングやったらおもしろいだろうな（笑）。

メルカ「用心しながら進もう。」
ＧＭ「用心しながら進んでいくと、途中から山の中に入って来たようです。暗い道をしばらく進んでいくと、鉄の扉がありました。」
メルカ「罠は？………………１１。」
ＧＭ「１１？よくわからない。」
メルカ「うーん。多分大丈夫でしょう。開けてください。」
アイシャ「ギィ〜。」
ＧＭ「中は結構広い部屋で、正面に大きな扉、左右に二つずつ普通の扉がある。」
マーベラス「常識からいくと、まず正面の扉だな。」
メルカ「ここは全部の扉の罠を調べてから。」
ラプラス「とりあえず左右を先に調べて。宝物があるかも。」
メルカ「あなたはお金の事しか考えないの？エルフの恥さらし！」
ラプラス「お金とは言ってない。アイテムと言ったの。」
メルカ「………あなたは賢い人です（笑）。さあ行きましょう！」
一同笑
ＧＭ「で、どこにする？」
アイシャ「正面！」
マーベラス「は、最後だ。」
メルカ「右の手前。罠は…………多分大丈夫ですよ（笑）。鍵はかかってるのかな？鍵明けをやろう。………１２。」
ＧＭ「開いた。で、開けると、よく整頓された部屋で、ベッドとか衣装箱とかがある。」
アイシャ「中を見回すと？」
ＧＭ「別に。」
ラプラス「男物？」
ＧＭ「いや、女性の服だよ。とくにめぼしいものはないけど。壁にぬいぐるみが二、三個あるだけ。」
アイシャ「ぬいぐるみ？」
マーベラス「ここには何もないようだな。」
メルカ「じゃあ左の方。開いたよ。中を見てみましょう。」
ＧＭ「中はちょっと散らかっていて、男物の大きい服とかがあって、壁に幸せそうな家族の絵が飾ってある。」
マーベラス「その家族に見覚えは？」
ＧＭ「主人は、前にであった月輪だね。」
マーベラス「ほう……………。」
メルカ「……じゃあ他の方。開きましたよ、アイシャさん。」
アイシャ「がちゃ。」
ＧＭ「散らかった部屋で……。」
メルカ「やれやれ。」
ＧＭ「それで、あの、机の上に黒い仮面が幾つか置いてある。月影がかぶっていたやつだ。」
フライ「なるほど。」
メルカ「最後の部屋。…………開きましたよ。中に入って見ましょう。」
ＧＭ「中はきちっと整頓された部屋。とくになにもないね。」
グレイプ「残るは正面か。」
アイシャ「じゃあ正面に行きましょう。罠チェック…………１２。」
ＧＭ「急いで作ったような罠があるね。扉を開けると上から何か液体が落ちてくる。」
メルカ「罠解除！解除成功。で、鍵開け………１４。」
ＧＭ「１４じゃあ開かない。」
グレイプ「アンロックか。」
アイシャ「え〜と魔法使いは…………ラプラス！」
ラプラス「何ですか？」
アイシャ「メルカが鍵開けに失敗したんですけど。」
ラプラス「…………アンロック。成功。」
メルカ「自分で開けます。」
ＧＭ「開けると、幅の広い通路が続いていて、中央には赤い絨毯がひいてある。脇には柱が計六本ある。それで奥に立派な扉がある。」
メルカ「とりあえず調べて見ましょう。」
ＧＭ「罠はないようだ。」
メルカ「開けよう。」
ＧＭ「重い鉄の扉だよ。」
メルカ「う〜ん。私の力じゃ無理。」
アイシャ「任せなさい。」
ＧＭ「開きました。中は明るい１０ｍ四方の部屋で、奥にも同じような扉がある。部屋の中央に誰かが立っている。プレートメイルにブロードソード、マントをはおい、頭にはサークレットをつけている。」
アイシャ「何者だぁー！」
？？「月光衆最後の一人…………月光だ。」
メルカ「きょ、今日は天気もいいし、ピクニックにでも行こうかな。」（現実逃避）
月光「帰ってくれるなら、それにこしたことはない。」
メルカ「魔導師を退治しに来たのよ！」
アイシャ「そうだ！」
月光「私の主人はこの先で儀式の最中だ。ここを通すわけにはいかんな。」
メルカ「何の儀式をやってるの？」
月光「それを知らせる必要があるかな？」
フライ「弓の準備だ。」
ＧＭ「そうするとこっちも戦闘体勢を取る。」
フライ「オレ達は………冒険者だ。」
グレイプ「そう、オレ達は冒険者。」
フライ「悪い奴は？」
グレイプ「倒せ！」
月光「………………行くぞ。」

・第１ラウンド
　ラプラスは敏捷度を０に下げます。メルカはウィル＝オー＝ウィスプを召喚するだけ。ぶつけてもいいと言ったが、ポーズをつけてぶつけるので、次のラウンドでいいらしい。グレイプは６ゾロで命中させ、かすり傷。アイシャ、マーベラス、フライの攻撃は外れ。ラプラスはライトニング。抵抗されたが、手ごたえあり。

・第２ラウンド
　アイシャはパリィ。

ＧＭ「２４で月光。」
マーベラス「速い！」
ＧＭ「衝撃波が飛んでくる。全員生命抵抗、目標値１３。失敗した人。」
フライ「はーい！」
ＧＭ「このラウンドと次のラウンド行動不可能。ダメージはなし。」
フライ「これでこのパーティーの戦力が５０％に………（笑）。」
ラプラス「ライトニング。………１７。」
ＧＭ「抵抗した。」
ラプラス「抵抗した？」
ＧＭ「うん。ライトニング自体も左手に現れた光る盾で防がれた。」
ラプラス「！」
メルカ「破壊魔法、ウィル＝オー＝ウィスプ！てりゃぁ〜！」
ＧＭ「かかってない。」
メルカ「むなしい…………。」

　グレイプの攻撃は外れ。マーベラスは矢の準備。

ＧＭ「じゃあ１２でまた行動。」
アイシャ「１２？」
ＧＭ「２４と１２で二回行動。」
メルカ「恐ろしい。」
マーベラス「ひどい（笑）。」

　パリィの前に命中せず。

・第３ラウンド
　アイシャはまたパリィ。

ＧＭ「剣を振り上げて上段から攻撃。」
メルカ「上段からとは。」
アイシャ「これは避けれそう………２２。」
ＧＭ「それは避けた。しかし振り降ろされた剣の切っ先が瞬間的にはね上がる。これは回避マイナス４。」
アイシャ「おおおお。」
ラプラス「つばめ返し！」
アイシャ「９………１７！」
ＧＭ「それは避けましたな。」
アイシャ「さっきから９以上だけ（笑）。」

　ラプラスは後退。メルカはストーンブラスト、光の盾をかわして命中。手ごたえあり。グレイプの攻撃は命中してかすり傷。マーベラスは外れ。
　つばめ返しを使った月光は二回目の攻撃はなし。

・第４ラウンド
　月光は何か集中。
　ラプラスは扉の影へ。メルカのストーンブラストは抵抗されるが、手ごたえあり。ほかの人の攻撃は外れ。

・第５ラウンド
　アイシャは魔法的な攻撃がくると予想して、抵抗に専念。しかし、

ＧＭ「剣をくるりと一回転させた後、アイシャに切りつける。」
アイシャ「おお、剣が光ってる！」
月光「秘剣、月光剣！」
アイシャ「きゃあ。１１。」
ＧＭ「じゃあ当たった。生命点０。」
アイシャ「ああ！ゼロで〜す。」
マーベラス「やばい、前衛がいない！」

　メルカはアイシャにヒーリング。彼女はダメージがくるのを予想していました。グレイプの攻撃は外れ。フライはメルカにトランスファーメンタルパワー。

フライ「駆けよってメルカの影に隠れる。（笑）」
メルカ「ひどい（笑）！女の子を盾にするなんて。」
ＧＭ「違う、駆けてきたらたまたま君が前にいたんだ（笑）。」
フライ「何点欲しい？」
メルカ「そうだなぁ、１５ポイントかな？」
フライ「やだ（笑）。」
一同笑
グレイプ「聞いただけか（笑）。」
フライ「オレが死んじゃう。」
メルカ「じゃあ１０ポイントかな？」
フライ「なんてこった！しょうがねえ、全部やってやるぜ。」
メルカ「何ポイントくれるの？」
フライ「１０ポイント。」（彼の精神点は１２点）

　敏捷度１２で、月光の二度目の攻撃。これは前にでてきたフライに！生命力１０の前にこいつはきつい。

・第６ラウンド
　月光は再びフライに攻撃。ここでフライは防御ロールで１ゾロを振り……。

フライ「マイナス５。」
アイシャ「７以上か。」
フライ「たぁー！」
マーベラス「おおー！」（成功）

　メルカはフライの前ラウンドの傷をなおそうとしていたので、ちょうどタイミングよくヒーリングがかかります。（フライ「転がって逃げる（笑）。」）
　グレイプの攻撃は命中してかすり傷。
　月光は敏捷度１２で集中開始。

・第７ラウンド
　メルカは元の位置まで後退。アイシャはパリィ。ほかの人は抵抗専念です。
　そして敏捷度１２で、月光の「衝撃波」。抵抗に成功したのはメルカ、フライのみ。

・第８ラウンド
　メルカはストーンブラストをかけるが、左手の光の盾で防がれます。フライは月影が負の存在だったことを思い出し、レクイエムを歌いだします。
　月光の移動攻撃はメルカに。回避に失敗して深手を追います。（メルカ「あと３ポイント。」）

・第９ラウンド
　フライがメルカの前に移動したため月光の攻撃はフライへ。命中し、これで生命点残り１点！ 　メルカはまたフライの負傷をよんでいたので、ヒーリング。
　グレイプの攻撃は命中して手ごたえあり。アイシャは移動攻撃をかけるが、外れ。マーベラスはメルカを回復。フライは歌っている最中。
　敏捷度１２での月光の攻撃はアイシャに命中しますが、防御ロールの出目が爆発、ダメージを受けません。

・第１０ラウンド
　アイシャはパリィを選択。月光はアイシャにつばめ返しで攻撃しますが、何とか回避。
　メルカはフライから魔晶石をもらいます。ほかの人の攻撃は外れ。
　月光はつばめ返しのため、二回目の攻撃はなし。

・第１１ラウンド
　月光は集中開始。
　メルカはファイアボルト。抵抗されるが命中して、かすり傷。ほかの人の攻撃ははずれ。このラウンド、フライのレクイエムが効果を発揮。しかし月光はアンデットではないので効果なし（笑）。

・第１２ラウンド
　月光の月光剣は、アイシャのパリィの前に効果なし。
　ここでついにラプラスがライトニング。６ゾロで月光は抵抗できなかったのですが、ダメージロールでなんと１ゾロ！残念。
グレイプ　「伝説の「あれ」をやってしまいましたね（笑）。」
　メルカのファイアボルトは光の盾で防がれます。グレイプの攻撃は外れ。マーベラスがフォース。抵抗されて、ちこっとダメージ。
　月光の攻撃は外れ。

・第１３ラウンド
　アイシャはパリィ。月光の攻撃はそのために外れ。
　グレイプの攻撃は着実にダメージを与え、この一撃でだいぶ弱ってきたことが判明しました。マーベラスはメルカにトランスファー。フライはチャーム。
　月光の攻撃は外れ。

・第１４ラウンド
　月光のつばめ返しは二回目が命中。メルカはウィル＝オー＝ウィスプを召喚しただけ。グレイプの攻撃は外れ。彼の矢は残り二本です。マーベラスはクロスボウを準備して、どうやらグレイプに渡すようです。フライはチャームを中断して矢の準備。
　敏捷度１２の月光の攻撃はなし（つばめ返しのため）。

・第１５ラウンド
　月光は集中開始。メルカはウィル＝オー＝ウィスプ（今回は特に格好つけなかった）。抵抗されるが、月光の生命点は後少し。グレイプの攻撃ははずれ。後一本。マーベラスは待機。フライの攻撃ははずれ。

・第１６ラウンド
　月光の衝撃波。抵抗に失敗したのはマーベラス。
　メルカは最後のストーンブラスト。抵抗されるが、この一撃で、月光は倒れます。

ＧＭ「ドサッと倒れます。」
フライ「危なかった…………。」
アイシャ「月光は？」
ＧＭ「倒れたまま動かない。」
メルカ「とどめをさそう！」
ラプラス「殺そう。」
ＧＭ「さて、いざそうしようとすると、『くっ。』と声を上げて立ち上がる。もう、ろくに歩けないようだ。」
メルカ「………やあ、月光さん。」
月光「この先に…………行かせるわけには…………いかんのだぁ！」
ＧＭ「アイシャに攻撃。目標値はただの２Ｄ。９。」
アイシャ「よけた。」
月光「くっ。」
ラプラス「哀れなものね。」
アイシャ「その戦意に敬意を表して、殺してあげるわ。」
ＧＭ「命中。よろめいたけども、鎧ではじく。」
メルカ「メルカパーンチ！」
ＧＭ「避けたよ。」
ラプラス「ソーサラーマジックパーンチ！」
フライ「すごい名前だ（笑）。」
ＧＭ「はずれ。」
フライ「バードデラックスパーンチ！オレはファイターがある。」
ＧＭ「当たったけどダメージなし。」
アイシャ「ここはシールドでなぐってやろう。」
マーベラス「やめろ！………とどめをさしてやれ！」
アイシャ（無視して）「１７。回避できないよね。１１点。」
ＧＭ「鎧で来ない。こっちの攻撃だ。フライに……はずれか。」

　この後みんなはいろいろ攻撃します。月光の防御点が高い、というのもあるのですが、なかなかとどめを刺せません。ただ一人攻撃しなかったのはマーベラスです。
　しかし、

マーベラス「ひどいことを。どけ………楽にしてやる。命中。クリティカルだ。………２２点。」
ＧＭ「その一撃で倒れる。灰になりました。」
マーベラス「祈りの言葉を………。」
アイシャ（奥の扉を見て）「問題はこの部屋だ。」
フライ「まず、寝よう（笑）。」
アイシャ「奥の部屋に行くぞ！」
ＧＭ「と、そのとき、後の扉から『卵』があらわれる。」
メルカ「た、卵だ！」
ＧＭ「ポイッと黄色い宝石を投げると、そのまま帰っていきました。」
ラプラス「拾う。」
ＧＭ「拾うと、宝石はまばゆい光を放ちながら崩壊して、全員の生命点・精神点が全快します。」
ラプラス「やったぁ。」
アイシャ「………あいつは一体何者だろう？」
アイシャ「奥の部屋へ進む。」
ＧＭ「そう。重い扉を開けると、中はかなり広く、何かの研究室になっていて、奥の方に大きな半透明の筒。」
メルカ「見覚えのある瓶だね。」
ＧＭ「その中には見覚えのある怪物が浮いている。首が三つで、真中が狼、両側は目がたくさんあるドラゴンと、角の生えた白馬、背中には猛禽類の羽根。」
ラプラス「思い出した！」
ＧＭ「そう。あれと同じのがある。その前では黒髭の魔術師が、呪文を一心に唱えている。」
マーベラス「ならば不意打ち。」
ラプラス「ライトニング。…………１５。」
ＧＭ「かかった。」
ラプラス「１５点。」
ＧＭ「おお！体をふらつかせながらも、まだ詠唱をやめない。」
メルカ「ストーンブラスト！…………１８。」
ＧＭ「かかった。」
メルカ「………１２。」
ＧＭ「その一撃を受けると、血を吐いて倒れる。」
メルカ「みて、私の精霊魔法の威力！」
ＧＭ「しかし倒れるときに、『か、神よ、最後の奇跡を…………！』と叫び、ガラスを、割る。」
アイシャ「す、すると中からキマイラが………！」
ＧＭ「そう。培養液を辺りにまき散らしながら、１０ｍを越す巨大なキマイラが起き上がり、君達の方をにらんでいる。」
メルカ「わ、私たちの目的は魔術師を倒すことであって…………。」
マーベラス「さあ、逃げようか（笑）。」
ＧＭ「さて、一歩踏みだした途端、肩のドラゴンの首がゴトリと落ちた。」
メルカ「なんだ、不完全じゃない。」
マーベラス「私の浄化力だ（笑）。」
フライ「ラーダ神よ、偉大なり！くらえ、力ある言葉を！」

・第１ラウンド
ラプラス「ライトニング！」
メルカ「ストーンブラスト！」
マーベラス「攻撃！」
フライ「とどめだ、フォース！」
ＧＭ「近寄ってくるだけ、攻撃出来ない。歩きながらも体の一部が崩れ始めている。」
アイシャ「うわぁ〜。」

・第２ラウンド
ラプラス「ライトニング！」
メルカ「ストーンブラスト！」
ＧＭ「下半身がボトリと落ちた。上半身だけではってくる。」
グレイプ「ネット（笑）。」
アイシャ「攻撃、命中。」
ＧＭ「ゴスッと脳漿を飛び散らせて、動きが止まった。」
アイシャ「く………かかったかも知れない（笑）。」

　なんだかあっけないとお思いでしょう。
　さて、この後一行は研究室を探索、そして次のような文章を発見しました。
　これは前に見つけた文章の切れ端の完全なものです。


警　告


　『卵』はＤｒ．ハンジュクにより作られた、まったく新しいタイプの魔法生物である。あらゆる魔法技術が駆使され、高度な知能、戦闘能力は、他の生命体の追随を許すものではない。自らの意志で活動が可能で、考え、決断し、そして行動する。
　しかし何よりも特筆すべきことは、彼の周囲で生命体の活動が停止したとき、その生命体のもつ特徴、能力を完全に修得することができるということである。既に彼は数多くの生命体の力を修得しており、もはや彼の力は上級悪魔にすら匹敵しているであろう。
　また、彼が生命的危機に陥った場合には、その優れた防衛本能により、自身の堅固な殻の中に閉じこもり、回復するのを待つ。その殻はあらゆる外的衝撃を無効にするもので、その結果彼を破壊、抹消することはできない。
　もし彼が「人間を守るために戦う」という命令に疑問をもち、自らの意志でそれを破ったのならば、恐らく何人たりとも彼を止めることはできないであろう。
　そして実際、彼にはこの兆候が見え始め、行動を開始した。
　我々は彼を何とか殻に閉じ込めさせることができた。彼は相当の深手を負っており、数十年の間、彼は殻から出てくることはあるまい。しかしその数十年が過ぎ、彼が再び活動を開始したときに、果たして彼を阻止しうるものがいるであろうか。我が戦友の一人、神官テミオの一族はこの『卵』の守護を引き受けてくれ、他の戦友たちもいろいろと力を尽くしてくれているが、この『卵』を抑えつけることは容易ではあるまい。私といえば、たとえ秘術を使ってもそのころまで寿命はもちそうになく、彼を滅ぼす研究を託せるほど信頼できる者も、またそれを理解できる後継者もいない。
　よって我が命を代償としてここに決界をはり、例の『卵』と、彼をうみだすにいたったキマイラの製造方法のすべてを封印する。もしこの封印が解けたのならば世界は再び危機を迎えるであろう。
　今この文を読んでいるということは、私の配置したガーデイアンを倒したということだ。だからこそ、君達にお願いする。どうかこの封印を解かないでもらいたい。私はただ、世界の平和と均衡を願う、一人の魔術師である。

×××年　××月
ジェフ＝タット＝ビッチ

　※　ちなみにテミオとは、第三期でメルカのプレイヤーが演じていたキャラクターです。

ＧＭ「……というような文章を見つけました。」
マーベラス「…………なるほど。」
メルカ「これは………！」
ＧＭ「その時、後から笑い声が聞こえてくる。」
？？？「はっはっは。テミオの一族を倒してくれてありがとう。」
ＧＭ「といって手をたたきながら『卵』がやってくる。」
アイシャ「げぇ…………。」
メルカ「嘘………。」
『卵』「まさかファイナルキマイラまで倒してくれるとは思わなかったよ。」
グレイプ「………どこに口がついているんだ？」
アイシャ「ちょっと待って。ということはテミオの一族の後継者を殺してしまったということじゃない？」
『卵』「そうだな。彼らが作っていたファイナルキマイラが、私に太刀打ち出来る唯一の存在だったからな。おかげで助かったよ。」
一同うつろな笑い
グレイプ「なぁに、たいしたことじゃありませんよ………。」
アイシャ「世界制服の暁には、ぜひ。」
ラプラス「私はあなたの下僕です。」
『卵』「そうか、手伝ってくれるか。ひざまづいて忠誠を誓え。」
ラプラス「ははー。」
フライ「なんてエルフだ…………。」
グレイプ「どうする？おい………。」
ラプラス「私には無いものが二つあります。金と………プライドです。」
メルカ（腰に手を当てて、胸をはり）「卵の言いなりになんてならないわ！」
『卵』「はっはっは。これはおもしろいな。まさかお前たちのような『馬鹿』がまだ残っていようとはな。」
アイシャ「ばーか、ばーか。」
『卵』「まあよい。私と闘いたければ、城までくることだ。」
グレイプ「その城はどこにあるんだ！？」
『卵』「お前たちが滞在していた街は既に壊滅させ、私の城を築いてある。」
アイシャ「…………今だ！たぁ〜！」（襲いかかる）
『卵』「フッ。やはりな。」
ＧＭ「そういって指を鳴らす。」
アイシャ「は！体が動かない！」
ＧＭ「それと、さっきの宝石で回復したぶんが、なくなる。」
メルカ「あ、倒れちゃった。」
ラプラス「精神点マイナス。」
フライ「ばた。」
マーベラス「もうだめだ……。」
グレイプ「おしっ！」
アイシャ「完璧。」
『卵』「駆け出しの頃と違って、多少は人を騙すことを覚えたようだが、まだまだだな。」
アイシャ「え？」
『卵』「お前たちの行動はすべて監視させてもらった。操りやすいようにな。」
グレイプ「貴様………。」
『卵』「まあ落ち着け。この一撃に耐えられると思うなら、城へ来るがいい。」
ＧＭ「手の中に光の玉があらわれ、一直線に後の壁の方に飛んでいく。そして大爆発を起こす。」
『卵』「では待っているぞ、下等生物ども！」
ＧＭ「そう言い残すと、姿が消えていった。」
グレイプ「おのれ………。必ず行くから待っていろ！」

　経験点は３０００点。


第６話　完


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